読んだぜ

『シソンヌじろうの自分探し』

東奥日報での連載がついに書籍化されましたね。
本当に嬉しかったです。

私は弘前に住んでいるから、読んでいる時に「あそこがアレね!」ってなれるのが本当に幸せです。
自分に馴染み深い場所が出てくると嬉しくなっちゃうし、馴染み深くない場所が出てきても「今度近くを歩いてみよう」ってなっちゃう。
出てくる喫茶店は「私は何も知らないですよ、ただ来てみただけです」の顔をして大体行ってるし…

そもそもシソンヌが好き、じろうさんが好き、というのを差し置いても、とってもいい文章を毎月書いてくださっています。
じろうさんが弘前で過ごしていた時の思い出とか、それに伴って自分がどうしてこうなったのかというルーツを私たちに教えてくれているんだけど、毎回本当に素敵すぎるんだよ……
連載だから文章量もそこまで多くないので、とても読みやすいです。
多くない文章量で、「じろう」という人物のことと弘前のことを、おもしろく、ちょっと切なく、でもやっぱりおもしろく書かれています。ありがたい。
それを一冊の本にまとめられちゃってるからさ〜、そりゃあバイブルと化しますよね…

どうしてそんなにそのときのことをたくさん思い出せるんだよって読むたびに思う!
そのくらい弘前で過ごしていた時が楽しくて仕方がなかったんだな、と羨ましくなっちゃう!
それに比べて私ったら…となる時もあるけど、そんな感情をなくしてくれるほどに良いです。
私の拙い語彙力では「良い」としか言えない。

書き下ろしも最高だったなー
あとがきはもっと最高だったなー
あとがき、たったの2ページではあるんだけど、一つ一つの言葉が優しくて、すごく泣いた。
自分でも引くくらいでかい涙がボロボロと出た。
私はいいものを摂取してこんな量の涙を流すことができるんだ、と安心すらした。
初めて読んだ時は、いろいろなことによる疲労によってあまり精神が良くない状態にあったけど、全回復させてもらいました。ぐっすり眠れた。

サイン会の時にね、合間の時間でこっち側が質問をしてそれに答えてくれるという時間があったんです。
その中で、じろうさんが「こっちからも質問いいですか?」と、「土手町が、弘前が、あの頃みたいにもっと活気のある街にどうしたらできるか」ということをすごい熱量で話してくれました。
たぶん全員と目を合わせて喋ってくれていたと思う。
そこまで考えられるほどにこの街を愛していて、そこに住む私たちのことも愛してくれているのかも、とか思っちゃったな。キモイかも。
終始、当然のように、一人称が「わぁ」になっていたし、めちゃくちゃ訛っていたのがとても良かった。
「タバコ一本吸ったら戻ってきます」とすぐ戻ってきてくれたのもめちゃくちゃ嬉しかった。

「地元愛」とかいう単純な言葉で片付けられないほどの愛を感じられました。
他人のことより自分のことを考える時間がもっとあってもいいのかなとも思えた。
私も、自分が如何にしてこうなったのかは常に考えてしまっているけれど、いつも悪い面のことばかり考えているから、これからは良い面のことも考えるようにしたい。

自分のために自分のことを見つめ直すし、周りに感謝して生きるぜ!☆
みんなもいっしょに自分探し頑張ろうな

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