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シマリスとのお別れの話

シマリスのりんご

りんごは2016年の5月4日に我が家にお迎えした3月生まれの男の子です
シマリスを飼うのは4匹目でした
初めて飼ったのは小学一年生の時で、その時初めて見たシマリスに一目惚れをして誕生日プレゼントとして買って欲しい!とその場で母にお願いをしてお迎えさせてもらいました
リスのスーちゃんのおかげでシマリスが大好きになりました

お迎えして初めて撮ったりんご

だんだんと感じる老い

りんごが6歳を過ぎたあたりから足腰が弱くなって髭の白髪が増えて来たと感じていました
しかし毛艶もよく食欲もあり病気になったというよりかは、おじいちゃんになってきたなぁと感じていました
そしてりんごは毎年9月くらいからシマリスのタイガー期と呼ばれる凶暴シーズンに入るのですが、今年は全く変化がなくて冬眠タンパク質が出てないのかと思い心配になりました
私はタイガーになる方が正常で健康だと思っています
毎年1キロ以上貯めていたのに貯食も全くせず、なんと結局一粒もしませんでした

マンションの修繕工事

10月後半からマンションの工事が始まりました
数年前から決まってはいた事ですが、怖がりでストレスに弱いシマリスに負担になるかも知れないと嫌な予感はしていました
足場を組む騒音から始まり、屋上やベランダには人が入り気配と話し声がします
大きな音や塗料の匂いがし始めてから
りんごは体調を崩しました
呼吸がなんとなく荒くなってきたのです

シマリスと私の最後の2週間

酸素濃縮器

11月に入りいよいよおじいちゃんだからでは済まされない程息が荒くなってきました
私はその時はまだ数ヶ月単位で介護するつもりでしたので、レンタルでなく迷わず酸素濃縮器を購入しました
病院の先生は買ったと言ったらびっくりしていました
ケージをシャワーカーテンで覆い酸素を充満させました、酸素を入れてから就寝中の呼吸はかなり楽になった様にみえました
りんごは息苦しいながらも生活スタイルは変えたくない様子だったので、いつも通りに部屋に出れる様にしてりんごが居たい場所で自由に過ごさせました
でも少し動いたら息があがるので酸素を口元に近づけて付きっきりで一日中側に居ました
仕事もお休みをもらいました

1番大好きな窓際

酸素マスクはシマリスサイズを手作りしました
市販の1番小さな子供用マスクを用意したのですがやっぱり大きかったです
クリアファイルを丸めてマスキングテープで留めた簡単なものですが、これはとても使いやすくて良かったです

お薬

りんごはお薬は嫌がらず上手に飲んでくれました
ザクロが大好きなので3粒くらいを潰した果汁に混ぜてスポイトであげました
私も舐めてみたら苦かったのでお利口さんでした
りんごは呼吸と年齢から麻酔に耐えられないと判断してレントゲン等は取りませんでした
老衰以外の可能性として肺炎や心臓病も考慮して抗生物質、ステロイド、利尿剤、強心剤にホメオパシーも試しましたが今となっては飲ませた事に意味があったのか逆に体に負担になったのではないかとも思います
しかし当時は何もせずに見守る事も出来ませんでしたし、結局どうしたって後悔はあります

お別れのあいさつ

最後の1週間はりんごが自ら肩に登ってきて毎日1時間程肩や腕に乗っていてくれました
今まで体の上で餌もなくじっとしてるなんて一度もありませんでした
指もいつもより何回も舐めてくれました
お別れを言ってくれてるように感じました
それまでりんごの死を意識しないように頭によぎらないようにと必死に避けていましたが、この辺りから徐々に覚悟を持ちました
ありがとうの気持ちが伝わってきてシマリスは改めて賢いと思いました

亡くなる5日前

お別れの時

1週間前から1日に数回発作的に開口呼吸が数分あったのですが、この日は朝から開口呼吸が治らずトイレに行きたいけど動くと苦しくてりんごも困っていました
それでもお昼過ぎになんとか布団から出ることが出来てトイレに行きましたが、相変わらずグッタリとして開口呼吸のままでした
数日前から排尿もし辛そうにしていたので膀胱の辺りを撫でてあげると出ました
食事も苦しいながら前日までは自分から種子類をちゃんと殻を剥いて食べていましたが、この日は口当たりの良いみかんとザクロと栗虫しか食べれませんでした
具合が悪化してからペレット団子やペーストも作りましたが最後まで介護食は手を付けませんでした
日が暮れてから移動したそうに合図するので部屋の色々なお気に入りスポットに連れて行きました
りんごは死が近いのを解っていたのか最後に思い出の場所を巡りたかったのかと思います
その間も息が苦しくずっと辛そうにしていましたが、最後はテーブルの下にりんごが作った別荘に落ち着いて12時頃にやっと寝ました
私も一緒にテーブルの下に居ましたが気がついたら寝てしまっていました
そして夜中3時くらいに苦しみながら布団から這い出てきたりんごに気がつきました
そこからは私の手の中に抱っこして沢山の感謝を伝えました
今までで最も苦しそうに悶えながら朝5時に息を引き取りました
最後まで死にたくないと言っているように懸命に息を吸おうとしていました
酸素を口元に近づけるしか出来ない自分があまりに無力すぎて絶望しました

写真苦手な方はごめんなさい
最後まで読んで下さった方ありがとうございました




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