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【きのうのにっき】5/28

ばあちゃんが亡くなった。



生きていく上で抱く
漠然とした不安や焦りを無くすために
どうするか考えることは無駄である。

それは常に付きまとうものであり、
決して無くすことなんかできない。

そう割り切れば、もっと人生を楽しめるだろう。


この言葉を聞いて、
ああ、確かにその通りだな。
未来のことなんか誰にも分からないし、
それを恐れていては何もできやしない。
割り切ることが重要なのかもしれないな。

そう強く共感した、その日の夜の出来事だった。



ばあちゃんが亡くなる未来。

御年94歳。
もちろん、全く予想できなかった訳ではない。

ばあちゃんにひ孫を見せてあげたい。
ま、姉ちゃんが既に3人も見せているし、
特にプレッシャーはなかった。

見せたら喜んでくれるかなー
くらいには思っていた。

全然間に合わなかったなー。
9年付き合った彼氏には逃げられる始末だし。



告別式の日、合間にお母さんと少し話した。

ばあちゃんが亡くなったあの日、
お母さんは今までちゃんと見たことがなかった
ばあちゃんの通帳を偶然開いていたらしい。

ばあちゃんは1年前から入院していて、
認知症もそこそこ進行してしまっていたので
普段はお父さんが代わりに管理していた。

お母さんが自発的に触れることはなかったそうだ。




お母さんも私も
ばあちゃんはまだ死なない、あと3年は生きてそう。
何故かそんな風に思っていた。

まさに根拠なき自信、というやつだった。

だからあの日は相当驚いたし、悲しかった。




最後のお別れを済ませ、素敵なお花を持ち帰ってきた。

お母さんが、
色合いがとてもばあちゃんらしいね、と言っていた。



ばあちゃん、長い間お疲れ様でした。
ありがとう。


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