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Cubaseでモーターフェーダーを選択中のトラックに追従させる

出来るようになること

この記事を読んで出来るようになるのは次の動画の通りです。

Cubase/Nuendoの問題としてMCU(Mackie Control Universal)のコントロールサーフェスを使った時に選択中のバンク(8トラック)の外で選択したトラックの情報を取得できないという非常にクリティカルな問題がありました。

特に大規模なオーケストラテンプレートを使用していると人によっては数百〜数千トラックになるため、プロジェクトの端から端までバンクを移動させるために何十回もバンク移動ボタンを押す必要がありました。

PreSonusのFaderPort V2のようにSteinbergのフォーラムで魔改造スクリプトが配布されているコントローラーもありますが、ほとんどのコントローラーではこの問題に対してお手上げ状態…だと思っていました。

これをほぼ解決する方法がCubase/Nuendo 12のMIDI Remoteだったのですが、お恥ずかしながらMIDI Remoteでなんとかなることに今日の今日まで気づいておりませんでした。気づけたことでテンションが上がっているので今のうちにメモとして残しておこうと思います。

本記事では僕の持っているiCON PLATFORM NANOを使って説明しますがMCU準拠でモーターフェーダーが付いているコントローラーであればどれも同じことが出来るのではないかと思います。Cubaseを基準に書いていきますがNuendoでも全く同じ手順で設定出来ます。


先にまとめ

手順を先に纏めておくと

  1. コントローラーをMCUモードに設定

  2. MIDI Remoteにコントローラーを登録

  3. フェーダーを追加

  4. Pitchbend、Channel *、Value Minを0、Maxを16383に

  5. Transmit to Hardwareにチェック

  6. フェーダーを「Volume (Selected Track)」にアサイン

  7. Value Modeを「Jump」に

これだけです。これはフェーダーを追従させる手順で、ノブでセンドをいじったり何だりはまた別の設定が必要ですがMIDI Remoteを使う点は同じです。

ここから先は具体的な設定手順を書いていますが、上記の手順と目次を見ただけでMIDI Remoteを触っている人には設定方法がわかると思います。

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