【パン】全粒粉100%(グルテン粉無添加)のパンを焼いてみた


 全粒粉というのは、小麦の殻以外のすべての部分を粉にした小麦粉のこと。小麦の胚芽や厚い皮などの栄養価の高い部分と繊維質部分がそっくり入っている。文字どおり自然食というか、自然をそのまま頂くということになる。全粒粉のパンが大好きで焼いたわけではなく、ご近所の方から相談されたというだけなんだけど、焼いて食べたらハマった。

 頼まれた理由は、この方は糖尿病の一歩手前で、かかりつけの医者からいつも数値について脅かされるらしい。薬を飲み始めたら薬に頼る生活にならざるを得ないのがどうも切ないらしく、忍の一字でカロリーや糖質の摂り過ぎにならないよう努力をしているらしい。

 パンをお腹いっぱい食べたいという欲望と無意識に戦っているからだろうか、この方は、市内中のほとんどのパン屋さんに行って、医者に良いと言われた全粒粉のパンを探し歩いていたというのだ。が、その努力もあえなく、見つかったと思うパン(ふすまだけのパン)は口に合わなかったそうだ。

 無駄な抵抗はやめようという話を私が聴いたものだから、それがまたいけない。普段からパンを焼く私の格好の課題となった。そして、新たな期待を持たせてしまう結果となったがもう遅い。すごく、すごく明るい顔になって、そのほころんだ顔をみたら、なんとか美味しいと思えるようなパンを焼いてあげたくなった。

 さて、これは大変な事になった。

 昔、何度か挑戦したことがあるが、全部酸っぱいお供え餅のようなパン、基、団子になってしまった。国産小麦というだけで酵母を起こすのが難しいというのに、全粒粉100%というのだから気違い沙汰とも言える。

 と、思い込んでいたパンがいとも簡単に今朝、焼けたのである。今日はその成功したレシピを有料で公開することにした。

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