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読む苦労

こんばんは。今日もお疲れ!
写真は普段のバンフ(カナダ)です。周りを見るとこれって、ヤバいよバンフは。

卒論作業

私は、青年期の社会環境がその後の心理・行動にいかに影響するか、ということについて研究している。今日は先行研究となる論文を読んでいた。

いざ論文を書こうとしたときに思い出せるように、読んだ論文や書籍についてはZoteroにメモをしているのだが、これが大変なのだ。私の崇拝している担当の先生からいつも言われているが、基本は目的、方法、結果を押さえることで、これ自体はシンプルだ。しかし集中力が中々続かない、しかも英語論文となるとすぐにわからない単語が出てくる。だから論文を読んでメモするのは、結構時間がかかるものだ。

また、読んだ論文をいかに自分の論文中で紹介するかというのも、また難しい点である。いや、こっちの方が難しいかもしれない。自分の研究との関係性を考える必要があるが、そのためには論文をしっかりと理解している必要がある。でも論文を一度読んでメモったくらいでは理解が追い付いていない部分も多いし…油断すると話がズレていくし…とにかく苦労が多い。研究者って本当にすごいんだよな…。

去年4月からこのゼミにいて、去年はプレ卒論(テーマ決めから研究発表まで、研究の全ての工程を経験した)にてんやわんやだったのを思い出す。当時は本当に心が死にそうだったけど、今年はゼミのことや先生の習性も分かってきたし、何より一度研究を経験しているので、慣れが出てきた。特に「研究に完璧はない」ということを、最近はしっかりと把握して考えられるようになってきたので、心の余裕がある。(そう、全てを網羅しようとしても、結局何を言いたいのか良くわからなくなるというのがオチなのだ。)

ちなみに、今日私が読んだ論文は以下の2つ。

Cheung BY, Chudek M, Heine SJ. Evidence for a sensitive period for acculturation: younger immigrants report acculturating at a faster rate. Psychol Sci. 2011;22(2):147-152. doi:10.1177/0956797610394661

1つ目は、臨界期の存在を示唆する論文だ。カナダ・バンクーバーにおける香港からの移住者を対象に質問紙調査を行っている。約14歳が臨界期だと思われる。

Chudek, M., Cheung, B. Y., & Heine, S. J. (2015). US immigrants’ patterns of acculturation are sensitive to their age, language, and cultural contact but show no evidence of a sensitive window for acculturation. Journal of Cognition and Culture, 15(1-2), 174-190. doi:10.1163/15685373-12342145

2つ目は、「上記のCheung et al. (2011)での臨界期に関する結果を再現できるか」という仮説検証、また、acculturationの複雑なメカニズムを明らかにするための探索的検討を目的とした研究。アメリカに住む世界中からの移住者を対象とした質問紙調査を行った。Cheung et al. (2011)の結果は再現できず、臨界期の存在は再び不明瞭なものとなった。

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ほんわかした雰囲気のデザイナーの方がご登場。スライドが可愛くて面白い!ありがとうございました。

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本日の「おわりに」

さて、今読むべき論文は一通り読んだので、そろそろ本格的に研究計画書の執筆に入っていこう。それと同時に、Qualtricsでの質問紙調査の最終チェックを、ゼミの皆様にお願いするのだ。早めに動くぞ。

ではまた。明日も素敵な一日になりますように。

サポートはお気遣いなく。スキしていただけると感無量です。