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中京競馬場に行くことになったので、とりあえずカメラを持っていった話【金鯱賞】

競馬にハマった契機と中京競馬場に行った経緯

3月14日に中京競馬場で開催された金鯱賞(G2)を観に行った。

ここ数ヶ月気付いたらかなり競馬に熱が入っている。その経緯を紐解いてみるとおそらくジャパンC(G1)の映像を見たのが契機となったように思う。

それまでも有馬記念などのG1レースを観に行ったり、テレビで観たりはしていた。でも今回みたく指定席を予約したりすることはなかったし、馬よりもむしろ払戻金の方に興味があったというのが実情かもしれない。しかしジャパンCはそんな浅薄な人間に、競馬はギャンブルではなくスポーツだと認めさせるくらいには見応えのあるレースだった。

とはいってもその契機になったのは、無敗の三冠牡馬、牝馬のコントレイル、デアリングタクト、そして歴代最強牝馬とも称されたアーモンドアイの走りでもなかった。誤解のないように断っておくと、結果1、2、3番人気が1、2、3着に収まるというフィクションのようなレース結果や、どの馬も持ちうる力を出し切ったその内容には当然に感動したし、歴史的名勝負であることを否定する言葉はどう探しても見つからない。ただ今回私が競馬にのめり込むきっかけとなった馬は彼女らではなかったというだけだ。

それは、面白い名前自体は前々から知っていたが当時はそこまで追っていなかった、キセキという馬だった。ただ耳馴染みがあったので、その日500円だけアーモンドアイ-キセキの馬単を購入しており、払戻金がないことはネットで確認していた私は、キセキがおそらく馬券内には来ていないことは承知していた。とはいえせっかく購入したしレースだけは見ようとYouTubeを開いたのがキセキに魅せられるきっかけであった。

2017年菊花賞馬だがそれ以来重賞での勝ちがひとつもない。だがポテンシャルは凄まじいという噂だけは耳にしていた。また気分屋な上に出遅れ癖があるというのも聞いたことがあった。そんな馬がジャパンCで見せた後続に20馬身差ほどをつけての大逃げは一見の価値があるのでぜひご覧いただきたい。陣営も騎手もレース後のコメントで話しているようにそれはほとんど暴走に近い大逃げで最後は他馬に差されてしまうのだが、有力馬ばかりが揃った歴史的一戦と言われていたジャパンCを間違いなく盛り上げた功労者であることは揺るぎない事実であろう。スタミナが切れてもなおも懸命に走り続ける健気さには涙が出そうになった。

そんなキセキがジャパンC後の有馬記念以来、久々の出走となったのが3月14日に中京競馬場で行なわれた金鯱賞だ。6歳牡馬ということで有馬記念前後では引退も囁かれていたので会えるのはこれが最後かもしれないという焦りと、共に菊花賞を制したM.デムーロ騎手との約3年ぶりのタッグで臨む中京芝2000mなら勝利する瞬間に立ち会えるかもしれないという期待を胸に指定席の抽選に申し込み、結果は当選。

久々に現地で競馬を見る機会を得たので、そういえばということで愛用のカメラを手に取って現地に向かった。そういえばというのは、私はあまり動く被写体を撮るのが得意ではないと自認しているので、パドックを歩いたり馬場を走ったりする馬は上手に撮影できない可能性が高そうだと考えたからだ。むしろ中京競馬場のスタンドや建築などの写真を収めるかという気持ちの方が強かった。とはいえ、もしチャンスがあったらずっとテレビの映像やネットの写真でしか見たことのない推しの姿を収めたいなという思いもあったので、使う宛もないのに以前メルカリで購入していた135mmのレンズを携えて東海道新幹線に乗り込んだ。

結果慣れない焦点距離のレンズとマニュアルフォーカスに苦しみながらも写真を数枚撮ることができた。ただ残念ながら見るだけで全てが伝わるような写真を撮影することができなかったというのが正直なところだ。そのためこちらのnoteで簡単な説明とともに今回撮影した写真を投稿していきたいと思ったので筆を取った次第だ、というかキーボードを叩くことにした次第だ。

例えばこういうのが無限に撮れたし、想像以上に馬場の馬は速い。
AFと慣れが必要だと感じた。

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サトノフラッグがめちゃくちゃかっこよく走っているのに、禁煙にフォーカスが当たっている写真


