茅ヶ崎ものがたり18
引っ越して2週間ほどが経った。
相変わらずわたしは働いていないので、1週間ほどで荷ほどきがおわり、もう段ボールの類はない。キッチンやパントリーの棚の整理やアップデートなど、まだできることはたくさんあるけどそれはまた生活しながらでいいかな。
あれだけ物があふれていた前の家とは違い、声が響くくらいすっきりした家になった。うれしい。
忘れないうちに、家づくりでちょっと間違えたな、というポイントがあるとするなら、寝室の引き戸が和風すぎることと、洗面所と土間の窓が一直線に並んでおり、外から丸見えということ。電気のスイッチが見えにくいこと。これは全然気づかなかったけど、総じてパイロットスイッチにしておけばよかった。(このワードは今初めて知った)換気扇は標準でパイロットスイッチらしいが、それ以外は夜は見えにくい。
家は実際建って見てみないとなにもわからない。早い段階で時間がない中わっせわっせと選んだもろもろが形になって、「ああ、これはやけを起こしてどうでもいいと思ったポイントだ」とか、そこかしこに思い出がある。
一度家を作ってみたことがある人がうちに来たらば、もろもろ感じることはあるだろうが、戦いの跡、ということで甘くみて欲しい。
生活について。
東京砂漠のクールなつきあいにすっかり慣れてしまっているので、ご近所づきあいとか自治会とかゴミ捨てのルールとか、面倒くさいことが多い。ただ、大人としてここに根ざして生きてゆくには必要なことなのだろうと、ご陽気キャラを降臨させて挑んでいる。
ゴミ袋が有料だしカラスとの戦いもあるし、とてもすんなりとは行きそうもないけど、なんとかこなして行くしかない。心の重さで言ったら、タイ移住よりも重い。ここではマイペンライは通用しない。
引っ越してきてからまだ東京には行っていない。
そういう意味ではまだ生活を整える段が終わっていないし、車も納車されてまた別の楽しみが生まれそう。
ただ、夫のペーパードライバーっぷりがすばらしく、どうしていいのかわからない。とにかく安全運転を目指そう。
庭をなんとかするのと物件探しを始めるのが目下の目標。
ちょっと前にものすごく東京が恋しくなったけど、今はそうでもない。
だからといってまだここになじんだわけでもない。
好きでもきらいでもない。この気持ち、どうなっていくのか。
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