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【ミッション:インポッシブル6、いよいよ明日公開!】

 
いつの時代も、分野を超えてマルチに活躍する凄い人がいます。
古くはレオナルド・ダ・ヴィンチ。
新しいところだとビートたけし。(この時点で年齢がバレる)
先日、ひと足お先に6作目となる「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」を観てきましたが、きっとトム・クルーズも、その一人に入ってしまったのだと思います。
ノースタントで挑んだアクション、ストーリーを含めたトータルプロデュース。
甘いマスクとほどよい胸筋で乙女の心を揺さぶった(だから表現が古いって!)、役者・トムの姿ではもはやないなと思いました。まぁ前からそうですが、お飾りで「製作」って入ってるわけじゃないんだとしみじみ実感するってことです。
 
「ライブ後に“ステージや照明が凄かった”って言わせたらダメなんだよ」と語るアーティストがたまにいます。(誰だよ)
あくまでも自分達の音楽があって、それを下支えし盛り立てるためのセットや照明であれ、と。
同じ理屈で言うならば、今回のトムのアクションはあくまでもこのステージの立ち位置ではないかと思います。
もちろん、UAE連邦軍完全協力のもとに実現したボーイングC-17からのヘイロージャンプは目を見張るほどの迫力だし、終盤のシーンの空撮なんて声を出さずにはいられない。
50半ばにしてこれを成し遂げるトムの意志の強さは、尋常ではない。まさに“不可能が連鎖する”内容です。
 
ただ、それだけじゃないんです。ただのアクション映画ではないところまで本気で来てしまった、と思うんです!(頼まれてないけど応援演説調)
今回のミッションで「何をテーマにしたい?」と聞かれたトムは「ジュリアの物語に取り組みたい」と答えたそう。
そうそれは、シリーズのファンならおなじみの、トム演じるイーサン・ハントの、妻。
一度は死んだことになっていたジュリアは、イーサンとは無関係な存在としてまったく別の世界で生きています。
逢いたいのに逢えないし、逢えても妻だと名乗ることもできない彼女の想い、彼女へのイーサンの想い、そしてそんなイーサンを取り巻く友人たちの想いがしっかりと描かれていて、じわーっとくるのです。
 
考えてもみてください。
ある日突然指令がやってきて、しかも「失敗しても当局は一切関知していないこととする」って突き放されて、でもってやってくる難局が全人類の生命の危機を脅かすレベルなんて、理不尽極まりないじゃないですか。しかも毎度お約束、途中で標的が「実はイーサン本人だ!」とかデマぶっこまれるんですよ。たまったもんじゃない!
にも拘わらず、イーサンもチームのメンバーも、毎回そのミッションをコンプリートする。(この「ミッションコンプリート!」っていうセリフをイーサンが口にして「だっさ!!」ってなるシーンが4作目にありましたね)
そんな理不尽やら矛盾やら政治への不信感やらを超越して、目の前の任務を全うするイーサンを誰よりも理解し、知らない土地で想い続ける妻・ジュリアとの邂逅のシーンは、なんかもう、普段くだらないことでぶちぶち言っててごめんなさい、と反省するレベルで胸が張り裂けそうでした。
 
長くなりついでにもうひとつ。
アクションを器とした場合の中身のひとつがジュリアとの物語ですが、本作ではそれ以外にも各方面で魅力的な女性があと3名登場します。
ジュリアを含め、4人の女性たちにもそれぞれにミッションがある、ここも見どころのひとつです。
 
ということで、長くなりましたが、本作はただアクションが超絶であるというだけでなく、なぜイーサンが、というかトムがここまで挑むのかの内側にある、本質的で人間的な想いが描かれたラブストーリーでもある、ということで私の感想以上おしまい。
 
続きは劇場で。

 
http://missionimpossible.jp/

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