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人間関係 …地雷に注意!

1000日修行28日目
人間関係を車間距離に例えた話しは以前書いた。そして、人間関係というより人の価値観を見抜けず、過去にかなりの地雷を私は踏んできた。
ややこしいのは、地雷の埋まり方が人によって違うという事である。

そして、国籍、文化の違いにより、この地雷の埋まり方は更に複雑さを極める。

以前香港に住んでいた時、私はイギリス人と暮らしていた。彼はイギリス人の中でもかなり面倒なやつで、小さな地雷からメガ地雷まで幅広く抱えていた。いい加減は良い加減などとうそぶいて生きている私では対応不可能だったと、暮らし始めてから気がついたのだった。

例を挙げるとキリがないので、今日はある日の夕食の話しをひとつ。

日曜日の夜は、隔週でローストチキンを焼いた。正確には彼が作りサーブしてくれるので、私はサラダかスープを作る程度。ローストチキンを焼くためにチキンが一羽丸ごと入るオープンを買ったくらい、ローストチキンへの情熱があった。確かにその情熱に見合う位、美味しい出来ではあったのだが…。

ある日チキンを焼いた後、彼は気分が悪いと言ってカウチに横になっていた。ディナーはどうする?と聞いたら、少ししたら食べるから、サーブをしてくれと言われ、キッチンに立った。

さて、困った。通常食べる専門なので、どうカットしたら良いのかが分からない。まあ、こんな感じだったかな?と、テキトーにカットして、いつもとは感じが違うがチキンに変わりはないし、美味しそうだし、「はい、どうぞ!」と彼にプレートを手渡した。

彼は一瞬固まってプレートを眺め、少し時間を置いてフォークとナイフをとりあげ、二くち三くち口に運んだが、到底我慢出来ない!という表情で勢いよく立ち上がり、キッチンのゴミ箱に私がサーブしたチキンを投げ捨てたのだ。

そこからが大変!
僕が折角素敵に焼いたチキンを、こんなネズミの死骸みたいにカットしやがって‼️食べる気にもなりゃしない!見た目をこれだけ無視出来るなんて、人間じゃない!具合が悪い僕に嫌がらせをして殺す気か‼️ギャーギャーギャー(以下省略)

見た目が美しくないと、は、私も理解出来る。だが、あまりの剣幕とあまりのしつこさにウンザリして、怒鳴りすぎて疲れたヤツの隙をみて、簡単な荷物を持って家出をした。そのまま街中に出て、仕事が遅くなると時々泊まっていたホテルに避難する。そこから東京に住むニュージーランド人と結婚した友人に電話をして、今夜の経緯を話した。

彼女は黙って聞いていたが、私の話しを聞き終えた後、おもむろに彼女の友人のケースを話してくれた。

その友人の旦那さまもイギリス人。結婚2年目で待望の赤ちゃんも産まれた。
ある日、赤ちゃんをお風呂に入れようとして、旦那が赤ちゃんのおへそにゴマがあるのを見て、綿棒で取ろうとした。ところがその友人はおばあちゃん子で、おへそのゴマを取るとお腹が痛くなるとずっと言われて育っているので、彼にそう言った。

そうしたら、不潔だ、不衛生だ、Fucking crazyだ!と罵倒され、価値観を否定された彼女はムッとなり大喧嘩に発展、最終離婚してしまったらしい。

はあ〜、ヘソのゴマで離婚⁉️文化の違い、恐るべしである。友人と2人、どこに地雷が埋まっているか分からないのは辛いよねと、夜更けまで話し込んだのだった。

その時は2〜3日で家に戻ったのだが、結局数年後、文化の違いだけでなく個人の価値観の違いという地雷を私は思いっきり踏んで、同居は終わった。人生において、地雷を持ち過ぎている人とは今後一緒に住んではいけない!という、深い教訓となったのである。

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