クラブハウスで日夜行われる魅惑の営み
ごいち(Blog)です。
Crabhouseなる会員制の飲食店が流行っているらしい。
カメハウスなら知っている。
だが、蟹ハウスなるものは、知らなかった。
どうも世間では非常に話題になっているらしい。
特別に招待された起業家たちにより、日夜秘密の営みが行われているようだ。何が行われているかは、招待された人間にしかわからない。
しかし、彼らが時たまSNSであげる断片的な情報を整理すると、どうも中では知識人や政財界の大物と有名モデルたちによる大・・・おっと、これ以上はお子様には言えないな。
『The Crab House』・・・店の入口では、スーツにサングラスの屈強な男性が二人、阿吽像のように左右に立ち、人を寄せ付けない雰囲気を放っている。
駐車場には、ザガーロやブガッティなど、選ばれたものにしか乗れない車が止まっている。薄暗い車内には、仏頂面の運転手が一人。
横目で眺めながら、自分にはいつインビテーションが送られてくるのだろうか、いや、そんな日は来ないのかもしれない。なんてことを思った。
バンドワゴン効果で、自分も、自分もと、焦る気持ちをかき立たせられる。乗り遅れてしまった。
大人になるということは、自分が脇役だということを自覚するということなのかもしれない
上海の女
クラブハウスでは、上海の新鮮な蟹が振舞われるという。
上海と聞くと、昔付き合っていた女がオススメしてきた横光利一の小説『上海』を思い出す。
私はあの小説でトルコ風呂という単語を知った(本当にどうでもいいな)
上野樹里にそっくりな顔をしたその女は、横光利一の小説を勧める癖に、「でも実は自分はあまり知らないのよ」とのたまった。
社会が混沌とする今こそ、君が読むべき作品だと思うが、どうだ?
横光利一 -上海(Amazon)
私は生きながらにして何かと戦っている。何と闘争っているかはわからない。革命を起こしたいと思う。生き抜くための革命を。
そんなことを、ベッドに横たわりながら考えている。
私をクラブハウスに誘う女。その流れる瑠璃色の長い髪に惹かれる。魅惑的で危険な上海の夜。情熱的なたった一度の過ち。
その夜の海に、共に堕ちたいと思う。
上海蟹食べたい、あなたと食べたいよ。上手に食べるよ・・・君と一緒に。
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