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新社会人に本当に必要な「生きる」準備

こんにちは、神子です。就職してもうじき1年が経とうとしています。マジかよ。

去年の今頃はまだ学生で、社会人生活を始めるにあたり必要な準備についていろいろと情報収集をしていたのですが、私の検索能力が低すぎるのか、探しても探してもクレカやスーツの広告とか旅行しろとか自己啓発とかそういうんじゃないんだよ!ってなる情報ばっかりだったので、それ以前の、社会人として「生きる」ための準備という視点で本当にやるべきこと(やったこと)を備忘録を兼ねてまとめてみようと思います。

いちおう、一人暮らしをしているorこれから始める人を想定して書きますが、実家暮らしの人にも何かしら参考にはなるかなと思います。

1.生活環境を整える

生きる上でまず必要な「家」をどうにかしようと思います。
私は学生時代から一人暮らしをしていましたが、職場の場所の問題などもあり、就職を機に引っ越すことにしました。

引越しのスケジュール(3月入居の場合)
〜1月 物件検索、内見、荷物整理
物件検索はニフティ不動産というアプリが一番おすすめ。SUUMOなどの大手物件検索サイトを横断して検索することができるので物件をたくさん見ることができるし、同じ部屋でも仲介業者によって手数料が違うなどの差があるのでじっくり検討することができます。
物件を決めるにあたって、住む場所や部屋の設備など、自分の希望条件をはっきりさせておくと物件決めがスムーズになります。「これは譲れない」という条件のほかに、妥協してもいいポイントも考えて書き出しておくといいと思います。
私は条件についてめちゃくちゃ考えていたので1件目の内見で家を決めることができました。


私が特に重視していたのが以下のポイントです。
 ・立地
勤務地が複数あるので、その中間地点を希望。不動産検索サイト・アプリについている「通勤時間から検索」という機能を使ってもいいけど、乗換検索アプリでしっかり検証するのがおすすめ。
また、今住んでいる所と違う沿線に住む場合は電車の混雑具合について調査してみてもいいと思います。私はもと住んでいた所よりかなり混む路線に引っ越したので、通勤ラッシュに適応するのに時間がかかりました。
 ・家賃
管理費含めて手取り月収(額面-3〜4万)の1/3に収まるといい感じ。収まらなくてもいいから他の条件を優先したいという人は少し節約が必要かも。
 ・駅までの徒歩時間
女性であれば防犯上の観点とパンプスを履いて通勤する可能性を考えて駅徒歩10分以内に限定してしまうのがいいと思います。物件情報に載っている徒歩分数は短めに書かれているので、表示時間+5分くらいで考えるとよいです。
 ・部屋の設備等
楽器を持っているし音楽をよく聴くので防音性の高い鉄筋造、虫が嫌いなので最上階、自炊したいので広めのシステムキッチン、など、自分の暮らしぶりを具体的に振り返って考えました。


逆にこれは妥協しても(今のところ)大丈夫だったという点を紹介します。
 ・エレベーターがない
最上階なので引越しの時と住み始めの上り下りが結構きつかったけど、慣れれば大丈夫でした。
 ・オートロックではない
女性の一人暮らしだったら絶対にオートロックにしてほしいところですが、予算に限界があり、また大通りや警察署が近くにあるのと、最上階であるという理由から優先順位を低くしました。幸い今のところ変な人には遭遇していませんが、次は流石にオートロックのマンションに住もうと思っています。
 ・そこそこ古い
築年数が割とある物件でしたがリフォームしてあり普通に綺麗だったので大丈夫ということにしました。でも家を買うとなったら築浅がいいなあと思う。


次に、内見の時のポイント。
 ・必ずメジャーを持っていく
入居初日にカーテンを設置したいので、内見時に窓の大きさを測るように。
あと私はカーペットを敷きたかったので契約後にもう一度内見をして、間取り図をコピーして持っていき部屋の広さを測って書き込みました。帰宅後、この図面を使って家具の配置なども考えました。最初の1回の内見でこれらが全部済めば最高だったけど、契約後にもう一度内見したときは不動産屋の同伴がなくゆっくり計測ができたのでまあいいかなと思います。
 ・収納と水回りをチェック
物件情報サイトではわかりにくいところ。実際に水を出したりはできないけど、浴室などの劣化具合が許容範囲内かどうか、しっかり見てみること。
 ・直感にも頼る
あまり霊的なものは信じてないけど、過去に空気の淀みが激しい物件を見て流石に住めないなあと思ったことがあるし、逆に部屋が私を歓迎してくれているなという感じがしたこともある(学生時代に住んだ部屋がそうだった)。
とにかく、家は長期的にいる場所なので、少しでも原因不明の違和感を覚えたなら無視はしないのが吉。
特に、「前の住人が引っ越した理由」は必ず内見までに質問するようにしましょう。物件自体が良くても近所トラブルとかがあるとたまったものではないです。(うちは普通に「転勤」だった)

