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身丈よりも裄を重視しよう

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本日のお題:身丈よりも裄を重視しよう
呉服のきくや本店:https://www.kikuya.shop/

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いつもメルマガをご購読いただき誠に有難うございます。ようやく心地いい季節になって秋本番ですよね。大阪ではあちこちで区民祭りが行われておりますが、こういうのって他の自治体でもあるんでしょうか。着物を着るにも心地いい季節になってきましたが、その着物の季節に合わせてお得&興味深いお知らせを2つ用意しておりますので是非ご覧ください。

1・本店サイトの在庫処分最大80%OFFコーナーに新しく340点ほど商品を追加いたしました

本店サイトの在庫処分コーナーでは在庫処分で50%OFF、80%OFFにいたしておりますが、今まで50%OFFだった商品を340点ほど、さらに値下げして80%OFFとさせていただきました。

・道行コート 356円
・ブルー地小紋着物 554円
・斎藤三才作逸品着物 2534円
・茶グリーン袷小紋着物 950円
・亀甲柄九寸名古屋帯 950円

など、非常にお手頃価格になっておりますので是非ご覧くださいませ。

在庫処分最大80%OFFコーナー
https://www.kikuya.shop/view/category/ct328

2・逸品沖縄織物コレクション見学会のお知らせ

私の昔からのネット友達(実は取引は全くなかったりします)の沖縄工芸品のコレクターがおられます。以前は琉球モノ専門の卸問屋をしていたのですが、現在は全く畑違いの会社で働いておられます。このコレクションの見学会を10月23日昼から大阪にて開催いたします。人間国宝作の逸品や、かなり珍しい織物など呉服屋でも滅多に目にすることのないコレクションを見ることができます。卸価格で購入することもできますが、参加したからといって購入しなければならない、なんてことはなく、そもそも大したおもてなしもいたしませんので(お茶ぐらいは出してもらえる…と思う^^;)あまり堅苦しく考えず、気軽にご参加いただければ、と思っております。

なにぶん普通の個人宅ですのであまり大勢で押しかけるわけにもいかず、コロナ禍ということもあり参加人数に制限がございますのでご希望の方はお早めにメールにてご連絡くださいませ。

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3・入会記念ポイント100ポイントもらえます。
4・購入金額の1%のポイントがつきます
5・ご注文時の住所入力が必要なくなります。
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と、お得なことばかりですので是非是非会員登録をお願いいたします!

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■リサイクル着物続々入荷中です!是非ご覧下さい。本店サイトは楽天などのショッピングモール価格よりも5-10%程度お安く提供いたしております。
https://www.kikuya.shop/view/category/ct47

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■身丈よりも裄を重視しよう

今週のお題は「身丈よりも裄を重視しよう」です。リサイクル店を運営してて思うのですが、お客様が寸法についてお問い合わせされるとき、ほとんどの方が身丈についてご質問を下さいますが、リサイクル店から言わせていただければ身丈よりも裄を重要視して欲しい、というお話です(裄というのは洋服でいう袖丈の長さでして、背中心から袖口までの長さとなります)。

先日も「身長152cmなのですがこの着物は身丈が長いですけど長いのは着られますよね?」とご連絡をいただきました。その着物は肩から170cmの身丈ですからかなり長いものです。当店は商品ページには長着の身丈±5cmでご案内しております。つまり、肩からの身丈170cmでしたら身長165cm-175cm程度という風にご案内をしております。こうは書いておりますが、確かにおっしゃる通り、身丈に関しては長い分には腰紐を上の方で結ぶなどして対応すれば着られないことはありません。最も多少腰のあたりがかさばってごわごわしてしまう、といったことはあるとは思いますが…。

と返事しようかと思ったんですが、ちょっと待て!そんな風に案内してはいけないと踏みとどまりました。身長が小柄な方なのでそれに比例して手も短いはず。今回見ていただいている着物の裄は70cmありました。身長152cmだとすれば裄は長くても66cmぐらいのはずで、70cmとなるとオバケのQ太郎のハカセみたいになってしまう可能性があります(誰ですか、古いって言ってる人。わからない人はググってみましょう)。

