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親日国と聞くけどホント?バングラデシュ人の性格・国民性

近そうで遠い国、日本から直行便のないバングラデシュ。

日本人の印象だとバングラデシュは「アジア最貧国」「日本と国旗が似ている」くらいのイメージしかないことでしょう。

ちょっと知っている人だと「バングラデシュは親日国」というイメージ。

日本からバングラデシュのODA(Official Development Assistance:政府開発援助)は多大なもので、日本が世界で最も高額な援助をしている、と外務省サイトにも記載があります。

そのことはバングラデシュ人の方々もよく知っており、現在、ダッカに住んでいますが「日本人」というだけで、バングラデシュの人からは優しくしてもらえます。

以前、ローカルなスーパーに買い物に行ったときに「韓国人か?」と聞かれて(注:海外に行くと日本人はよく、「中国人か?」「韓国人か?」と聞かれることが多いです。日本人はやや珍しい存在なのでしょう)「JAPANESE」と答えたときに「俺たちは中国人は嫌いだ。日本人は大好きだ。日本の物はいい」と、言われました。

そこまで露骨に「中国人が嫌いだ」と言うバングラ人もそうそういませんが、バングラ人は「インド人」と「中国人」がどうもあまり好きではないようです。

しかし、「日本人」というだけで、態度がコロッと変わりますし、「͡コニチワ~」と日本語で挨拶されたりすることもあります。

つまり「親日国」というのはウソではないようです。(日本人だからと嫌がられたりなにかされた記憶はありません)

さて、そんなバングラデシュの人たちですが、どのような国民性なのでしょうか?

私が現地に住んで感じたことなので、やや主観も入るかもしれませんが、周囲の日本人たちの意見も加味しています。

・フレンドリー、優しい  優しいですし、ずうずうしいとか馴れ馴れしいというよりも、やや控えめな雰囲気があります。そういう意味では日本人には合うかもしれません。

・適当  日本人から見たら、東南アジアや南アジアの人たちは「適当」と映るとは思いますが、まあ、適当です。約束した日時に来ないのは当たり前、伝えたことができてない、というのは日常茶飯事です。

・意外と保守的  バングラデシュに住んでいると、私たち日本人がいかに「新しいもの好き」な国民か、身に沁みます。バングラデシュ人は、同じことをコツコツやることは意外と苦ではないそうで、単調な仕事も続けることができる、と言われています。しかしウラを返せば、変化を嫌う国民性と言えます。権威主義的な面もありますし、海外から入ってきて「流行る」という物がほとんどありません。食事ひとつをとってみても、同じようなものを延々食べ続ける… 日本人だと飽きてしまうのですが、バングラ人は何かよくわからない新しい物を食べるより、慣れ親しんだ食事やスイーツを食べるほうが安心するようです。

・貧富の差が激しい、富裕層はアメリカ脱出  富豪はバングラデシュでも相当の富豪です。富裕層も増えつつあります。車は一人一台(子供も含め!?)がバングラ富裕層では当たり前と言われており、そのため車がアホほど増えて、交通渋滞を巻き起こしています。また現在、バングラデシュから移民を希望する先として一番多いのはアメリカ合衆国。実際、私の周りの人たちに聞いても、高級住宅街のマンションオーナーの息子や娘はアメリカに住んでいる、という例が多いです。日本は一昔前は、留学先にも選ばれていたようですが、現在人気なのはアメリカや、直通便があるオーストラリアあたりのようです。

泥棒の話もたまに聞きますが、バングラデシュではスリの話は殆ど聞いたことがありません。アラーの国ですから、やはり、悪いことをすると神様が見ている……そういう観点から、スリはあまり横行していないのかもしれません。

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