レコーディングで普段のライブ通りに演奏してみてください。
今回もレコーディングに関して。
レコーディングではなぜか普段とは違う様に弾きます。歌います。普段のリハーサルスタジオで、ライブハウスで、あなたはどんなふうにギターを弾いたり歌ったりドラムを叩いたりしてますか?
立って弾いてギターを抱えて歌います。そしてクリックに合わせてドラムを叩きません。
レコーディングスタジオでは座って弾いてピンで歌ってクリックに合わせて叩きます。普段とは全く違うことをやってます。上手くいかないのが普通です。しかもブースの中に閉じこもりコントロールルームの向こうとやり取りしながらの演奏です。独特の緊張感が伴います。普段のライブ通りにやれるとしたら、それはあなたは物凄い才能の持ち主だからです。
レコーディングでどうも上手くいかないな、と思った時は出来るだけライブ通りに演奏してみてください。立ってギターを弾いてください。ギターを弾きながら、難しいなら抱えて歌ってみてください。メンバー全員で1発録りできる環境であれば試してください。もちろんクリックは使いません。おそらく2テイク目に最高のテイクが録れます。
日本人は几帳面です。きっちり丁寧に録音しようとしてしまいます。そちらの方に気を回してしまって音楽の最も大切な要素が損なわれがちです。木を見て森を見ず、です。細かなリズムやピッチのズレなどあなた以外は誰も気づきません。それよりも活きいきとした演奏、全体的な音像、演奏の温度感、グリーヴ、ノリ、がはるかに重要です。
私は昔からロックバンドは一発録りに限ると思ってます。英米ではそういうバンドは多いですが日本では滅多にいません。日本のロックバンドに足りない何か、はその可能性が高いとみてます。
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