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アマネ†ギムナジウム

アマネ†ギムナジウム
(長文です)

色々考えすぎて公開に1か月かかってしまいました😭

取材や人形制作などで関わらせていただいた、古屋兎丸先生著「アマネ†ギムナジウム」が完結しました。
兎丸先生と、主人公天音さんと並走し私自身も成長させていただいた、あっという間の3年間でした。

アマネを通して貴重な経験を与えてくださった古屋兎丸先生に心より感謝申し上げます。
ニュートラルな考え方で物事を捉える兎丸先生。お話する度に自分の偏った考え方や狭い視野に気付かされ、沢山の学びの機会をくださいました。

最終巻の帯は少女漫画界の神様、萩尾望都先生。
私も学生時代から長年愛読していた、兎丸先生と同じくらい影響を受けた先生です。
お2人の対談の様子は発売中のモーニングツー 11月号にてご覧いただけます。私も若干支離滅裂ですが少しだけ萩尾先生と会話しています…(ちょっと言いたかったことが違いました😂)
最終巻にも対談の一部が掲載されています。

萩尾先生は本当に仏様のようで、纏っているオーラが常人と違うような、何層も上の別次元にフワフワ浮遊している雰囲気をお持ちの不思議な方でした。
兎丸先生もふんわりした独特の雰囲気をお持ちなので空気感がとても似ているお2人です。

兎丸先生と萩尾先生の会話を間近で聞くことができて、終わってしばらくの間、創作ができなくなるくらい衝撃を受けてしまいました。

「アマネ†ギムナジウム」は社会に適合することが少し難しいひとりの女性の救済と自立の物語です。途中つらく目を逸らしたくなるような展開ですが、最後は希望の光がチラチラと輝いています。

女性であることの違和、仕事と創作のバランス、妄想と現実に折り合いをつけて生きていくことの難しさなど、自分自身にも当てはまる場面も多々あり、感情を揺さぶられながら読了しました。

読み終わったあとは自分の中から毒素が抜けたような、少しだけ自分を肯定できたような気持ちになる不思議な作品です。

個人的な話になりますが、この3年間つらい時期が長く精神的に追い詰められる事が多かったのですが、アマネを最後まで見届けたいなと思う気持ちで乗り越えられた気がしています。

兎丸先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

美しい表紙絵とchutteさんの装丁も素晴らしく、紙で所有しておきたくなる宝物のような7冊です。

現在丸善丸の内ギャラリースペースで開催中の「人・形展」に参加させていただいています。
ご感想に「アマネ†ギムナジウムが好きで、初めて人形展にきました」と書いてくださった方がいて、本当に嬉しかったです。

休むことなく素晴らしい作品を作り続けている2人の先生を後ろ姿を見ながら、私もずっと創作を続けていきたいと思いました。

(アニメ化してほしいです!)



#アマネギムナジウム #創作人形 #人形 #古屋兎丸 #漫画  

 


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