買い増しする人は利益がでません！ピラミッティングの恐るべき落とし穴
こんにちは！キムマサルです。
今回の記事ではピラミッティングについてお話ししていきます。
ピラミッティングは日本ではよく「買い増し」と言われることが多く、ポジションを増やしていくことを意味します。
初心者の方は1トレード1ポジションを基本としているかもしれませんが、実はトレーダーの中にはポジションを徐々に増やしていくような手法でトレードをしていくこともあります。
このピラミッティング手法は同じ値幅で利確した場合利益を増やすことができます。
さらに含み損をしていた場合それを取り返しやすくなります。
とても革命的な手法だと思いますよね。
しかしこれはとても難しい手法です。
一度含み損の許容を超えてしまうと、トレード中に焦りやどうしても負けたくないという気持ちが先走ってしまっていつの間にか大きな損失を生んでしまう、ものすごく危険な手法なんです。
今回はその危険な手法であるピラミッティングを知っていただき、この手法の捉え方を学んでいただければと思います。
買い増しする人は利益がでません！ピラミッティングの恐るべき落とし穴
ではまずはピラミッティングとはどのようなものなのかをご説明します。
ピラミッティングとは徐々に追加してポジションを持っていく手法です。
例を挙げるために買いの注文をベースにお話ししていきます。
では、1ドル130円としてお話ししていきましょう。
トレーダーは1ドル134円まで上がるとチャート分析して根拠を立てました。
なので買いの注文で１ロット入れます。
すると132円に上がりました。
ここでピラミッティングはさらに買いのエントリーを入れます。
ここの背景には134円まで上がるという根拠があるからですよね。
そして予定通りに134円まで上がると、初めに130円の時に買った1ロット分の40万と、132円の時に買った1ロット分の20万がプラスになりますよね。
つまり合計60万円も大きく勝利を収めることができるのがピラミッティングのメリットになります。
ここまで聞くと大儲け話だと思いますよね。
しかも仮に132円のときに追加エントリーしたものの、値が逆行してしまった場合でも131円までは含み益がプラスなので、最悪131円に決済注文を入れておけば負けトレードになることは絶対にありません。
ノーリスクで利益を増やすことができる可能性があるのがピラミッティング手法なんです。
今この記事を読んでいる読者の皆さんは「この手法使えば一瞬で億万長者になれるじゃん」と思いましたよね。
しかしこんな簡単にお金持ちになれるなら全てのトレーダーがこの手法をしてると思います。
どんな話にも裏の側面があります。
その裏とは一体なんでしょうか？
次のお話に入る前に、まずはよりこの手法を理解していくために、先ほどのドル円130円を例にとって詳しく説明していきましょう。
この表ではポジションごとに得られる損益を表に表しました。
同じポジション量で買い増しをしてるので、1ドルが132円でエントリーした瞬間に値動きが２倍になります。
よって最初にエントリーした時点では1円の値動きに対して10万円という値幅で動いていたのが、買い増しをした瞬間から1円の値動きに対して20万円が動くことになります。
もちろんメリットは先ほどお伝えした通り、あと2円分の値幅を狙っているトレードをしているので、それがうまくいった場合単純にその2円分の利益が2倍になるという点があげられます。
やはりこの表から見ても利益の獲得推移がすごい大きいですよね。
初心者の方は一気に大きな利益獲得を目指せそうに見えるかもしれませんが、当然デメリットもあります。
ここからはピラミッティングの恐ろしい面についてお話ししていきます。
表では億万長者を目指せてしまうような素晴らしい手法だと思いますよね。
しかし何度もお伝えしますが、うまい話にはそれなりの裏があります。
先ほどの表を使って説明していきましょう。
ドル円が130円の時と132円にポジションを持っていて133円近くまで上昇していたとしましょう。
利確ラインは134円なのでもう少しですよね。
しかし逆行してレートが131円まで落ちてしまった場合、利益がなくなってしまいます。
さらに130円まで戻ってきてしまった場合はもはやマイナスになってしまいます。
買い増しをする場合はロット数を上げているので、普段以上に損切りを徹底する必要があります。
すると損切りは当然131円より上に置かざるを得ません。
これは実際は利益なしの0円の決済となりますが、レートが下がってきての決済なので損切りと言わせてください。
そして実はこの損切りは高確率で引っかかってしまいます。
相場は常に変動して押し引きを繰り返す波のようなものです。
上がったレートがある程度でも下がってきて、また上がっていくということはよくあり、結果的に134円に到達する場合でもその前に131円に触れてしまうことはよくあることなんです。
自分のトレード根拠に自信があり、相場の流れ自体もそのように進んでいると感じ、大きな利益を取れると希望を持ってトレードしたのに0やマイナスになってしまったら自分のメンタルが持ちませんよね。
初心者の多くの方はここで損切りをせずずっと持っていたら勝手に利益につながると思う人がいます。
その状態を「塩漬け」というのですが塩漬けにしてしまうとさらに大きな損失を被ってしまうため絶対に損切りはしないといけません。
ここまでピラミッティングの説明をしてきましたが、次の図に簡単にメリットとデメリットをまとめてみました。
このように見るとデメリットが多いですよね。
FXの基本である損切りをうまく扱えるかどうかであったり、トレード結果に一喜一憂しないマインドがセットされているかなど初心者には少し難しい内容に感じます。
利益を大きく獲得できる手法ではありますが痛手も相当なものになっているので、取り扱いには十分気をつけなければいけません。
目先の利益を追っかけ続けてしまい、いつの間にか自分の資金を溶かすこともあり得ます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事は少し刺激が強かったんじゃないでしょうか。
私個人の考えではありますが、この手法はあまりお勧めしません。
初心者の方は専業トレーダーに比べるとあまり資金に融通が効かないかと思います。
その上、テクニックの面でも劣ってしまいます。
この手法は基本をしっかり押さえた上で使っていく手法になりますので簡単とは言えません。
ぜひ今回の記事を何度も読んでいただき、ピラミッティングの恐ろしさに加えて損切りの重要性、マインドなど基礎の重要性を認識していただければと思います。
今回の記事も最後までお読みいただきありがとうございました！
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■自己紹介
名前：『金勝(キムマサル)』
職業：元19億円運用の証券トレーダー
TKC（トレードキングダムコミュニティ）のゴジラシステム開発者
年齢：40歳
趣味：ワンピースのアプリゲーム、バウンティラッシュに課金
週末は嫁と旅行✈
現在は海外を拠点に活動しながら、
プロトレーダー育成コミュニティ「トレードキングダム」の運営者
裁量トレードに必要なスキル・時間を９割カットさせて稼ぐことに特化させた
「ゴジラシステム」の開発者でもある。
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