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島本町 ヒメボタルの生態調査のお手伝い 大阪府準絶滅危惧種

こんにちは、ごえぶちです。

桜井地区(島本駅西地区)はヒメボタルの生息地としても貴重なエリアなのですが、造成工事によって生態系が破壊される可能性が大いにあります。そこで現在、住民と工事代行者の(株)フジタが共同で生態系調査を行っています。そのお手伝いをさせてもらいました。

調査の指揮を執る住民のIさんは20年以上も島本町のヒメボタルをはじめ、様々な生き物の調査・観察を続けてこられた方です。

さて、本日は御所が池南側の元農地の斜面に仕掛けたトラップを回収して幼虫の生息を確認します。Iさん曰く、このポイントには幼虫は生息していないかもしれないと言うことでしたが、「いないことを調べるのも重要」とのことでした。

斜面に設置した穴を開けた小さいタッパーを回収していきます。中にエサが入っており、一列に30個、29列あります。29✕30で870個!しかも雨で濡れている上、斜面の傾斜が結構キツイ。。。回収もさることながら、設置も骨の折れる作業でしょう。

タッパーの中はコロオギやゴミムシなどがエサを漁りに来ていました。

(株)フジタの事務所を借りて、回収したタッパーを開封し、ひとつずつ中を確認していきます。

結局ヒメボタルの幼虫は捕獲できませんでした。ただ、トラップには昆虫やヤスデ、ゾウリムシなど、たくさんの生き物がかかっていました。元々田んぼだったこともあり、生命反応は濃いエリアです。

確認が終わったタッパーは別のポイントに設置するので、エサを仕込んでいきます。エサはイカのお造り。へぇ、そういうのも食べるんですね!

今日の作業はここまで。
また別のポイントで調査を行います。こういう地道な作業があって、生態系が守られているのですね。今後の開発工程にどう活かされるのか、それとも活かされないのか、それは分かりませんが、開発をするということは元あった環境を壊すということです。長年培われた環境を破壊したときの影響はいくばくか?持続可能な環境を形成するためにも欠かせない取り組みだと改めて思いました。

回収作業をしたエリアでは去年の刈り跡から育った稲穂が揺れていました。こうして命を繋いできたのですね。こういう環境を少しでも残したい!そういう思いでこれからもできることをやっていきます。

2020/11/7

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