先ほど書いたように身丈はお端折りがありますので自由度があり、多少短かろうが長かろうがある程度なんとかなります。着物を着慣れている方でしたら身長-10cmから身長+20cmぐらいでも着崩れもせずうまく着てしまうかもしれません。しかし裄だけは別。裄はお端折りのように調整する部分が全くないのでどうにもならないんです。いや、調整しようとすれば少し衣紋を抜き気味にして帯を高い位置にするなどでわずかに対応することはできますが、あくまでもわずかです。

もちろん、身丈が長ければそれに比例して裄も長くなりますし、その逆で身丈が短ければ裄が短くなります。そのため適正な身丈の着物を選んでおけば裄もだいたいあうような寸法になるのでほとんどの場合はそれほどトラブルなしにお召しいただけるとは思いますが、今回のようにご自身の適正身丈から大幅に外れた寸法の着物を選ぼうとした時には裄も気をつけておいたほうがいいでしょう。

さて、単に裄と言っても「自分の寸法なんてわかんないよ!」という初心者の方もおられると思いますので裄の測り方を書いておきます。

一番初めに書きますが、メジャーで洋服の上から測るとだいたいミスりますからね。その方法はやめておきましょう。一番簡単なのは実際に着物を着て(体に合っていない着物でもOKです)その着物の袖口から何センチプラスマイナスすれば適正な寸法になるかを見るのです。着用してみて手首のぐりぐり部分まで何センチ伸ばせばいいか、何センチ短くすればいいだけなので簡単ですよね。帯まできちんとする必要はなく腰紐だけで簡単に着ればいいので、手持ちの着物で測ってみましょう。

また、長襦袢は持っているという方は、着物の寸法は体に合わせるのではなく長襦袢に合わせるという観点も必要です。いくら着物が体に合っていても、合わせようとしている長襦袢が少し長めで袖口から出てくるのであれば昔よく言われたシミチョロ(これも古い・下着のシミーズがスカートからちょろっと出てている状態)のようになってしまいます。もし体に合っていない長めの長襦袢に体に合った長着を合わせた場合、シミチョロ状態になってしまいますね。

意外と思われるかもしれませんが、寸法の取り方には「クセ」があります。呉服店で採寸してもらっても今風のぐりぐりが隠れるぐらいの寸法にする店、ぐりぐりを出す昔ながらの店、それぞれのクセがありますので、採寸してフルオーダーした長襦袢の寸法がわからない状態で「これは私の体にあってるから長襦袢も大丈夫だよね」なんて思って購入すると袖口から長襦袢が出てくる場合も多々ありますので要注意です。しっかりとご自身の長襦袢の寸法を把握した上で着物を購入しましょう。

ただし、色や柄が気に入ってなおかつご自身の寸法にぴったりと合うなんてことは滅多にありませんので、リサイクル着物を購入する以上どこか妥協&工夫して着用しなければなりません。もしお手持ちの長襦袢の裄が長めで長着の袖口から出てきそうな場合、肩口あたりを安全ピンで留めるなど袖口から長襦袢が出ないようにすることによって着用することは可能ですので「袖が合わないけれどどうしてもこの着物を着たい」という場合にはそういう方法も覚えておいて下さいね。

最後に、着物と長襦袢の裄の関係ですが、両者は全く同じ裄じゃダメですよ。結構みなさん勘違いされているのですが、長着の裄が66cmだったとするとそれに合う長襦袢はそれよりも少し短い65cmや65.5cm程度となります。全く同じ寸法ですと袖口から出てきますので短いものを選ぶ必要があるのです。既製品の長襦袢のサイズ表記はその辺りのことを考えて裄66cmなどと書かれていても実際は65cmになっていたりするのですが、リサイクル着物店の長襦袢の寸法は実寸で表示されていることが多いと思いますので既製品のように長着と同じ寸法を選ぶと失敗することになりますので注意して下さいね。

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発行:新品とリサイクル着物 呉服のきくや
住所:大阪市大正区泉尾3-15-4
電話:06-6551-8022
https://www.kikuya.shop/

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