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【統率者/EDH】《嵐の咆哮、エリス/Eris, Roar of the Storm》デッキリスト+解説 ~決めてやれ、灼熱の咆哮~

※本記事は全編無料でご覧になれます。

こんばんは。Lapisです。
今回も統率者戦デッキ紹介になります。

前回は『サンダー・ジャンクションの無法者』より、砂漠からトークンを生成しまくる《誇らしい守護者、ユウマ/Yuma, Proud Protector》のデッキを紹介しましたが、ご覧になって頂けましたでしょうか。
まだの方は下記にリンクを貼ってありますので、興味がありましたら見て頂けると嬉しいです。

今回は『サンダー・ジャンクションの無法者 統率者デッキ』の一つ「早撃ち」より、メイン統率者のステラ・リーではなくもう1体の新たな伝説のクリーチャー《嵐の咆哮、エリス/Eris, Roar of the Storm》を統率者としたデッキの紹介になります。

ユウマに続きアホみたいに重いクリーチャー。
当然、馬鹿正直に10マナ払って出すワケがない。

10マナと重すぎるコストに思わず目が行きますが、当然ズルして出すための方法が用意されています。青赤らしくインスタント・ソーサリーを軸に戦うデッキとなっており、それでいて飛行+果敢で殴りこむ武闘派でもあるので青赤でもちょっと変わったタイプかも?その辺りも追々説明していきます。

では、今回も始めていきましょう。

※本記事はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC.

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシー

1.デッキリスト

今回も「晴れる屋」のデッキ構築機能を使用してのデッキ公開となります。
※想定デッキパワーレベル:Lv.5~6

※2024/6/18時点『モダンホライゾン3』までのカードプールで作成。

2.デッキ解説

4/4で飛行+果敢は普通に強いんよ

改めてエリスの能力を確認しましょう。
キーワード能力の「飛行」「果敢」と別に能力を2つ持ちます。1つは墓地のインスタント・ソーサリーのコスト種類1つにつきコストが2軽減されるルール能力。もう1つは各ターンに自分が2つ目の呪文を唱えると4/4飛行・果敢持ちトークンを生成する誘発能力。

10マナと重すぎるコストを持ちますが、1つ目のルール能力によりコストを軽減することができます。例えば1マナ、2マナ、3マナ、4マナのインスタントかソーサリーが墓地にあれば4種類×2コストの軽減で(青)(赤)のみで唱えることができます。これはユウマと同様に、俗に言う「統率者税」(2回目以降、統率者を唱える最に増えるコスト)にも適用されるため、2回目以降のキャストの際に追加1~5マナの呪文があれば10マナ軽減されたりします。

2つ目の誘発能力は自分が毎ターン2つ目の呪文を唱えるとトークンを生成するもの。軽減能力は墓地のインスタント・ソーサリーのみが対象ですが、こちらは呪文タイプを問わない点には注意。このトークンはエリス本体と同じく4/4のサイズと飛行・果敢とかなり高性能。果敢持ちであるため、トークン強化のためにもインスタント・ソーサリーを多めに搭載してサイズを上げやすくなるような構築にしていきたいですね。

基本的には軽量のインスタント・ソーサリーを多めに採用して、序盤は墓地にインスタント・ソーサリーを溜めるため、終盤はトークン強化のために使用していく構築にするのが良いでしょう。そのためのサポートとなるカードを用途ごとに紹介していきます。

軽量ドロー

ドローの中でも墓地を肥やせるカードが重要。

墓地にインスタント・ソーサリーを溜めるために、かつ手札の質を高めていくために序盤は軽量ドローを連打することになるでしょう。軽量ドローの中でも赤と青はカードを引いて捨てるルーター能力を多く擁する色で《信仰無き物あさり/Faithless Looting》なんかが代表的でしょうか。これらのカードを駆使し、手札を整えつつ墓地を肥やしていきましょう。
軽量ドローはエリス着地後のトークン生成のためにも使えるので、序盤に連打し過ぎないようにするのも一つの手かも。

手札から捨てて使う呪文

撃てれば強いが重すぎる。
しかし良く見ると別の能力が…?

ルーターで捨てる以外にも、直接墓地に行く能力を持つ呪文も活用しましょう。例えばサイクリングで手札から墓地へ行く《ロリアンの発見/Lórien Revealed》等、起動能力で手札から捨てて宝物を生成する《マグマ・オパス/Magma Opus》等がこれに該当します。これらは本来のマナ総量が重いものの、起動能力のコストは1~2マナと軽いので墓地の呪文のコスト種類を水増しするためには重宝します。もちろん高コストの呪文というだけあって普通に唱えても強いのがいいですね。

コストを軽減できる呪文

9マナだけど大抵1マナで撃てる

7マナ以上のコストが重いインスタント・ソーサリーを墓地に落としたいけど、ただ墓地へ送るためだけにいれるのも無駄に思える…そんな時に役に立つのがコスト軽減能力を持つカード。
例えば《冒涜の行動/Blasphemous Act》はすべての生物に13点ダメージと豪快な全体除去ですが、見た目では9マナと非常に重いカード。しかし場の生物の体数分コストが軽くなるので、撃ちたい場面では大抵1マナで撃つことができます。撃つときは1マナですが、墓地ではしっかり9マナのソーサリーとしてエリスのコスト軽減に役立ってくれるので、こういった軽減能力を持ったインスタント・ソーサリーも活かしていきます。

