脱藩した勤王の志士

 日本の大学生が「イスラム国」へ志願しようとしていたという報道があった。(reuters

 イスラム過激派の「イスラム国」に戦闘目的で加わるため、シリアへの渡航を企てた男性の関係先などを警察当局が捜索した件に関しては、「警察当局が刑法に基づいて捜索を行ったことは承知している。捜査中の案件であり、詳細は控えたい」と述べるにとどめた。
 そのうえで、日本としては9月24日に採択された外国人テロ戦闘員問題への対処などを内容とする国連安保理決議を踏まえ、国際社会の一員としてテロの未然防止対策に積極的に取り組んでいくとした。

 はじめはすごく脱力し、日本はこの先どうなるのかと心配な気持ちになった。ましてや、2050年までに、世界のイスラム人口が26%を締めることになるなど、予想だにしなかった。これというもの、イスラム教への無知としか言えない。彼らを恐れるだけでは脳が足りんだろう。

 というわけでいろいろ考えていた。つまり、彼らをどう捉えるかか、それが命題でもある。例えば、幕末の風景を浮かべてみた。仕方がない。海に囲まれた日本にイスラム教が何たるか、はるかに遠い情報とも言える。

 こんな感じ。

 幕末、若い藩士が脱藩したが、彼らが倒幕運動に加担しないよう、予防のために拘禁して獄に入れた佐幕派の家老がやったことと同じことが起きている。脱藩した勤王の志士が好きな国会議員故、沈黙を破って藩当局に釈放するよう要請すべきところじゃないか。

 そう思うのですが。

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