2024年2月のふりかえり
もう2月が終わるってマジ!?これ毎月言っていくんですね。今月のふりかえりです。今月は目標の進捗がいまいちでしたが、大きなものが終わったのでまあまあ満足です。コツコツ進めていきたいと思います。
No.19 巨大なホールでピアノを弾く(2024/2/11)
普段通っているピアノ教室の発表会があり、巨大ホールでピアノを弾くことができました。スキーに行って腕を骨折していたり、流行り病に感染したりすると不可能だったのですが、無事に出演できたのは神のご加護というほかありません。
ベートーベンピアノソナタ第5番「月光」第1楽章で出演しました。この曲が通しで弾けるようになったのは3-4年前でしたが、ぜひ一度巨大なホールで弾いてみたいということで、ブラッシュアップして出ることになりました。レッスンは半年前(2023/9)から行っていました。半年前の時点でもある程度通しで弾けており、それなりに万全の体制だったのですが、そこから破壊と再構築の日々が始まりました。
月光の第一楽章は多声的な楽曲です。左手がパワフル重音、そして右手で3連符を奏でながらメロディを演奏します。メロディの7割くらいを担当するのが小指です。一般に、小指は鍛えていないとあまりいい音が出ません。親指の方がいい音が出しやすいです。そんなわけで、この曲中のほとんどにおいて、普通にやると大音量が出るパワータイプの右親指の力を抑えながら、非力な右小指に全力を注ぐという所業をする必要があります。こーーーれが難しいんですよね。結局小指に力を籠めることを優先して親指などはあまり抑えてない感じの着地になりましたが、今回の鍛錬で小指の力がかなり鍛えられました。他の曲を弾いたときにも小指が結構出せるようになっていたので、収穫は大きかったなと思います。
そして、ピアノ講師であるインコのアヤネ先生が、毎週この曲の新たな側面を教えてくれるのです。「ここは3連符と思わせておいて音が伸びている、つまり……」とか、「ここが実はテヌートになっていて、これは……」とか、「クレッシェンドの範囲はここまでだからここからは……」とか、そういうことを毎週教えていただけるのです。そして、ピアノやっている人にはあるあるとして受け入れてもらえると思うのですが、一つ意識することが増えると前までできていたことができなくなる問題があります。結局この症状は本番の直前まで起きていました。そういう意味で月光を練習していた半年間は破壊と再構築の日々だったと思います。毎週のように破壊と再構築ができていたのは、自分が毎週「同じことを言われるまい」と思って頑張っていたからというのもあるのですが、この曲の奥深さゆえだと思います。この曲は本当に一生かけて突き詰めることができる曲だなと思いました。
演奏会の前日と当日はレッスン室を借りて追い込み練習をしました。練習段階ではなかなか揃わないというか、「ここはいいけどここはイマイチだな〜」となる演奏ばかりで、自分にとっての完璧な演奏はできずにいました。ですが、一回だけそれが出せました。それが本番の演奏です。ホールにあったスタインウェイのピアノがとにかくいいピアノで、弾いていて心地が良かったです。曲中でもっとも強い音でキラキラさせるべきパートがあるのですが、その部分が人生で弾いてきた中で一番うまくできたと思います。
実際、録音したものを聞くと「走ってるな〜」とか「ここミスってるな〜」とかがあり、何も思わないこともないのですが、それはまた今後の課題にしていきたいと思います。あの日本番で出すことができる音としては100点中200点だったと思います。
ピアノは今新章が始まっているので、また引き続きがんばっていきたいと思います。
No.54 歌舞伎を見る(2024/2/12)
歌舞伎座で歌舞伎を見ました。みなさんは義太夫というものをご存知でしょうか。舞台の脇のところにある箱みたいなところに入って、ものすごく長尺で喋る人たちのことです。(失礼すぎる言い方)歌舞伎においてはナレーション的な役割を担っていて、状況の説明などをしてくれます。わたしは無教養なので、イヤホンガイドがないと何を言ってるのかよくわからないです。そんな義太夫がすごいと思う機会があったのでここに記します。
とある農村の民家が舞台の話です。田舎娘が婚礼を控えています。相手は都会に丁稚奉公に行って帰ってきた男です。居間の隣にある寝床で、田舎娘の母が病床に臥せっています。母はもう後先が長くなさそうで、娘が結婚することだけを楽しみに、なんとか生きながらえている状況です。
詳しくはネタバレになるのでここからはぼかしますが、その後居間でとんでもないことが起こり、田舎娘の父が大いなる悲しみを背負うことになります。父はあまりの悲しみと後悔に大声で泣き叫びたいのですが、これを病床の妻に知られるわけにはいきません。全力で口を押さえて、悲しみが漏れ出ないようにします。そのときに、ナレーションである義太夫の声量が最大のものになります。彼の表に出せない悲しみの大きさを表現していたのです!
義太夫はナレーションでありながら、音楽的な側面があります。ナレーションと音楽が同居しているのはよく考えると珍しいことですよね。ナレーションだけで感情の強弱を表現するというのは、普通の映像作品では困難と思います。文章の作品ではなおさらのことです。義太夫はそれができるということに凄みを感じました。今まではただ眠くなるだけのものだったのですが、見方が大いに変わる舞台でした。
わたしが観た歌舞伎は全3幕構成で、1幕目が冒頭で話した義太夫がすごかったもの、2幕目が狂言、3幕目がまたすごい話でした。3幕目は吉原の女に一目惚れした商売人の受難と転落を描いた話でした。酷い目にあったことで復讐を行うのですが、「復讐するベクトルそっちなのかよ!」と、嫌な方向に犯罪の解像度が高くて良かったです。憂き目に遭うのは常に弱者なのです……。
No.56 同人誌即売会に行く(一般参加を含む) (2024/02/26)
2/26に開催された駅メモオンリーイベント「フットバーしま〜す!16」に参加してきました。一般参加です。サークル参加はしたいですけどしばらく先かな……と思います。
フットバがもう16回目というのに驚いています。わたしが最初に遊びに行ったフットバが2で、最初に出展したのがフットバ3であることを思うと、もうそんなになったか……と思います。直近で出たのがフットバ11なので、そこからも5回経っているのですね……
会場が京急蒲田でしたが、あの駅を降りるたびに、最初にサークル参加した日を思い出して今でもワクワクします。
直近にまた別の大きなイベントがあったということで、参加しているスペースがいつもよりも少なく感じられました。インフルエンザなどの流行病があるのも影響してそうですが、それにしてもちょっと寂しかったです。これがあくまで一時的なものだといいのですが、今後界隈が縮小してしまうんだとすると悲しくて仕方がないです。ここ最近の駅メモは、キャラクターがどんどん増えてついていけなくなる人が増えたり、ブロックチェーン事業の失敗で運営会社の信頼が失われたりとプラスの要素が見受けられないので、この心配が現実味を帯びていて不安です。
枯れ木も山の賑わいということで、次のイベントがあったらあまり大した成果がなくても出てもいいかもなあと思いました。思うだけです。noteのサブスクのおかげで原稿は着々と書き溜まっているので、焦らずじわじわと進めていきたいと思います。今回は久々に駅メモの人たちとお話ができたので、モチベが充電できました。うまく今後につなげていきたいですね。
というわけで2024年2月の振り返りは以上です。今月は達成できた目標の数が少なく、一気に怪しくなってきましたが、蓄積は着々とできているので、焦らずにがんばっていきたいと思います。
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