あと、引っ越すと決めたらもう物件探しと並行して荷物の整理は始めといたほうがいいです。少しずつやっとけばギリギリになって苦労しないからね。

〜2月 契約、荷物整理
入居月の前月に契約するのが一般的なので2月と書いているけど、実は私は大家さんのご厚意で1月中に契約を済ませることができました。契約が済めば次のことも考えやすいので、ダメ元で聞いてみるのもいいかも。
契約の前に審査があるので、保証人が必要ならしっかり話して同意を得て、生年月日や勤務先・年収など審査に必要な情報を揃えておくこと。申し込みが滞るとそのタッチの差でせっかく決めた物件が他の人に取られてしまうのでスピーディーに動くように。なお、自分の年収は「見込み」で大丈夫です。
申込書を書いたらそのまま引越し業者の手配もしましょう。この辺本当にシビアなので急いでやるべき。大学生協の割引を使うのがよい。パワフルな人なら赤帽(個人の運送業者の組合)で頼むと手伝いが必要な代わりにめちゃ安上がりです。引越しの見積もりをしてもらうのに荷物の大きさや数を教える必要があるので、部屋の整理と荷造りはお早めに。
私は家賃を少しでも節約するために1月には旧居を引き払って自力で不要な家具家電を処分したり新居に持っていくものを貸倉庫に入れたりしたけど、マジで大変だったのでおすすめはしません。でもいい経験にはなった。

無事に契約が完了し入居日が決まったら、電気水道ガス郵便などの引越し手続きを済ませます。また、カーテンやカーペットを新調するなら注文して入居日に到着するように手配しましょう。

3月 引越し・家具と生活用品を揃える
いよいよ引越し本番。転居に関係する手続きはRTAだと思って手早く済ませてしまいましょう。
入居の流れ(私の場合)
持ち物:バルサン・クイックルワイパー・マイナンバーカード・免許証
①鍵を受け取る
②新居に到着したら収納を全て開けてバルサンを焚く
虫が嫌いな人は必ずやりましょう。
③バルサンを焚いている間に役所で転入届提出
これでマイナンバーカードに新居の住所が記載されます。マイナンバーカードを発行していない人は住民票を発行して次の手続きに持って行く。
④その足で警察署に行き免許証の住所変更
マイナンバーと免許証が新しくなればあとはゆっくりやればよい。銀行やクレカなどお金が関係しているものから漏れなく住所変更の手続きをします。
⑤新居に戻り、クイックルワイパーで床と壁を拭く
ここまでは荷物搬入前に済ませるべし。
⑥カーテン・カーペット到着、設置

(ここからは入居翌日以降にやりました)
⑦荷物搬入、家具の組み立て
⑧ガスの開栓立会い
⑨ネット回線工事

多分こんな感じだったと思います。やるべきこと・買うべきものをリストアップして、段取りを決めてから実行しましょう。特に掃除などは荷物の搬入前に済ませると効率がいいです。

3月は卒業旅行や卒業式などがあってエンジョイしたい人もいると思うので、初旬頃にここまで済ませられると最高ですね。

2.持ち物を整える

次に、社会人生活に必要な服装や持ち物について。
私は全体的に焦って無駄に買いすぎてしまったので、そのあたりの反省も込めて。


身分証明書関係
引越しの話と前後して申し訳ないけど、①パスポート(10年)②マイナンバーカード③免許証はできれば学生のうちに揃えておきたいです。
この三つは取得するのに時間がかかるし平日に役所やパスポートセンターなどに行く必要があって、就職後だとかなり取得のハードルが上がります。海外は絶対に行かないし免許も絶対に要らないよという人は写真付き身分証明書がマイナンバーカードしかなくなるのでちゃんと申請・発行して持っておくようにしましょう。引っ越す人は住所変更の手続きも忘れずに!
また、学生のうちは親の扶養に入っている人がほとんどだと思うのですが、就職すると扶養から外れるので、保険証を親(の会社)に返す必要があります。新しい保険証が手元に届いてからでいいのでまだ先になるかもしれませんが、頭の片隅に入れておきましょう。

服装(内勤・オフィスカジュアル指定・女性の場合。違う方はごめんなさい)
服装はひとまずは就活に使っていたリクスーで大丈夫。就職してから周りの雰囲気を見て買うのがベストです。先に買うとしてもユニクロ・GUにして、高いものは避けるべし。
私も春休みに出来るだけ買い物を済ませておきたくて色々買ったけど、雑誌やネットの記事にあるオフィスカジュアルの服装は必ずしも実際の職場に馴染むものではなく、結局後で色々と買い直してかなりの浪費になってしまいました。
特に靴は無理してヒールにしなくても大丈夫な場合があるので買うのは待ちましょう……(銀座かねまつで4万円買い物したけど靴箱の肥やしになった者より)

