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みじかくも美しく燃え

7/1

死にたいくらい憂鬱な、一番嫌いな六月を終えて七月に突入する。
今日も水の中を歩き回っているような天気だった。

ドミロンさんとシーシャに行く。
二人で会う日は、やはり雨だ。薔薇と桃とバニラのシーシャは非常に性的な香りがした。煙越しに見るドミロンさんの肌はぴかぴかで、瞳は自信に満ち溢れ輝いていた。ドミロンナイト2も必ず良いイベントになるだろう。今から楽しみだ。

道端で唐揚げを食べていたら鳩に襲われる。
鳩は人間の事を脅威とは思っていない。

7/3

白雪さんのステージを観に行く。

一つ目の「銀河鉄道の夜」は、大好きな六花ましろさんの演目で、白雪さんが引き継いだ。私は何年か前にまさご座でこの演目を観ており、あまりの感情と表現力の豊かさに感激し、少しだけ恐れた。
ましろさんの演目はどれも好きだが、中でも一番愛している。その演目をまた観る事が出来ただけでも嬉しいのに、今また白雪さんによって命を取り戻した。オープニングのナレーションが流れただけで胸が高鳴った。

二つ目の「ブルー」は雨にちなんだ演目だった。観客の感情に寄り添う、慈しみ深く美しいステージだった。

浅葱アゲハさん「くじら」の六花ましろさんの演目だった。オープニングの音楽と衣装でまさかと思ったが、そのまさかだった。
客席の一番後ろでただただ立ち尽くして泣きながら観た。

この頃はなんだか投げやりで、斜に構えた態度を取りがちだった。それを深く反省した。

人の美しさ、優しさを見た。それらの為に生きていく価値を感じた。

7/4
あらゆる映画の中で特に好き
「嘆きのピエタ」
「ボーダー 二つの世界」
「マジカル・ガール」

7/5

女子会。
晴れて暑くて良い天気。涼しい部屋で賑やかに過ごす。
慌ただしい毎日だが、リラックス出来る日があって良かった。

7/7

あらゆる映画の中で特に好き
「メトロポリス」手塚治虫の。夏になると観たくなる。
「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」これも夏。
「ブラックブック」季節関係なく観たい。

7/8

ここまで暑いとどうでも良くなる。
ニューオーダーのTシャツを着てニューオーダーのアルバムを聴き、ニューオーダーの楽曲でDJの練習をした。
プロジェクターを買った。今年の夏はエアコンを効かせた部屋で映画を観て過ごす。

上手くできる事が何も無い。明らかに人よりも全てが遅く、先鋭に欠けている。
それでも人の役に立てている!と思える日もある。でも大抵は自分への期待は失意のどん底に落ちている。私は気任せで、自身でさえ付いていけない事がある。

自分の気持ちを説明出来るようになりたい。

7/9

女の子たちとアフタヌーンティーとシーシャ。
楽しかった日の夜は気持ちが沈み込む事がある。以前に比べればかなり減ったが、それでも。

自分が持っている暗さや弱さをとても大切にしている。この部分がなければ、私はただのガサツでわがままな人間だろう。
愛するという事は、弱さを受け入れる事だ。少なくとも自分自身については。
沈み込んでいる時間も好きだ。目をギラギラさせ活動的な自分より本来に近い気がする。
エアコンが効いた部屋で寝る前に内省している。この時間が一番素直になれる。

頭の中で爆音で鳴っている名前も分からない音楽を探し続けている。きっとこれは私のオリジナルで、どこにも存在していない。最近は似ている音楽を見つける事が出来た。
遊び過ぎて上がりきったテンションを、すっと鎮めてくれる。

7/11

実は梅雨が好きだ。
晴天はうるさい、情報量が多い。曇りは心が落ち着く。雲に音が吸収されているのだと思う。曇りの日に白いレースのカーテン越しに入る自然光が一番美しい。光が均一的でざわめく要素が無い。

色は白が好きだ。
雑音が無くつべつべ、するするとした印象を受ける。引っ掛かりが無い故に鮮烈なイメージを与える。

夜寝る前の時間が好きだ。
日記を書いたり、今日撮ったスナップを見ながら、何度も繰り返し観た映画を流している。
極めて親しい友人達から「おやすみ」「おやすみって言ったけどなんか寝れない」等という夜特有の連絡が来る。少しだけ電話をすることもある。

眠りにつく前に、幻覚のような夢のようなものが見える。自分の声が聞こえてくる。自分が喋っている時の聞こえ方ではない。録音して聞いた時のようだ。つまり私以外の人が私の声で話している。内容はばらばらだが、特に意味がある事でもない。
たまに、「これは・・・」と確信めいた事を言っている時がある。起きて書き留めようとするが、体はもう眠っているので動かす事が出来ない。頭だけがぐるぐると動き回っている。
強烈な光が瞼の裏に見え、失神するように眠る事もある。
睡眠は謎が多い。

7/13

朝起きると、夢の中での意識が強すぎて現実に戸惑う。
私の寝室は極力物を置かず、自分にとってストレスが少ない環境だが、それでも多く感じる。
現実は物からの圧力が凄い。もう何も欲しく無いのに、欲しい物はたくさんある。その差についていけない。

7/14


7/17

実家へ。
車の運転も慣れてきたとはいえ、雨だと緊張する。
父が少し痩せており、悲しくなる。
良い所も悪い所も父と私はとてもよく似ている。毎回会う度に「さくらちゃんは世界で一番可愛い」と言う。私が反抗期真っ只中でも平気な顔をして言っていた。当時は最悪な気分になったが今となっては嬉しい事だと思う。
母はいまが一番とばかりに健康そのもので安心した。

7/18

記念日の撮影。
やはり裸の女の人を見ると涙が出てくる。とても好きな反面、やはり怖いのかもしれない。

最近の私のアイドル
ノースサファリサッポロのきつね あずき

7/19
梅雨が明けて気持ちが落ち着いたのか、ここ数日は穏やかな気分。

最近の観た映画
「トーク・トゥー・ミー」
「黄龍の村」
「オクス駅お化け」
「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」

明日の予想最高気温は38度。実際は40度になるだろう。
日陰から日陰へコソコソと移動する日々が始まる。この猛暑は9月下旬まで続く。
名古屋はとにかく暑い。奇妙な暑さと湿気に支配されている。名古屋市街に行くと涼しさに驚く。暑いは暑いのだが、幾許かは過ごしやすい。

夏の名古屋観光は止しておいた方が賢明だ。「名古屋に来ても特に何にも無いよ。観光スポットとか、遊ぶ所とか、本当に無い」という話ではない。暑くて死ぬとはこの事かと思いたいなら止めない。街中をうろついていると、道端で倒れている人を2人は見る。暑さで倒れているのだ。
名古屋に来るなら真夏以外を勧める。「名古屋は何も無い」と言うが、別にそんな事も無いと思う。冬が良い。真冬の東山動物園が特に良い。エリアによってはほとんど人がおらず、安全が保障された敷地内で一人っきりでとぼとぼ歩く事が出来る。何よりのリフレッシュになる。自宅以外で唯一寛げる場所だ。

何を書きたいか分からなくなってきた。とにかく夏の名古屋は死ぬ気で来た方が良い。最低気温は27度だ。

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