制作意図/後書き

制作意図

今回のテーマは自分の好きなもの/自分を成長させたものからなるナラティブでした。

そこで私が選んだのは花でした。
女の子らしくて可愛い柄といえばお花柄のイメージですが、私は単純に「花柄可愛くねぇ…」と子供ながらに思いあまり好んでませんでした。

でも高校2年くらいになったとき、突然「花綺麗すぎん?!!」と突然思うようになりました。

繊細な淡い色から毒々しい原色を織りなす植物を使った表現方法に惚れ込んだからです。

それからというものの少しずつ花を使った作品を増やしています。

あんなに避けてと思ったモチーフも今では1番すきかもしれません。


後書き

今回は小説ではなくプロットの課題だったのですが未熟者につきまして、プロットとストーリーとシナリオの線引きができなくなってしまいあのような結果に…

謳華は自分が過度に可愛がられる理由は亡き母が関係してるのではないかと幼ながらに考えこみ、やがて可愛がられることに抵抗を持つようになります。
しかしきっと向けられていた愛情は母親がいなくとも安心できるようにと言った家族の優しさだったのだと思います。
成人した謳華が花屋を訪れ、傷んだカーネーションを引き取った理由は、母を象徴するように綺麗な花も傷み亀裂が入るということを目の当たりにしました。そこできっと二十年間張り詰めていた方の力が抜けたからなのです。
嫌いだったはずの花が愛おしく感じた瞬間です。
それでも花屋の彼はあの頃から謳華が花がすきだったと言っています。
それは

好きも嫌いも紙一重

母も花も好きじゃなければ毎月毎月真剣に選んだりはしないのです。
嫌いは無関心よりも好きになる確率が高いと言います。それほど気にかけいずれ大人になれば愛おしいと思う日が来る、ということです。


私は大人になったと感じるものをあげるのにすごく苦労しました。20歳の私はまだまだ子供で大人への伸び代を無限に感じています。

早く大人になれますように。

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