仕事の持ち物
服装に関連して、バッグもとりあえず就活で使っていたもので大丈夫です。こちらも春休みに数万円する3WAYのビジネスバッグを買ったはいいけど通勤電車があまりにも混雑していて大きい荷物を持ち込めないことがわかり、今は数千円のコンパクトなバッグを使っています。無駄だらけ……。

新入社員の(最低限必要な)バッグの中身はこんな感じ。
 ・名刺入れ
新入社員の名刺入れは黒一択みたいなことが言われていますが、内勤で外部とあまり関わりのない人なら紺や茶などの落ち着いた色でも全然構わない感じがします。この辺の感覚もやはり働いてみないとわからないので焦りは禁物ですね。
 ・手帳
デジタル派なら不要。
私はTimeTreeというアプリを使って予定を管理しています。
 ・メモ帳
メモ帳は絶対に持っておいた方がいいです。
最初のうちは仕事について説明されても何もわからんのでメモが必要です。また、考えを整理したいときなどにも使えます。
私はモレスキンのメモ帳を使っています。
 ・ボールペン
水性ならサラサ、油性ならジェットストリームが安くて書きやすいです。
三色ボールペンを一本持っておけば十分かも。
 ・書類保管用のファイル
当たり前だけど、もらった書類をカバンに直で入れてクシャクシャになるのはよろしくないです。
無印良品に「スリムポケットホルダー」という、A4の書類を折りたたんで保管できるものがあり、コンパクトでとても便利なのでおすすめです。私はこれに出勤スケジュールなどを入れています。
 ・印鑑
書類の回覧などで何かと必要なので、スタンプ式の印鑑を持って職場のデスクに置いておくといいです。百均のものでも全然大丈夫。
それとは別に、朱肉で押すタイプのしっかりした印鑑を持っておきましょう。
余談ですが、銀行印を失くしたりどれだかよくわかんなくなっちゃってる人は4月になる前にちゃんと変更の手続きをしましょう。

3.お金を整える

次はお金について。お金に使われるのではなくお金を使うことができる大人になりましょう……。(自戒)

よっぽどしっかりした人でないとお金の出入りを把握するのは難しいので、自分のやりやすい方法で家計を管理しましょう。
私は口座を①給与受取・奨学金支払・カード引き落とし用、②家計用、③貯金用の3つ持っています。①で給与を受け取ったら決まった額だけ②の家計用口座に移して、家賃や光熱費が引き落とされたら残った額から食費や生活のための細々とした費用を支出して、さらに残った分はそのまま翌月に繰越しています。同じく①の給与から決まった額を③貯金用口座に移して、そのあとは触らないようにしています。そうして①に余った分は自分の自由にしていますが、基本的に予算を決めておかないと漫然と使ってしまい何も残らないので、細かく使い道を決めています。とにかく自分を信用しないことです。「1ヶ月使って残った分を貯金」だと、残りません。

貯金はまず手取りの2〜3ヶ月分をすぐに使える形で持っておき、余裕が出てきたら資産形成について考えるといいと思います。私は貯金ほぼ無し・親からの援助無しで引越しをして社会人生活を始めたので最初は本当にカツカツで、貯金ができるようになったのは夏頃でした。1年目はあまり焦らず、社会人としての金銭感覚を掴もうというくらいの気持ちでもいいかもしれません。毎月のお金の出入りがなんとなく見えてきたら、固定費を見直したりなどしてバランスを整えていきましょう。

また、ここまでの前提として、自分の給与(額面・手取り)は必ず把握するようにしてください。当たり前ですが、雇用契約書は必ず自分の手元に持っておくこと。給与明細が出たら、しっかりとチェックすること。わかる人は給与テーブルもチェックしてみてください。人生設計がやりやすくなります。

お金についてちゃんとしたい人は、FP3級の勉強をすると生きるのに必要な最低限のお金の知識を学ぶことができると思います。私も少しずつ勉強しています。

4.行動を整える

自由だ!と思ってなんとなく過ごせば、時間はなんとなく過ぎる。自分の意のままに生きるには自分の意をハッキリさせる。

と、下書きに書いてありました。この言葉をそのまま新社会人に贈ります。

社会人になると仕事や職場に慣れることにかなりのエネルギーと時間を割かれるので、仕事以外で自主的に自分磨きや勉強をするのがかなり難しくなります。だからといって何も考えずに気を抜いていると人生が家と職場の往復しかないように感じられて虚無になってしまうので、時間もお金と同じように事前に計画して使い道を決めておくのがいいと思います。「とりあえず考える」ということが大事なので、何回か計画倒れしてしまっても大丈夫です。

時間のある今のうちに、何年後にどんな人間になりたいか、どんな人生を送りたいかを自問自答してよく考えて、人生の履修計画を組んでみてください。自分の人生なので、親や他人の意思を介在させる必要はありません。大学の履修を考えるよりよっぽど楽しく、終わりのない作業になると思います。こうして主体的に生きることが、仕事にもいい影響を与えることになります。(多分!)

一度しかない人生、めいっぱい考えて、めいっぱい楽しんでやりましょう。

私からは以上です!



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