金鯱賞について


今回の金鯱賞の目玉は間違いなく昨年無敗の三冠牝馬を達成し、ジャパンCで3着に入賞したデアリングタクトだった。単勝オッズは1.4倍とダントツの人気でレースに臨んだ。そして2番人気が昨年香港ヴァース(G1)で勝利してジャパンCでは5着だったグローリーヴェイズに続き、キセキは3番人気だった。だが他にも近走4連勝中で今回重賞初出走となるポタジェや、中京巧者福永騎手を鞍上に据えたブラヴァスなど10頭立てとは思えないほどに予想が難しいという声に溢れたレースであった。

まぁ当然に私の一推しはキセキだったので、何番人気であろうがオッズが何倍だろうが関係なくキセキに布施るつもり満々だったし、実際にそうしたので迷いはなかった。「推しが走る」から俺はわざわざ中京競馬場まで行くのだ。みんなが馬券で悩んでいる間、使ったことのないレンズを使うのはやっぱりやめて荷物に預けてスマホで撮ろうか、そしたら荷物も少なくなるしみたいなことで悩んでいた。

これで何が伝えたかったかというと、なのでこれ以降の写真はデアリングタクトとキセキとポタジェがめっちゃ多いよってこと。3連複でポタジェにも流していたのと、実際に見た彼はとても聡明な目をしていて凛々しく、目を引かれてしまったのが理由だ。

ではここからはマニュアルフォーカスに翻弄されている私の写真をお楽しみください。

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初めて会えたキセキ。脚までは撮れてない。

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馬って影だと黒くて、日が当たるとめっちゃ茶色いな、可愛いって思って撮った1枚。

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ちゃんと前の馬の後をついてずっと歩いてるの可愛い。

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風格が違う「三冠牝馬」デアリングタクト。あとデアリングタクト通る瞬間みんなカメラを持ち上げるせいで右におじさんの腕がインした写真。

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4連勝で初重賞に臨むポタジェ君。可愛い。

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あとデアリングタクト同様他のお客さんの手が映っていることからわかるように、キセキも成績以上に大人気なんです。みんな引退するまでに彼の勝利をもう一度見たいと思っている。

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お行儀良く歩いてるけど、ちょっとフォーカスが怪しいキセキ。中京競馬場って書いてある上の馬の形をした植込み?が可愛い。

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キセキーーー!??!?!?!
フォーカスも構図もシャッタースピードも全部間違えたらこうなる、の写真。マスクしてるメガネかけたおじさんがキセキを見ているがかろうじてわかる。

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デアタクさんかっこいい。凛々しい。完全に俺の頭が高い。

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ポタジェの引き締まった筋肉。もうちょい撮るのが待てるといいよね。俺がね。

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デアタク先輩の聡明な瞳。パドックでも一頭だけ少し離れて歩いてて格を感じた。まさかギベオンに負けるとはこの時想像もつかなかった(煽ってない)。

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一歩ずつ足を出す様が可愛い。入場行進感ある。これは前のジナンボーの尻尾が揺れてるのもいい。

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久々にコンビを組むデムーロ騎手とご対面。やっと横からの画像撮れたんだけど体めっちゃ締まってる。

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あと思ったのはモノクロとの親和性高いな競走馬様方、てこと。

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これが今回のいちばんのお気に入りです。勝負に向かう顔をしたキセキ。

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こういうのなんですよ、キセキがヒョコヒョコ歩いてて可愛いのにフォーカスが合わずにミスるという…。この写真の怖いところは一見いい写真に見えて、実はどこにもフォーカスが合っていないところです。

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蹄鉄をちゃんと初めて見たかも!と思った写真。キセキの左後足で銀色に光っているものが蹄鉄ですね。

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作戦会議をするジナンボーとその様子をじーっと見つめるキセキ。可愛い。

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8,9,10番。当然だけどこうやって並べて見ると人間と同じでみんな違う。

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で!競馬場に行ったら見てほしいのが彼ら誘導馬!
パドックからレース場まで競走馬たちを先導してくれる存在。白と黒の馬が一頭ずつで騎手も正装で気品溢れる姿に心を打たれます。元競走馬でレースを引退して誘導馬となった子も多いです。

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二頭並んでるとなお綺麗だし、赤いジャケットが映える!落ち着いていてとても可愛いです。そして名前もそれぞれちゃんとあるよ!各競馬場にその場所ごとの誘導馬がいます。

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ついに馬場!サトノフラッグのミスはもう起こさないと誓って収めたデアリングタクト!おお、いいね!


次はキセキ……!あ、その前に。

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ケ、…ケイビイングタクト……!


