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イラストは元々上手だったんですか?聞かれて思い出す親友の存在

ご縁はがき講座では筆文字を教えるのがメインと思われがちですが、実は講座の大半がイラストレッスンになることもしばしば。

特にご継続の生徒さんで、「ご縁はがきのレパートリーを増やしたいけど、麻衣先生のようにイラストが描けなくて…」というお声をよくいただきます。
そのような方には、季節のモチーフやご縁はがきに入れたいものなどリクエストを聞いたりこちらから提案したりして、一緒にイラストを描く形式で指導させていただいています。
一見複雑にみえるイラストも、分解してみると同じパーツを描く作業の繰り返しだったり、描く順番を工夫するだけでバランスが取りやすくなったり。2〜3回も描くと、苦手といっていた方も「なんか形になりました〜!」とご満足いただけるイラストになります。

「イラストは元々お上手だったんですか?」と聞かれることがよくあります。
そうです!と胸を張っていえたらよいのですが、昔から得意だったかというと決してそうではないんです。
ただ、イラストを描くことは私の憧れであり好きなことの一つだったことはたしかに記憶しています。

なぜ憧れだったかというと、小学生のころの親友がびっくりするくらい絵が上手だったから。
その子に初めて描いた絵を見せてもらったときの感動は、今でも忘れられません。
ちょっぴり恥ずかしげに見せてくれたらくがき帳には、少女漫画から出てきたかのような女の子が描いてありました。
キラキラした目、クルンとカールした髪の毛、複雑なレースの服と小学生が描いたとは思えない精巧なイラスト。息をのんで釘付けになりました。

社宅のお隣さんという偶然もあって仲良くなった私たち。
それからというもの、一緒に帰ってきておやつを食べて宿題を終えたら、その子の横にくっついて絵が出来上がるのを見ていたり、ときには私も描くことが定番に遊びの一つになっていました。
苺の妖精さんを描こう、シャボン玉のお姫様を描こうと何かしらテーマを決めて空想で女の子を描き、オリジナルの衣装を着せることが楽しくて。
その子がいらないといった絵は、ほくほくしながら私がもらっていました。その当時までイラストを描くことはどちらかといえば好きというくらいだったのですが、子どもなりに描く回数を重ねるごとに少しずつ上達し、だんだんと好きなことになっていきました。

そうして、親友にくっついて食い入るように絵を描く様を眺めて、キラキラ大きな目の描き方や服のフリルの描き方を真似していった過程が今の私のイラストに通じています。
今はフリーハンドで描けるイラストも多くなりましたが、それでも初めて描くモチーフは必ずいろんなイラストレーターさんの描き方を見て、私の描き味にも活かせるヒントを探すことから始めます。

真似してだんだん上手くなる、それは生徒さんを見ていても感じることです。継続されて半年、一年と経つとイラストの線が変わってきます。多少のぎこちなさがあったイラストが、その方の持ち味に合わせてしっくり馴染む素敵なワンポイントに。そうなると、渡す人にも褒められるようになって自信がつき、ご縁はがきを続けるモチベーションも倍増。

手書きという点では筆文字もイラストも同じ。
書く側にも見る側にも、喜びや癒やし、心の充足をもたらします。
今の私にイラストを描く価値を教えてくれた親友に、感謝です。


【玉城麻衣 たましろまい】
1993年生まれ、熊本県出身。
2015年、自分の人生で出逢う1000人の 縁ある方へ筆文字で「ご縁はがき」を届けるチャレジに挑戦、2年間を経て1000枚を書き上げる。
その翌年から「ご縁はがき講師」として 活動を全国で展開。 講演、セミナーは累計100回以上。 出会ったお客様の数は1100名を超える。
2018年7月「ご縁はがきのキセキ」 個人出版500部。
2020年11月福井新聞掲載。同年12月週刊誌「週刊女性」掲載。
2021年9月書道のはな*みちスカウトキャラバン、カリグラフィー部門グランプリ受賞。
2021年4月「一枚の奇跡」(文芸社)出版。
2021年4月初個展「ご縁はがき展」を東京都内にて開催。
公開講座の他、企業研修や公立高校での出前授業、学童や福祉施設においてもご縁はがきを通して、手描きの筆文字で感謝を伝える技術を普及している。

【お仕事について】
・公開講座へのお問い合わせ、
・出張講座などの講師のご依頼、
・デザインや記念品制作など書道家活動
下記リンクよりHPをご覧ください。
個別のお問い合わせもお待ちしております。
http://goen-hagaki.com/

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