3.キーカードピックアップ

このデッキで特に重要なカードを数枚ピックアップしてご紹介。

《双対の声、ヴェイラン/Veyran, Voice of Duality》

モリモリ強くなる武闘派。

「魔技」でインスタント・ソーサリーのキャスト&コピーする度にそのターン中自身が+1/+1修正を得る生物。またインスタント・ソーサリーのキャスト&コピー時の誘発能力が倍になる能力があり、自身の魔技による強化も2倍誘発するので見た目以上に強化されます。
このデッキではエリスのトークン生成能力を2倍にでき、またエリスとトークンが持つ果敢も2倍誘発させることで強化速度を上げ相手ライフを速やかに削ることができます。

《龍の大嵐/Dragon Tempest》

結構な頻度で取り上げている気がする。

飛行持ちに速攻を付与するエンチャント。またドラゴンが出る度に対象一つに自分のドラゴンの体数分のダメージを与えます。エリス本体も生成するトークンも飛行を持つのでコレがあれば速攻で着地後から即座に攻撃することができます。果敢+飛行のエリス本体やトークンが速攻で殴ってくるのは相手からしたらかなりの脅威のはず。
トークン着地時のバーンも小型ブロッカーをどかして本体へダメージを通しやすくするために役に立ちます。

《降り注ぐ富/Rain of Riches》

ニューカペナ初出のカードだけど
サンダージャンクションの世界観にやけに合っている。

場に出た時に宝物を2つ生成し、各ターンに一度宝物をつかって唱えた呪文に「続唱」を付与するエンチャント。エリスのトークン生成能力は各ターンに2つ呪文唱える必要がありますが、続唱で2つの目の呪文をライブラリーからタダで唱えられるようになるのはかなり助かります。果敢も複数回誘発しやすくなるので打点にも貢献できるという点でもこのデッキとの相性良好。
ただし1マナの呪文を唱えて続唱を誘発させても、自分のライブラリーを全部公開する羽目になるだけなので注意。

4.勝利手段

基本的にはエリス本体と生成されるトークンを果敢で強化し殴って勝つのが目標。とは言え果敢を複数回誘発させるのは手札がキツい。そこでおススメなのがコレ、《秘儀の砲撃/Arcane Bombardment》です。

なんかヤベーことが書いてある気がする。

ターンに1回、インスタント・ソーサリーを使うと墓地のインスタント・ソーサリーをランダムに1枚追放してからコレによって追放されているカードすべてをタダで使用できます。
例えば《考慮》を撃つ⇒墓地の《思考掃き》を追放しタダで使う。次のターンに《大あわての捜索》を撃つ⇒墓地の《考慮》を追放し、追放されている《考慮》《思考掃き》の2枚をタダで使う…といった感じになります。
これにより果敢を多重誘発させて一気にエリスとトークンのサイズを跳ね上げ、一度に大量のライフを削ることが可能。上手くいけばトークンのサイズを10以上にすることだってできます。
ただし墓地のインスタントソーサリーを追放するため、エリスのコスト軽減と若干のディスシナジーになっている点には注意。誘発による追放は強制かつ追放するカードがランダムなので、気を付けようが無いといえばそうなのですが…。

あとは先述の《双対の声、ヴェイラン》も果敢が2倍誘発するようになるのでフィニッシュ手段としては十分。《降り注ぐ富》も同様に果敢を複数回誘発させられるので置いておけば攻めにも使えます。
とにかくトークンを大量に生成し、強化して殴って勝ちましょう。

5.プレイング指針

<マリガン基準>
マナクリ、土地加速のない色なので1~2マナのマナファクトを1枚はキープしたいところ。あとは《定業》《思案》等の軽量ドロー、もしくは《ロリアンの発見》《マグマ・オパス》のような1~2マナで手札で起動できる能力持ちのどれかがあれば理想的。

<序盤>
マナファクトを並べつつドロー呪文で手札を整えていきます。この時、インスタントはエリス着地まで温存しておきたいのでソーサリーを優先して使うといいかも。

<中盤>
エリスを着地させ、誘発能力でトークンを並べていきます。温存しておいたインスタントを駆使して相手ターンにもトークン生成を行えるよう動ければなお良いですね。

<終盤>
果敢でサイズを上げながらエリスとトークンで相手ライフを削っていきます。《秘儀の砲撃》《双対の声、ヴェイラン》で一気にサイズを上げて攻めていきましょう。

6.このデッキの長所・短所

<長所>エリスが生成するトークンの性能が優秀。
エリスが生成するトークンが4/4で飛行を持つため素のステータスだけでも攻防に役立ちます。統率者がトークン生成能力を持っているため、安定してトークンを出せるのも高評価。

<短所>トークンの生成ペースが悪い。
トークン自体の性能は高いものの、エリスのトークン生成能力は1ターンに一度しか誘発しないためどうしても展開のペースが悪いのが欠点。トークン生成能力は相手のターンにも誘発するため、相手の呪文へ打消しを打つ際ににドロー呪文を重ねて誘発を狙うなど、頭数を稼ぐような工夫が必要になります。

7.結び

今回はここまでとなりますが、いかがだったでしょうか。

赤青デッキながら前回の白赤緑のユウマデッキと同じくトークン横並べ系のデッキになってしまいましたが、インスタント・ソーサリー軸のデッキということで、土地軸のユウマデッキとは上手く(?)差別化できているのではないでしょうか。誰に対しての言い訳なのかよくわかりませんが…。

次回は…まだちょっと悩んでいるんですが『サンダー・ジャンクションの無法者』のレジェンドを統率者にしたデッキでまだ未放出のレシピがあるのでそちらを紹介しようかと思います。
一応、ちゃんと『モダンホライゾン3』のカードを使ったデッキも考えているんですけどねぇ…まぁ、そのうち…。

では今回はこれまで。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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