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楽天モバイル最強プラン は本当に【最強】なのか? [5/25更新]

強烈かつ魅惑的なワードで新規客を呼び込む。そこに誠実さはあるのか?

楽天モバイルは以前ゼロ円開始プランを大々的に宣伝して見かけ上の利用者数を大幅に増やし、一定数の利用者を確保した後に突如ゼロ円プランを廃止、強制的に有料プランに移行させるという、大手IT企業の常套手段
「入りは良い良い入ると怖い」を行った実績があるので、今回の最強プランもかなり疑った目で見ざるを得ません。個人的には、ゼロ円プランで大量に失った利用者を取り戻すためにまた煽ってきたなという印象です。

「データ利用無制限」 とてもいい響きです。
しかしながら、もう何年何十年もネットやっている方なら無制限というワードが逆に危険なことを察知していると思います。先に結論を言えば

「いつまでも、あると思うな無制限」

5Gの普及に伴って利用できる回線も強くなるという前提があるにせよ、無制限だからと言って多くの人が使えば確実にパンクします。それも自社回線ではなく回線を借りているだけのau回線で使われたら?
楽天の言うところの「無制限」はデータ通信をひと月にどれだけ使っても制限はしないということですが、「○○日で○○ギガ使用で数日間は速度制限」ということは平気でやりそうです。もうこの時点で全然「無制限」ではないのですが、注意書きに小さく「制限することがあります」と書いておけばお咎めなし、との考えだと思われます。

また回線を貸す側のauにしても、自社の利用者を楽天に取られた上に回線だけは自社回線を使用され続けることに対して良い印象を持てるはずもなく、両者の良好な関係がいつまで続くのかも不透明です。

今回の最強プランの紹介の仕方もメディアによって温度差がかなりあるように感じます。昔、ドコモauに続く第3の携帯会社S社が参入した時に業界の慣例を無視した集客手段に多くのメディアが堂々と不快感を表明していた頃に比べると、今のメディアはなぜかかなりおとなしいなという印象は正直あります。

まだサービス開始前なのでここでは詳細は書きませんが、すでに公表されている公開情報を見るだけでも、auと楽天とでかなり温度差があります。そしてau側の発表を見て尚更「最強」の文字に疑問符を付けざるを得ませんが、それはサービス開始後に明らかになることなので今はまだ静観します。

楽天を契約するのが駄目とは言いません。が、楽天の売り文句を信じて加入したあとしばらくして「話が違うじゃないか!!」となる可能性が過去の実績や今の現状を見ると高確率であるのではないかと思い、この記事を作成しました。

回線が繋がらないことには話にならないので、繋がることは大事。でも回線が繋がっても肝心のデータ通信が快適にできないと本末転倒。auの高速回線が無制限使い放題だと思って契約したら以前使っていた携帯会社より酷くなった、という可能性もおおいにあります。そしてそういう人の不満の声がSNSで上がり始めると、「最強」という宣伝文句が非常に厄介なことになります。「最強どころか最低」などと言われてもそれは会社の自業自得でしかありません。

信頼を得るのはとても難しいが、信頼を失うのは非常に簡単

無制限に惹かれてすぐ飛びつくのではなく、しばらく様子を見て大丈夫そうであれば移行を検討してみる、くらいで良いと思います。もっとも、今は契約携帯会社をコロコロ変えるのもそれほど難しいことではないので現状でトクになると思えばそれはそれで構わないと思います。やろうと思えば話(ブログ等)のネタにもなります。ですがご利用は計画的に

あと私的に気になるのが【最強】という表記、これは広告の景品表示法に違反しているのではないかと思っています。回線を貸しているauはともかく、ドコモとソフトバンクは今まで何度も公正取引委員会に叱られているので広告表記には大変神経質になっているはずです。そんな状況で楽天に「最強」などと宣伝されては黙っていないでしょう。「最強」はプランの名称であって広告表記ではない、もしくは今まで発表してきたプランの中で最強、などと言い訳する可能性もありますが (IT関連業界は本当にこういう誤魔化しかたをするのが一級品) 比較的早くに然るべき機関から是正勧告が入るかもしれません。今後も動向を注視します。

動画配信サイトでもSNSでも必死のパッチ(主に関西で使われる表現)で宣伝している人を良く見かけますが、自分は特に告知も周知もしません。検索してこの記事を見つけるくらいに情報収集力の高い方なら自分が言いたいことはじゅうぶん伝わっていると思います。自分の文章が絶対に正しい、とまで言うつもりもなく、認識が間違っている可能性ももちろんあります。ですが、自分の記事を所構わず派手に宣伝して、記事の内容も載せているサイトも広告まみれという、いわゆる「盛り記事」(煽り記事とも言います)よりは信ぴょう性のある内容にしたいという考えで常に発信しているつもりです。

それでは。

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