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8年間の駅メモ生活と今後について

2023年10月10日に、レジェンドステーションマスターを襲名しました。そしてその時の様子についてnoteに記載しました。本稿はその記事の続きで、なぜこのタイミングでレジェンドを取ったのか、また8年間の振り返り、そして今後について考えを整理してみようと思います。

日本縦断計画をやることにした理由

偉大なる先駆者の存在

まず、なぜこの計画をやろうと思ったのかについてです。駅メモを長く遊んでいる方はご存知かもしれませんが、一日でマスオブ称号を取りまくるという所業については、偉大なる先駆者がいらっしゃいます。

こちらの方は、1日で日本を縦断してマスターオブ称号や天下統一など様々な称号によるスコアを獲得し、見事デイリースコアランキング1位を獲得されています。前からマスオブ称号を1日に複数取得してデイリーランキングの上位を目指す手法は行われていましたが、ここまでの規模で実施されたのは過去に類がなく、界隈に大きな衝撃を与えました。誰もやろうと思わなかったことを実行に移し、成果を出しているのは本当にすごいことだと思います。

この方の活躍を見たとき、わたしはまだマスターオブ称号を一つも取っていない状態でした。それゆえに、「自分にも挑戦権がなくはないな」ということがずっと頭の片隅に存在していました。ただこの時点では、9100駅取得というのが途方もなく遠いものでしたので、まったく具体的な計画になっていませんでした。なんとなく決めていたのは、レジェンドを取る日には少なくとも関東のマスオブを集められるといいな〜ということくらいです。

通算ログイン称号の追加

ところで、駅メモにはログイン日数に応じた称号が存在します。連続ログインと通算ログインの2種類があり、連続ログインは1000日まで、通算ログインは長らく6年目(2190日)までが存在していました。7年目以降はないかな〜と思っていた中、2022年11月に、通算ログイン10周年までの称号が追加されました。通算ログイン称号獲得の日を調べてみると、通算8周年の称号を獲得できる日が、3連休明けの平日であることがわかったのです。3連休のときに休みを1日ちょっと取ることによって、日本縦断してマスターオブ称号を取りまくる日が作れるのではないか?そう思うと、「レジェンドを取るとしたら、この日なんじゃないか?」と思うようになりました。これが、レジェンド取得に向けて「〆切」が生まれた瞬間でした。

駅メモへの失望

2023年10月10日の取得に向けて、日々着々と駅集めを進めていたのですが、仕事の状況が変わってきて、10月がちょうど繁忙期になる可能性が出てきました。また、場合によっては10月10日にピンポイントで超重要な仕事の予定が入る可能性も出てきたのです。予定が入らずとも、その近傍で休みを取ることによって職場に迷惑がかかることは必至です。こりゃ来年に回したほうがいいかな……と思っていた矢先、ある出来事が起こりました。それは、自分の推しキャラクターである新百合ほこねのスキルが変更になったことです。詳細は別記事にしているのでここでは省きますが、この失望はわたしにとってとても大きなものでした。レジェンドを取る目的は、新百合ほこねのスキルを最大限に活用するためでしたが、この変更によって無意味になったのです。

この変更によって、レジェンド取得自体がどうでもよくなるかとも思ったのですが、心の中で相談した結果、むしろ逆になりました。つまり、「さっさとレジェンドを取って、自分に人格を駅メモから解放しよう」という考えになったのです。わたしは駅メモの顧客ではなくなったのです。なので、駅メモの顧客であるわたしの人格を葬り去る、生前葬を開くことにしたのです。それはなるべく早くなくてはならず、1年後に持ち越したくないと思ったのです。その結果、仕事の調整を全力でやり、運も手伝って、10月10日の休みを見事勝ち取ることができました。

達成した感想

達成した感想としては、大きく3つあります。一つは純粋にうれしいということです。これだけの壮大な計画を立案し、実行に移したのは初めてのことでした。実現できたことに対して大きな自信になりましたし、偉大な勲章をもらえたような心地がしています。

2つ目はホッとしたということです。前回の記事にも書きましたが、このチャレンジはいろんなリスクがありました。位置飛びリスクやうっかりによるリスク、さらには急に仕事が入ってしまうリスクとか、災害や病気で計画が遂行できないリスクなど、さまざまです。これらを全て乗り越えてられたことに安堵の気持ちがあります。そしてその安堵は、駅メモの駅集めから解放されることに対してもあるように思います。せっかく8800駅くらい集めたのにサービスが終了してしまった、となっては、死んでも死に切れないです。

そして3つ目は、「駅メモを目的とした旅行に大きな意味を作ることができてよかった」という気持ちです。今年にしていた旅行の半分くらいは、「旅行」というより「移動」という名前をつけた方がいいくらいのもので、効率的な駅集めのためにいろいろなものを犠牲にしていたものでした。やっている間は楽しいのですが、終わったあとで「なにやってんだこれ」と我に帰ることも少なくはありませんでした。しかしながら、今回のレジェンド達成によって、その行程の一つ一つに大きな意味が生まれたのです。鬼滅の刃では多彩な登場人物がそれぞれ効果的な立ち回りをして、あらゆるピースのどれか一つでも欠けたらラストの展開にはならなかっただろうと思います。そんな感じで、駅集めのあらゆる移動に、意味を見出すことができてよかった、と、これまでの行動のすべてに感謝できるようになれました。最初の「うれしい」と重なりますが、これが一番大きな感想です。

