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【統率者/EDH】ニューカペナの街角 統率者戦デッキレビューその5「壮麗な斡旋屋一家」

※本記事は全編無料でご覧になれます。

こんばんは。Lapisです。
今回はいよいよ「ニューカペナの街角」の統率者デッキレビューの第5回、最終回となります。前回は「舞台座一家の喧騒」のレビューをお送りしましたが読んで頂けましたでしょうか? 前回記事のリンクを下に貼っておきますので、興味がある方はそちらも見てみてくださいね。

さあ、最後の紹介は緑青白の「壮麗な斡旋屋一家」の紹介となります。
それでは早速始めていきましょう。

※本記事はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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1.デッキ紹介

改めて、今回紹介するのは緑青白のデッキ「壮麗な斡旋屋一家」です。

今回もパッケージで表紙になっている《粉砕者、ペリー/Perrie, the Pulverizer》を統率者として話を進めていきます。

例によって、デッキレシピについては公式サイトの紹介ページをご覧ください。

2.注目カード

このデッキで限定収録されたカードは以下の17枚。
※統率者デッキ、コレクターブースターからのみ手に入るカードを指します。

《粉砕者、ペリー/Perrie, the Pulverizer》
《防衛請負人、クロス/Kros, Defense Contractor》
《天使の探偵/Angelic Sleuth》
《契約上の護衛/Contractual Safeguard》
《有罪判決/Damning Verdict》
《臨機応変な防御/Resourceful Defense》
《空加護の福音者/Skyboon Evangelist》
《エイヴンの急使/Aven Courier》
《盾の斡旋屋/Shield Broker》
《書類の嵐/Storm of Forms》
《収賄者/Bribe Taker》
《一家の好意/Family's Favor》
《高街の異端者/Park Heights Maverick》
《工作員の道具箱/Agent's Toolkit》
《斡旋屋一家の合流点/Brokers Confluence》
《編集長、デンリー・クリン/Denry Klin, Editor in Chief》
《裁きの木槌/Gavel of the Righteous》

上記の中でショップ価格が1000円前後となるカードは《臨機応変な防御/Resourceful Defense》くらいでしょうか。

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除去されたパーマネントに乗っていたカウンターを移動するエンチャント。ペリーはカウンターの種類を参照する能力を持つので、カウンターを残せるカードは重要。またパーマネント間でカウンターを移動することもできるので、キーワード・カウンター(飛行カウンターや警戒カウンター等の総称)をペリーに移動して戦闘に活かすこともできます。

統率者のペリーと相性が良いという点で言えば《工作員の道具箱/Agent's Toolkit》が挙げられるでしょうか。

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+1/+1カウンター、飛行カウンター、接死カウンター、盾カウンターが乗った状態で場に出て、クリーチャーが出る度にそのクリーチャーに自身の上からカウンター1つを移動できるカード。一度に4種類のカウンターを揃えられるためペリーの能力と相性が良く、3ターン目にこのカードを出して4ターン目にペリーを着地させればカウンター1つを移動できるためペリーでのアタックを通しやすくなります。カウンター全てを失っても生贄にしてドローできるため無駄がありません。

同じくペリーと相性が良いカードという点では《エイヴンの急使/Aven Courier》が挙げられるでしょうか。

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攻撃の度に自分のパーマネント上のカウンターと同じものを他のパーマネントにも置くというもの。カウンターの種類は問わないので、飛行カウンターや警戒カウンターを乗せることもできます。このカード自体が飛行を持つため攻撃を通しやすく、繰り返し攻撃して能力を使える点もグッド。

3.デッキの動かし方

改めてペリーの能力を確認してみましょう。

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場に出た時に盾カウンターをクリーチャー1体に置き、攻撃する際にクリーチャー1体に+X/+X修正とトランプルを付与します。修正値は場のカウンターの種類を参照するので、修正値を上げるにはキーワード・カウンター等を複数用意する必要があります。

そのためデッキ内には飛行カウンターを与える《翼長の導師/Wingspan Mentor》や呪禁カウンターを与える《ぬめる化け眷者/Slippery Bogbonder》等の能力カウンターを付与するカードが多数収録されており、それらを活用しペリーを強化して統率者ダメージでの勝利を狙うのが主な勝ち筋になります。

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4.このデッキの長所・短所

<長所>アドバンテージ源と除去手段が多く対応力が高い。
《過大な贈り物/Generous Gift》《バントの魔除け/Bant Charm》といった範囲の広い除去手段が多く、相手のアクションに対する対応手段が多いのが特徴。また《原初の共感/Primal Empathy》《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》といった継続してアドバンテージを稼ぐことのできるカードも多いため後半でも息切れが少ないのが強みと言えます。

