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メリークリスマス!って挨拶すると笑いが取れました。

気づいたらほぼほぼ年末だね。昨日女友達と遊んだ。大手化粧品の美容部員をやってる美人アラフォーだ。新宿でランチしながらビールを呑み。過去の男運の悪さをオモシロおかしく聴かせてもらった。きっと何回も話してきたネタだからシュッと仕上がってて、すべらない話の芸人みたいになっていた笑笑、それ盛ってるだろ!とお約束の突っ込みしたくなるくらい。でもよくよく聞いてたら、前の旦那の借金のせいで貯金ゼロになるわ、命の危険犯されるわとかすごいな。他にも男友達と呑んでトイレ行ってる隙に財布から現金盗まれてたとか。そんなやつおる?!みたいなエピソード満載でした。とてもかわいそうなのに彼女は笑っていた。俺の方が元気をもらっていた。彼女と僕の出会いは浅い。友達とも呼べるほどの関係でもないな。浮気相手でも不倫相手でもない。でも、何となく彼女の理解者でいたいと思った。ランチ終わって、俺は彼女にクリスマスプレゼントでカナダグースのコートをプレゼントした。彼女の自宅は飯能だから東京より温度が低いのだ。カナダグースは高級おしゃれアイテムだけど彼女はガチで、防寒対策としてカナダグースを喜んだ。フードをかぶりながらこれで寒さもしのげると無邪気に笑った。ガチでフードを寒さ対策に使おうとする女子を初めて見て僕も笑った。彼女は、こんな高いものもらっても身体でお返しなんてできないよ笑なんておどけて言ってみせた。俺は、今まで散々男でお金失ってきたから少しくらいこれで取り戻せるなら良いやん笑と言った。SEXがダメならご褒美のチューでもいいよと俺もおどけながら言った。彼女はキスなら100回してあげる笑と答えた。次の予定があるから早めに帰ることにした。1時間だけ渋谷の飲み屋街のムードの無い焼き鳥屋でサワーやハイボールを飲みながら色気の無い時間をオモシロおかしくほろ酔いで過ごした。帰り道彼女がさらっとキスをしてくれた。あと99回ねと言った。きっと人はこういう時に恋に溺れるのかもしれないけど、俺は案外冷静だった。でも彼女の人生が幸せであって欲しいと願うようになった。キスするより抱きしめて、がんばれよと願った。きっと残りの99回のキスも数えなくなるだろう、使い切る前にいつか会わなくなるだらう。でも彼女と酒を飲んでどうでもいい話をしてほろ酔いになる時間だけは僕を楽にしてくれる。男女の仲とかではなく、素でいられる楽な時間。でもきっといつか、あっさり合わなくてなるだろう。その儚さがあるから今だけを楽しむのだ。渋谷で別れた2時間後に彼女からLINEが来た。今日はとても良いプレゼントありがとう、でも飯能はカナダグース着てもやっぱり寒いわと。また僕を笑わせてくれた。カナダグース着て寒いって言う人初めて笑、メリークリスマス!と僕は返した。そして僕は何事もなかったように家族がまつ夕ご飯の時間に間に合うように帰り、鍋を食べながら、さっきまでのことが何事もなかったように家族愛最高と思いながら夜を過ごした。俺には沢山の秘密がある。でも最後は家族を大事に過ごすだけだ。

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