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kindle版「中原中也全詩鑑賞」第8巻の見出し付き目次を紹介します。



中原中也全詩鑑賞第8巻

そもそもなぜ「早大ノート」と呼ばれているかというと、中原中也が昭和5年9月初旬から同6年7月下旬まで住んでいた東京・代々木山谷112近間方に、早大専門部の学生、福田嘉一郎が住んでいて、この福田が所有していた早稲田大学の校章や「WASEDA.UNIV.」などの文字が印刷されたノートを詩人が譲り受けて使用していたものに多くの詩が書かれていたのを、角川版旧全集編集の過程で「早大ノート」と呼ぶことにしたのです。

中原中也全詩鑑賞8では、「早大ノート」の全42篇を読みます。

<早大ノート(1930年〜1937年)>

│231│干物/秋の匂い
│232│いちじくの葉/前歯一本欠け落ちた女
│233│カフェーにて/棒のような淋しさ
│234│(休みなされ)/すっぽんぽん
│235│砂漠の渇き/ピンチの予感
│236│(そのうすいくちびると)/五月蝿愛
│237│(孤児の肌に唾吐きかけて)/滅法界の大馬鹿者
│238│(風のたよりに、沖のこと 聞けば)/漁師の昼寝
│239│Qu'est-ce que c'est que moi?/心の中のサムシング
│240│さまざまな人/落葉に足を引っ込める
│241│夜空と酒場/酔えない詩人
│242│夜店/孤独な散歩
│243│悲しき画面/三角関係の影
│244│風と雨/悲しみ呆けした僕
│245│風雨/鮮やかなありし日
│246│(吹く風を心の友と)/15歳の春
│247│(秋の夜に)/僕が破裂する夢
│248│(支那というのは、吊鐘の中に這入っている蛇のようなもの)/満州事変
│249│(われ等のジェネレーションには仕事がない)/満州事変の背景
│250│(月はおぼろにかすむ夜に)/戦争と肉親の死の間
│251│(ポロリ、ポロリと死んでゆく)/弟・恰三の死
│252│(疲れやつれた美しい顔よ)/夜の三色菫
│253│死別の翌日/ケロリとして図々しく
│254│コキューの憶い出/テンツクテンテンツク
│255│細心/泰子の出産
│256│マルレネ・ディートリッヒ/ガルボに似た女・泰子
│257│秋の日曜/新宿・渋谷のアドバルーン
│258│(ナイヤガラの上には、月が出て)/ほとばしる水の狂躁
│259│(汽笛が鳴ったので)/ガラスと大人の涎の夢
│260│(七銭でバットを買って)/アババババ
│261│(それは一時の気の迷い)/だって、あなた!
│262│(僕達の記臆力は鈍いから)/60歳の老人のように
│263│(南無ダダ)/色町の女
│264│(頭を、ボーズにしてやろう)/Anywhere out of the world
│265│(自然というものは、つまらなくはない)/歯医者の女房
│266│(月の光は音もなし)/虫=私=詩人
│267│(他愛もない僕の歌が)/当たるも八卦
│268│嬰児/カワイラチイネ
│269│(宵に寝て、秋の夜中に目が覚めて)/三富朽葉へのオマージュ
│270│酒場にて(初稿)/詩人論が生まれる
│271│こぞの雪今いずこ/文也の思い出

今回はここまでです。

最後まで読んでくれてありがとう!

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