現代のワン切り
はじめまして。初投稿です。
突然ですが、僕は仕事でかかってくる電話が好きではありません。電話でのコミュニケーションが苦手というわけではなく、作業をインターラプトされること、もちろんインターラプトすること、どちらも避けたいと考えています。
ここで、仕事中に実際にあった体験から感じたことを書きたいと思います。
1. ワン切りとは
僕が中学生の頃、1990年代の終わり、ちょうど携帯電話でドコモの503iシリーズ等が発売され、自分含め携帯電話ユーザーが急激に増えた時期だったと思います。「ワン切り」という、電話をかけ1コールで切り、相手に着信を残す行為が流行りました。
着信を残された相手は、何の用かもわからずに、もしかしたら急用かもしれないとかけ直したり、かかってきたからという理由でかけ直したり、特に気にせずに放置したりと対応は様々ありますが、僕はワン切りをした側が優位になる行為だったと認識しています。理由は2つ、
・通信量はかけ直す側の負担
・かけ直さないと「なぜ折り返さない?」と理不尽に怒られる
この後者が今回のタイトルにもなっている「現代のワン切り」に繋がります。
2. 不在着信
ある日、社用電話に不在着信が残されていました。ここで、何も考えずにかけ直す方もいるでしょう。しかしながら、僕は冒頭の通り、電話は相手の作業を止めてしまうものなので、電話をかけ直すことはほぼありません。
そうは言っても急ぎの用件かもしれませんし、電話しか使えない状況かもしれません。ここで相手の立場に立ってどうするか考えてみます。
・急ぎの用件
電話に出られない(外出中か会議中か直ぐには連絡がつかない状況)と考え、できるだけ早く用件を伝えるためにメール、最近ですとビジネスチャットツール等で連絡を入れておく。
・電話しか使えない状況
(そんな状況があるかわかりませんが、、、)伝言を残しておけば安心。
着信のみ残された僕は、今回はかけ直さなくて良い用件だと判断しました。
3. 大事なコトならば
ところが、それから数日に渡り不在着信が残されている日が続きます。この電話は大事な内容なのでしょうか?相手に早く伝えなければならないのであれば、メールをしたり、伝言を残したりすれば良いのに、何故か残るは着信履歴だけ。。。
そして2週間後、着信を残し続けた相手からメールが届きました。仕事の事で相談があるらしく、その相談内容が書かれていましたが、最初にこんな1文が
「何度もお電話をしたのですが、」
貴方にとってその相談内容は2週間放置しても良い内容だったのでは?
この時、僕はこれは「現代のワン切り」だと
ワン切りをされたら、かけ直すことを強制され
かけ直さなければ理不尽に怒られるのだと
相手を責めるような1文をわざわざ入れるほどの用件だったのならば、大事なコトだったのならば、貴方にできることは他にはなかったのでしょうか?
※ この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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