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デビュー戦振り返り。

今回の主だった内容は、この試合で一プレーヤーとして何を感じたか(自己分析含む)、オーストラリア2部相当というカテゴリーのサッカーの印象や課題について書いてみようと思います。

かくかくしかじかの理由で、サッカーに飢えていました。前回のnoteを貼っておくので、読んでない方は読んでみて下さい。https://note.com/gohayama_note/n/n1ab53e8ef883 サッカー少年かよって思うかもしれないけど、サッカー選手は皆そうなのです。ですので試合当日の頭の中は緊張や不安ではなく、ただプレーするのが楽しみな気持ちで一杯でした。2枠しかない外国人選手枠の1枠を使っているので、個人としての結果も求められることは重々承知していましたが、それでも楽しみな気持ちで一杯でした。キックオフが近づき徐々に緊張感が高まっていった時に、今回の移籍の背中を押してくれた家族や友人、移籍に協力してくれた関係者の方や、怪我で帰国した仲間の顔が浮かんで自分を奮い立たせてくれました。改めて今こうしてサッカーができることに感謝しながら試合に臨みました。

試合自体は、長時間に渡って降水が続いていたのでピッチ状態は最悪で、より一層フィジカルコンタクトがベースとなるサッカーが展開されました。(相手のスライディングタックルでスパイクが写真のように裂けるくらい。)日本で僕はそういったプレーが苦手だと思われていたし、実際にボールが頭上を飛び交うような展開の中で良さを出すことには苦労もしましたが、この試合で結果として90分間プレーをすることができたのには、2つの理由があると考えています。メンタルと、自分のプレーヤーとしての特徴です。メンタルの部分では、普段テンションの高いチームメイト達が、前半に背負った僅か2点のビハインドで分かりやすく落ち込んで大人しくなってしまったことに驚かされました。個人的には、チーム全体が落ち込んでしまいさえしなければ逆転の可能性は十分にあると思えたので、初めての試合でしたが、一人一人に声をかけたりチームを鼓舞するように働きかけました。結果としてはまだまだ自分の影響力が足りないことを痛感させられたわけですが、そういう姿勢や折れない気持ちはチームにとって必要だと思ってもらえたのかもしれません。次に、僕のプレーヤーとしての特徴が、相手を見ながらプレーするタイプであることです。どんなに準備して試合に臨んでも、その時々で必要なプレーや有効なプレーは変わるのでそれを感じながらプレーするのが楽しいし、昔からそういうことを徹底的に教わり、考えてきました。組織的なオーガナイズという点で発展途上のオーストラリア2部相当というカテゴリーでプレーする上では、チーム全体に働きかけながらそういったプレーの意図を共有できるようになれば、大きな武器になるのではないかという手応えを感じながらプレーをしていました。

結果は0−2の敗戦だったのですが、現状自分の課題としては、短期では個で局面を打開する能力、長期的には状況に応じてチーム全体をマネジメントできる影響力だと考えています。次の試合がいつになるかは未定ですが、意識すべきプレー、チーム内での役割や振る舞いが整理できたので、この期間は自主トレーニング以外の時間で徹底的に英語の勉強に取り組んでいます。

試合直後は頭の中が真っ白でしたが、久しく感じていなかった試合後特有の身体の痛みや疲労感であったり、悔しさや充実感など様々な感情を同時に覚え、2015年の大学4年次に、大学サッカー部の活動を辞退して、アルビレックス新潟に帯同しJリーグや当時のヤマザキナビスコカップに出場していた頃、試合結果に関係なく「楽しい」と「悔しい」が押し寄せてきて朝方まで眠れなかったことを思い出しました。この感覚は言い換えると、改めてスタート地点に立てた実感とも言えるかもしれません。これは自分の中で一番の収穫でした。


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