<短所>勝ち筋が細い、カウンターの管理が煩雑。
基本的に勝ち筋がペリーの統率者ダメージに寄りがちで、他の勝利手段がほぼ無いのが欠点。クリーチャーを大量に横並びできるワケでもなく、ペリーを相手が対処しきれないほどのサイズに強化することも時間がかかるため、複数回ペリーに除去を当てられると再度ペリーを唱えること自体が困難になり勝利が難しくなってしまいます。
またペリーを強化するには複数種類のキーワード・カウンターを運用する必要がありますが、1枚のカードに複数種類のカウンターが乗っていると管理が面倒で「どれがどのカウンターだったっけ?」と分からなくなってしまう場合もあります。統率者デッキのパッケージには切り離してキーワード・カウンターにできる台紙もありますが、全部を持ち歩くのも面倒なためどうしても使いづらい感があります。

5.総評

デッキ全体の質は悪くないのですが、ペリーの能力を活かそうとするとゲームの管理が煩雑となり、アクセサリー類の持ち運びも難儀するのが難点だなというのが感想です。デッキカラー的には除去・打消し・ドロー・マナ加速と揃っていて初心者向けなんですが、統率者の性質上初心者向けじゃなくなってしまっているのが残念です。このデッキにはもう1枚、統率者候補として《防衛請負人、クロス/Kros, Defense Contractor》が入っているので、ペリーが使いづらいと感じたら統率者を変更して遊ぶのも手かも。

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6.強化案

ここからはまたこのデッキを更に強化したい場合の個人的なおススメカードの紹介です。前回と同様、比較的安価で4~5年以内のセットに収録されたカードを優先的にピックアップしていますので、入手難易度もそこまで高くないと思います。

《奇異鳥/Avian Oddity》

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サイクリング時に場のクリーチャーに飛行カウンターを付与するカード。手札交換をしつつ簡単に飛行カウンターを付与できるので悪くない1枚。同様にサイクリング使用時に絆魂カウンターを付与する《壮麗牝馬/Splendor Mare》やトランプルカウンターを付与する《タイタノス・レックス/Titanoth Rex》もおススメです

《タイライトの聖域/Tyrite Sanctum》

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伝説のクリーチャーを強化する土地。破壊不能カウンターを付与するには、先に+1/+1カウンターを置いて神にする能力を起動しなければならないため時間がかかりますが、破壊不能カウンターを付与できる能力は数が限られているため悪くないかなと思い今回ピックアップしてみました。

《古霊招来/Invoke the Ancients》

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トークン2体を生成し、それらに警戒、到達、トランプルのいずれかのキーワード・カウンター1つを付与するカード。キーワード・カウンターを最大2種類増やせる上に、トークンのスタッズも高くキーワード・カウンターで付与できる能力も合わせ単体でも攻防に役立つのが優秀。

《華やいだエルズペス/Elspeth Resplendent》

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ドレス姿でイメチェンしたエルズペス。1つ目の能力で+1/+1カウンターと飛行、先制攻撃、絆魂、警戒の内どれか1つのキーワード・カウンターを付与します。攻撃面ではペリーに飛行や警戒を付与できるのが強く、先制攻撃や絆魂を付与すれば防御面でも強く運用できるのが良いですね。
2つ目の能力でデッキのクリーチャーを呼び出したり、3つ目の能力で天使トークンを出すこともできるので、頭数か必要な時にクリーチャーを増やせるのも強いです。

《聖域の番人/Sanctuary Warden》

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盾カウンター2個を持って場に出る天使。登場時と攻撃時に場のカウンター1つを消費して1/1のトークンを生みつつドローします。自身が盾カウンターを2個持って出るため、最悪それを消費すればトークンと手札を増やせるのが優秀。《根の壁/Wall of Roots》や《献身のドルイド/Devoted Druid》といったマイナス修正のカウンターをコストに使えば、より効率的にリソースを増やすことができるので覚えておきましょう。

7.最後に

今回はここまでとなりますが、いかがだったでしょうか。
今回のデッキは内容的には初心者向けですが、統率者が初心者向けではないという何ともミスマッチな内容でした。デッキの内容自体は悪くないので、ペリーを上手く使う自信がある人や、同じカラーで別の統率者のデッキを組みたい人なんかは買って損しない内容だと思いますので、気になった方は買ってみてはいかがでしょうか。

全5回となる「ニューカペナの街角」統率者デッキレビューも今回で終了となります。次回はニューカペナで登場したカードを使って別のデッキを考えていますので、そちらの紹介をしたいと思います。良ければまた見に来てくださいね。

繰り返しになりますが、本記事は有料扱いとはなっているものの記事の内容自体は全編無料でお読み頂けますので、内容が良かったと感じて頂けたら記事購入で応援して頂けると嬉しいです。

では今回はこれまで。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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