すみません、次キセキです。

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ダメー!トムブラウンくらいダメだった。
たまに起こるどこにもピント合ってないやつ。やっぱり馬は走ると速いのでむずい(当たり前)。

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少しゆっくりになってからの写真(結局フェンスにバチバチにピントが合っている)。

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レース始まって客席の前を通ったシーン。なんかレンズが汚れてるのと、実際に見たいのと、先行策を取ると思っていたキセキがめちゃくちゃ最後方を走っているのを確認した時点でもう写真どころではないので非常に出来が悪いです。あと思ったより遠い。もっと寄れないと厳しい。

金鯱賞・結果

結果はまさかの最下位人気ギベオンが単勝1.4倍のデアリングタクトを2位に下しての大金星。予想だにしていなかったため、写真にも1枚も収めていなかったギベオン、ごめんねまたどこかで会おうね。3着はポタジェ!

推しのキセキは5着、残念。そもそも最初からやる気がなくてほわ〜っとしてたって騎手がコメントしてて笑った。でもラストの直線上がり3ハロンのタイムはメンバー1位だったので、まだまだ全然可能性を感じるレースを見れて満足したし、引退まで推し続けるんだろうなと確信した。逃げ馬の一面を見せたり追込をかけてみたり多才だなぁと思うし、本当にどこかで結果に繋がってほしい。というか多分君が出るレースには全て今後賭けることになるんだから、本当にどこかで勝ってくれると嬉しい。推しへのお布施だと思っているからいいけど!

またこの日のギベオンは単勝倍率227倍ということでJRA重賞歴代6位の払戻金となったらしい。100円賭けたら22700円だもんねぇ、すご。でもまだアーモンドアイとコントレイルにしか負けていないデアリングタクトをギベオンが下すと予想した人が賭けた100円には22700円分の覚悟があるなぁと思った。

最後に

久々の競馬場、今は入場制限もしているので混雑せずにパドックも観れて、指定席にもつけるから逆に狙い目かもしれない。ぜひ競馬全然知らなくても馬やカメラが好きな人は指定席料金500円があれば入れるのでJRAの指定席を予約して行ってみてください。

想像以上に競走馬は美しく、格好いいし、レースは気迫に満ちています。逆に混雑していない今の時期に現場に行くとギャンブル感が薄まっていていいかもしれません!

あと、場外馬券場の前とか怖い人多いから競馬場怖いって思ってる人、結構周りにも多いんだけど、今の時期にわざわざ予約してまで競馬場行く人はそんなにヤバイ人多くないので初めて行くには今が1番オススメかも!
でも確かに1人だと怖いとかはありそうなので、最初は数人で行くのをオススメします!

最後の最後に、「連載企画始めるよ」

なんか最近競馬にハマってというのは冒頭に記した通りなのだが、そりゃ競馬にハマったら当然にお金は使うもので。ただ基本的に馬が好きで競馬をやっているのでろくすっぽ予想も出来ないのに、勝たなそうでも好きな馬にノリでガツンと賭けるという、ほぼ投げ銭みたいなことをやり尽くした結果財布が完全に冬になった。しかも当分冬っぽい。エヴァの季節感の逆みたいな感じ。そんなわけで自身の心と固く誓いを交わした。

--------自身の心との対話--------

心「よし!好きな馬が出るときだけ競馬場(コロナなので大阪、名古屋のみ)に行って、写真を撮って良い!」

俺「撮って良い!」

心「だからその週以外は毎週末使っていい額は1000円!」

俺「1000円!?」

心「1000円!」

俺「…1000円!」

心「勝ったお金は競馬代に繰越すか、オートフォーカス望遠レンズ代に充てる!」

俺「充てる!」

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ということで、新たな趣味競馬に関する連載を始めます!連載名はまだ決めてないけど。

今回の記事のように毎回、行ったレースと、推しの紹介、結果を簡単に振り返りながら、会場の写真の中で良さげなものを30枚前後あげさせていただくという感じのnoteになります。おそらく多くても月に1,2回、少ないと2ヶ月に一回…かな。というのも、推しの出走スケジュールもですが、そもそも指定席が当たらないという可能性もそこそこにありそうだからです。その時は練習で船橋とか大井とかの地方競馬に行くかも。

なので、定期連載できる確証はないので有料にはしません(そもそもお金払ってみてもらうほどのクオリティの画像まだ撮れないし)。


ですが!
もし楽しんでいただけたり、上達を感じたりした方の中で応援したいという方がいらっしゃいましたらサポートボタンよりサポートいただけますと大変嬉しいです。

また、その際の支援いただいたお金は競馬の馬券ではなく、阪神、中京等に行く際の交通費、AF望遠レンズの購入費用に充てさせていただくことをお約束します。

今年中に、競走馬たちの入線する瞬間の気迫溢れる1枚とかを撮れるようになるのが目標です!来月は大阪杯と桜花賞に応募して、ソダシに会いにいきたいと思っています。

では長々とありがとうございましたー!




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