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Facebookの広告を始める前に(タイ編)

FBの広告を利用してタイ国内でのデジタルマーケティングに活かそうと思っている方も少なくはないと感じていますが、正しい情報を把握した上でオーディエンス(FB広告のターゲットを絞る機能)を設定していますでしょうか?
大多数のマーケティング企業からの提案を聞いていると、何か違うのでは?と疑問に感じてしまいます。
その理由は、論理的ではないから。というのが私の結論です。
今回はその論理的ではないというタイの経済の把握の仕方を説明して、その後でFB広告の正しいオーディエンスの設定の考え方をフェルミ推定を利用(数式不要)し考えてみたいと思います。タイ経済を知りたい方必見です。
※B2Bを前提としています。
※タイをベースにしてますが、基本的には日本でもどの国も同じ考えです。

何故FB広告しませんか?の提案に疑問を感じるのか

この答えは簡単で、自社のターゲットを捉える情報が足りないからに尽きます。例えば、下記のTSICコード表でビジネスカテゴリを設定しているタイの業界コードがあります。

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その上で、自分がターゲットにしている業界が何なのかをしっかりと見極めている企業は少ないです。何故ならば、その「業界に属する企業の母数」や、その企業が「どこにあるのか」を把握していないからではないでしょうか。

母数が分かることで、ある程度の数値(従業員数の平均的な割り出しなど)を予測することが可能になります。これはフェルミ推定で近似値を求めることが可能になります。

まだ、ピンとこなくてもいいです。説明はこれから行います。
ここで頭に入れておいて欲しいことは大事なのは自分がターゲットにしている業界とその企業数の母数とエリアになります。

何故母数が大切なのか?

理由は簡単です。統計という中学−大学で習う学問を基準に世の中考えているからです。少し脱線はしますが説明すると、社会人になり、先輩や上司から「数値 で説明して下さい!」って言われた方は少なくないと思います。
そう、数値を以って根拠にしたいんですよ。大人は、そして大企業は。
そのために必要となるのが母数です。企業の数も人間の数も有限ですから仕方がありません。マックス何社営業できるの?って聞かれて東京近郊では○○社です、前提としてはTDBの発表のデータの母数がホニャララだから。っていう方が説得力ありますよね?自分はこんだけ売り上げてるから俺を信用しろ!っていうより。なぜか?客観的であって主観ではないからなんです。じゃ客観ってなに?って思う方多いと思います。それは事実か否かってところになります。

よって有限である母数から導き出すことで、より経営者が欲する数値になる訳です。感情的だと無限ですしね。笑

更には、みなさんミスしたと思われたくないから自分の考えを感情論ではなく数値としての根拠を出したい訳です。なので参考文献どこどこと記載をするわけです。

母数を知ることで分かること

話しを戻します。母数を知ることで前述の通り営業が行えるマックスの企業数はどんだけあるのか?っていうことが分かります。母数が小さいと、100,000万社営業できる!ってなるか、10社しかないっていうところで正しいターゲットが見えてきます。または、提案方法を変える必要性があるということが分かると思います。営業件数が10社しかない。だから提案に力を注げるのか、営業件数が10万ある。だから効率よく営業するための営業スクリプトを用意する必要がある。と大きく違いが出ると思います。コスパ重視は後者ですし、バリューある提案というのであれば前者です。

しかしながらこの営業可能件数を把握していない営業マンが多いこと多いこと・・・。

正しい母数をどうやって把握するか?

タイに於いてはDBDというタイ政府の商務省が把握・発表している企業数を母数とすれば良く、業界を絞りたければTSICコードを参照すれば、自ずと樹脂成形企業の母数が見ることができます。これは公的に発表されているものなので、「正しい母数」としてカウントしても良いと思います。
これが昨今話題のデータサイエンス学科の科目にある授業の本質です。
こんな具合で正しい母数を統計局やJETROだったり経済産業省だったりからデータを取得するのが正攻法です。(日本であれば)

母数を把握したついで推論しとけ!

母数の把握についての重要性は理解頂けましたでしょうか?(説明が下手くそならごめんなさい。これ以上は上手く説明できません・・・。)
母数を把握したついでに分かること、推論するべきことは1社に対しての従業員数です。何でこの従業員数が重要かというと、理屈でいうと人口に関わってきます。例えばタイは観光業界が盛んです。何故か。その業界に従事する「人の数」が多いからです。その数が多いことで何が分かるかと言うと、その国の経済的な主力です。やっぱり数がある方が需要が大きいっていうのが見えますよね。俯瞰して。
さらに言えば、この推論をフェルミ推定という算数のツールを使うことで近似値を出せます。(ここでは詳しく説明しません。フェルミ推定でググって下さい。)

FB広告とどう繋がるのか?

はい。タイ人のFB広告の利用数っていうのはFBで公開しています。これを母数として更に業界に務める人の母数を推測することで、自分が広告を届けたい人の利用者数が予め求めることが可能になります。
タイの労働人口やエリア別の業界マップをデータを用いて導き出せます。
デジタルマーケティングが営業の仕事ではない!マーケの仕事だ!と思っている方。これを知っているか知らないかでは大きな差が出ます、マジで。
With コロナだろうが何だろうが営業に求められることは受注することですよね?そうするとこの状況下では如何にして効率良く営業をするかが成績を伸ばすかのきっかけに確実になります。
これらを知らずにFB広告をデジマだ!って言っているマーケティングの方は少々乱暴です。

まとめ

1.先ずはターゲットの有限である母数を把握すること
2.そこから色んな情報を駆使して特定母数を情報として得ること
3.2.を利用した推論をフェルミ推定で考えてみること
4.その導き出した結果を信じてデジタルマーケティングや営業をすること
5.事実としての実績を反省し3−5を繰り返し行うこと
最後に、事例を集めることも近道であることを知っておくと、計算の変数を増やす必要があるのか否かが分かります。事例恐るべきです。

感想

今回は少し乱暴な書き方ですが、ターゲティングの考え方、その上で必要な母数の考え方が伝わってくれると嬉しいなと思います。


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