8年間も駅メモを続けられたことについて

「ひとつの物事を6年以上続けるのは難しい」という話があります。6年の歳月が過ぎると小学生が中学生になり、大学生が働き始め、仕事の内容が変わり、などなど、何かしらの生活の変化があるためです。最近はコンテンツの消化スピードも速くなっていて、ついこないだまでウマ娘に夢中だった人がもうブルーアーカイブの話しかしてないなんてこともよく見ます。駅メモをよく遊んでいた人たちもかなり移ろっていきました。わたしが一番駅メモ(とくに創作)に熱が入っていたのは4-5年前ですが、このときに駅メモ創作界にいた人たちの多くは別の界隈に行ったり、異なるライフステージを迎えたりしているような印象があります。

たぶんですが、駅メモ運営会社のモバイルファクトリーも人間の新陳代謝が早い組織に見えるので、4-5年前のスタッフで残っている人はほとんどいないのではないかという気がします。残ってるならそんなことしないやろっていう事件が多過ぎるので……駅メモは良くも悪くも変わり続けていて、プレイヤーもまた変わっていくのです。駅メモとの向き合い方も考え直していかないとなあと感じています。

駅メモ界で尊敬するプレイヤーに、ずいぶん昔に辞めてしまったらんぼさんという方がいます。この方は「全でんこをカンストさせる」という目標を打ち立て、グレードアップチケットもあんまりなかったころから毎月のガチャを引きまくったり、駅奪取をやらないと手に入らないダッチューを求めて駅奪取をやりこんだり(当時は「いっしょに登録」機能とか広告閲覧機能なんてありません)、スペシャルでんこが登場してもその方針を変えることなく期間限定ガチャも引きまくったり、とんでもないボチャレをしてでんこたちを爆速で育て上げたりと、凄まじいプレースタイルで当時の駅メモ界隈を盛り上げていました。そんならんぼさんはある日突然風のように居なくなってしまいました。駅メモのアカウントも、Twitterのアカウントも残っていません。

当時、東京駅に期間限定でチェックインしないと手に入らない「アイレーン」というコラボでんこが登場しました。このでんこはガチャで手に入らず、東京駅のチェックインイベント1回だけしか手に入れるチャンスがありませんでした。そのため、レベル50以上にする公式な手段が全くない、という状況になったのです。らんぼさんが引退を表明したのはそのしばらく後のことでした。らんぼさんが駅メモを離れた理由は当人から明らかにされていないため、アイレーンの件が理由であると言い切ることはできません。ですが、全力でやっていたことに対して、公式から水を差されるようなことをされると、どのような気持ちになるのかは想像の及ぶところです。プレースタイルの全力さや、去り際の潔さは、今でもかっこいいなと思っています。それでいて、真似できないなと思います。

わたしは新百合ほこねのスキルが変わってしまったことに対して悲しく思っていますが、それでもいつか戻るんじゃないかとも思っていて、諦めを捨て切れないのです。諦めを捨て切れないからこそ、苦しみが生まれるのでしょう。らんぼさんは引退するときに運営にメッセージを送ったそうです。それでもこれだけキャラクターが乱発されていて、エルミーヌみたいなキャラクターもいることを考えると、駅メモ運営はユーザの意見を全て聞けるような体制ではないことは明らかです。明らかなのに、諦め切れないのは沼にハマってしまった人の宿命なんでしょうね……

今後について

正直今の運営に対してはもうお金を払いたくないと思っているので、レジェンド達成の取り組みのためにレーダーを買い込んで以来お金を払っていません。正直セール分のガチャくらい引きたいのですが、運営に懲役刑を与えるような気持ちで痩せ我慢しています。今月で定期券(500円のサブスク)も解約する予定です。連続ログインが切れるのも時間の問題かもな〜と思います。それでも細く長く、ゆるく続けていけたらいいなと思っています。もしも新百合ほこねのスキルが元に戻ったら、ライセンスを戻してまた復帰しようと思います。また、うららちゃんのVUが出たら、ほこねといっしょにVUさせようと思っています。バージョンアップチップが50個以上貯まっているのです……。

また、創作の方に関してはできれば続けたいなと思っています。こちらの方面にはまだやり残したことがあるのです。こんな運営に幻滅している人の創作なんて読みたくないよって話かもしれません。ですが、こればっかりは長年研究してきたものの成果であり、愛がたっぷりのときに考えた内容なので、そう悪いものではないと思っています。わたしはいまの運営が嫌いなだけで、駅メモは好きなのです。本当の意味で駅メモから解き放たれるのはこの創作が完成したときだろうなと思っています。これも「〆切」を作ってなんとかしていきたいと思います。

というわけで、ネガティブな内容になってしまいましたが、今考えていることとしてはこんなところです。わたしのライフステージもまた変わっていくかもしれませんが、これをお読みのみなさんとはまだまだ仲良くしていきたいなと思いますので、なにとぞよろしくお願いします。

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