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超短編 「宴」 注意!グロイです
ルルイエで行われた婚礼。
インスマス面の新郎新婦。
宇宙だけで作った指輪を二人は、交換した。
婚礼儀式が滞りなく終わり、あらわな恰好の人間の奴隷達が、お品書きを席に配る。
お品書き
チョウチンアンコウの活け造り。おでこの先が光ってる。
オタマジャクシの冷製スープ。もちろん泳いでる。
猿から奪った猿酒。
蚯蚓のパスタ。勿論生きている。
しょんべんみたいなビール。バドワ〇ザー。
早速、奇妙な咀嚼音を立てて、客達が料理を頬張り始める。
「あーこのおたまじゃくしが、喉をつるりと通り抜ける感触」
「きっと、一流のシェフね。とても、新鮮なおたまじゃくしなこと」
「はぁ口の中で蚯蚓がくねくね。舌や口蓋をねめまわす。逝きそう。」
「このビールのまずさときたら!!これこそ、ザッツ マイブランド」
……グーグーゴーゴー……フォーフォー……ヒューヒューヒューヒュー……
新郎の喉が鳴る。
「そのドレス似合うじゃねーか。早く体液を交換したいぜ」
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