見出し画像

Kemperプロファイリング入門編

Kemperは持ってるけどプロファイリングをやったことが無い人って結構いるんじゃないかと思います。音が出せないとか機材が無いとか色々事情があるとは思いますが、実際にいい感じにリグを作る方法が分からないからやらないという方もそこそこいると信じて、Kemperプロファイリングのコツを簡単に書いてみます。

もくじ

・プロファイリングに必要なもの
・あると便利なもの
・物凄く大事なもの
・いざプロファイリング!その前に…
・音作りの大原則
・マイキングの大原則
・リグの音を聴こう
・そんな環境はねえよ!という時は
・プロファイリングの嬉しい副産物
・FAQ

必要なもの

・アンプ+キャビネット

・マイク

・ギター

あれば便利なもの

・マイクプリアンプ

物凄く大事なもの

・録ったリグを確認できるモニター環境

いざプロファイリング! その前に…

どのスピーカーユニットが一番良い音を出しているか耳で聴いたりテストレコーディングしたりするのをオススメします。思ったよりスピーカーの個体差や状態差というのは劇的です。

音作りの大原則

というほどのものではありませんが、アンプの音を作り終わってからマイキングのことを考えるのがオススメです。アンプから良い音さえ出ていれば、そのフィールをマイクで拾うことが出来るはずです。録った時にどうなるかを想像して経験則に基づいてアンプの音を調節するのはオススメしません。

マイキングの大原則

マイキングに正解はありません。どう動かしたら音がどう変わるかという因果関係だけが存在します。

・マイクを向けた先がスピーカーの中心に近いほど音が明るくなる
・スピーカーの近くにマイクを置けばローが増える(例外あり)
・スピーカーの近くにマイクを置けば音が明瞭になる

ギターキャビネットのマイキングで覚えておくポイントは雑に言うとこれくらいです。まずはどこでもいいから適当にマイクを置いてプロファイリングしてみて、その音を聴いてから次にマイクをどこに動かすか考えればOKです。

リグの音を聴こう

上記の通り、マイクをどこに置くか決めるためには収録したリグの音を冷静に判断できる環境が必要です。というかこれが一番大事です。ヘッドホンでもスピーカーでもなんでもいいんですが、自分の思った音に近づいているか否かを判断できる環境が無いとプロファイリングの難易度は一気に上がります。

そんな環境はねえよ!という時は

普段信用して使っているリグをリファレンスとして持ち込むのが良いと思います。初めて入るスタジオで初めて触るアンプに慣れないモニター環境という組み合わせでは判断の軸が持てず、折角スタジオで録ったリグを家で弾いてみると明るすぎたり暗すぎたり、色んな問題が生じがちです。

プロファイリングの嬉しい副産物

プロファイリングに慣れてくるとマイキングについて感覚が身につくので、結果的にモデリングアンプの音作りが上達します。IR選びも上手くなりますし、AmpliTubeやNeural DSPのようにGUI上でマイキングを自由に調節出来るプラグインでも現実のマイキングからの類推で上手にマイクが置けるようになります。

とはいえ、モデリングアンプの音作りはKemperと比較して非常に難しいです。何故なら、マイクとキャビネットを決定してからアンプを弄らなければならない(プロファイリングと逆の手順になる)からです。

FAQ

Q: 使うギターによってリグの音って変わるの?

A: ギターを変えればアンプセッティングが変わるのでリグの音も結果的に変わります。

Q: Refineって何をやればいいの?

A: 多分色んなポジションを強弱をつけながら満遍なく弾いていればなんでもいいはずです。Refineを上手にやったからリグのクオリティが上がった!という経験は今のところ僕には無いです。自分で使うリグであればしばらくの間手癖フレーズを弾いていれば大丈夫です。

という感じでプロファイリングは突き詰めると面白いしアンプやマイクがどんどん欲しくなるので一緒に沼にハマっていきませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?