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「独りじゃない」という安心感が欲しい女たち:マドンナたちのララバイ篇

「もう私には、需要がない。」

たぶん最近、「少子化を考えるシリーズ」をやっているせいだと思うのだが、先日こんなメッセージをいただいた。

「アラフォーに突入した関西住み女子です。もう、40歳を過ぎて女子って書くだけでボロクソに言われそうですが、後藤さんはきっと許してくれると思いますのでそのまま書きます。
少子化対策で産んであげたくても、私もう、誰にも相手にされないんだろうなと思うと悲しくなります。
40を過ぎて。
つい最近、10年近く付き合った男が去っていき。
仕事はあるけど、それも私じゃなくてもいい。
産みたいって言ってる私には、種はやってこない。男なんて、みんな年齢と見た目しか見てない。もうそんな虚飾に付き合う元気もないです。
頑張って勉強して、仕事して、息子化していく男の面倒もみて、挙句の果てに捨てられて、気付けば商品価値がない年齢。もう私のフィールドはどこにもない。私、何か悪いことしたのでしょうか…前世のせいですかね。たぶんこの気持ちが枯れた頃に、独りに慣れ、非婚化するんだろうなと思い、メッセージを送りました。」

原文ママだと身バレしてしまうかもしれないので、
ChatGPTにかけても個人を特定されないレベルにぼやかしています

どこかで聞いたような話である。読みながら、胸をかきむしられる想いだった。
そんな彼女には、「聖女(マドンナ)たちのララバイ」を歌ってあげたい気持ちでいっぱいだ。この世は戦場。闘っているのは、もはや男ではなく女なのかもしれない。
そう、こんなとき、カラオケでは「元気を出して」が定番だ。が、あえてまりやではなく、マドンナの出番だ。岩崎宏美なのだ。

ちなみに。かなり端折っているが、実際はもっと長いメッセージだった。
そして、SNSでネタにしてもらって構いませんとも言われている。
しかし、たぶん私もこの想いに応えるとなるとかなりむき身になるので、SNSだと広いなと思い、noteにさせてもらうことにした。
(彼女がチノアソビ大全を購読してくれているかはわからないけれど…もはや同じ想いをしている全国の女子に勝手に捧げたいと思う)

頑張るほどに、つけあがる男たち

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3,855字

Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュー…

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