READ+ vol.4 松尾昭仁 「お金に困らない人、困る人」


こんにちは。
佐々木です。

先週土日が別件で書評をかけていなかったので、土日と本日分3本の書評を書きたいと思います。

〜目次〜
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[1]本日の1冊
[2]はじめに
[3]内容
[4]独断ポイント
[5]終わりに
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[1]本日の1冊
   「お金に困る人 困らない人 松尾昭仁 著 
       <amazonkindleで購入する>

[2]はじめに
今回紹介する本は、松尾 昭仁 さんの「1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人」

という本です。

下記、著者の経歴です。
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セミナープロデューサー 出版プロデューサー 起業コンサルタント
ネクストサービス株式会社 代表取締役 
日本心理カウンセラー協会 正会員
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主に出版分野で幅広く活躍されている方のようです。

[3]内容

それでは内容です。△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
10年後も「食える人」と「食えない人」の差はここにあった!会社員でも自営業でも何をやってもお金を稼げる人の41の違い。お金に困らない人の考え方、働き方、魅せ方を習慣化すれば、10年後も20年後も不安なし!
(amazon紹介ページより)
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初っ端から申し訳ないですが、この本を読まれる方で、

「何か新しい知見を得たい」

と思っている方は、本書を読み終わったときに何か物足りないと感じるかもしれません。

なぜなら、内容自体は本質的なことを書いているがゆえに、他の同類の本でも書かれているようなことが多いからです。

個人的に本書の最大の価値は、

「これまで沢山の人が指摘してきた本質的なことを網羅し、整理したこと」

なのではないかと思います。
全部で41項目にまとめられており、ページ数も200ページもなく、行き帰りの電車の中で読み切れる本です。

ただ、分かりやすいがゆえに、頭を使わずにでも読み切れますが
①頭を使わずに読むと、頭の中で文字が右から左に通過していってしまう
②なにも感じないと行動に移すことができない
③結果的に読んだ後なにも残らない
という経路をたどることになりかねず、少し厄介な本でもあります。

「出版不況」といわれ、地方の本屋が次々と店を閉めている一方、
芦屋書店 代官山のように全く新しい本屋のコンセプトが非常に受けていたり(この前初めて行って驚きました)、
幻冬舎の箕輪さんのように、出版をエンタメ

「良い本」より、「読みやすい本」「共感できる本」が売れるようになって来ていると感じます。

[4]独断ポイント
あまり深く書くとすぐネタバレになってしまうので、個人的に面白いなと思った一項目だけを書きたいと思います。

それは、

「食えない人はホラを吹く、食える人は背伸びをする」
という部分です。

ホラを吹くのと背伸びをするのは、

「今の自分にはできそうもないことに挑戦する」

という点では同じで、言葉の意味的にも紙一重です。

仕事において、上記2つの違いは、

自分の中で、仕事が終わって上司や同僚から褒められるところまでイメージできているか否かの違いなような気がします。

これは一年間ベンチャー企業で働いていた時に痛感した出来事から考えるようになったことです。

ただでさえ人手が足りないベンチャー企業。私は昨年一年ほど、ベンチャー企業にお世話になりました。

大学生のまともな就労経験がない私でも、大きな仕事を任せて貰える機会は多々ありました。

入社当初、任せてもらえるのが嬉しくて、依頼された仕事を2つ返事で全て「はい」
と引き受けてました。

...だいたいこの後の顛末は想像できますよね。

そうです。みなさんが想像する通りの悲惨な結末になりました。

タスク管理もしていなかったため、仕事のぬけもれが発生する。

上司から本気で怒っていただきました。

とても悔しかったので、それからは自分なりの工夫をして一つずつ信頼される仕事をしようと心がけました(それでもミスは多々しました)

月日は流れ、段々と仕事ができるようになった時、上司から言われた一言が

「お前に対する信頼度、まだ0%だから」

でした。

今振り返ると、本心が半分、発破をかけてくださったのが半分だったのかなと思いますが、それを言われた時はちょっとショックでした。

「ああ、信頼の幅は、数直線の原点からプラスの間の幅だけではなく、マイナスからプラスまで限りなく幅広いんだなあ」

と痛感しました。

若いのは確かに一つの武器ですが、若いから仕事が適当で良いかといったらもちろんそんなことはなく、若くともミスを連発したり、期日までに仕事をやらなかったら相手からの信頼度はマイナスになり、そこから0に回復させるには、0からプラスに持っていくよりも多大な時間が必要になります。

それから私は、朝の通勤時間にgoogleカレンダーに今日やることを書いて上司と共有したり、タスク管理をスプレッドシートに記載して上司と共有したりして、うまくいかなかったことも多々ありますが、なんとか少しずつ信頼してもらえるようになってきました。

これは上司から聞いたことですが、
「99%以上の確率で上司は部下より忙しく、仕事をどの部下に依頼するのを考える時間もないことが多い。特に部下が複数人いる場合は、部下がどのくらい仕事を抱えているのか全部を把握できていない。

その結果、仕事を引き受けてくれそうな人に仕事を振ることが多い。

上司の立場からすると、色々と難癖をつけて結局どの仕事も引き受けない部下より、仕事を引き受けてくれる部下の方が可愛いが、それはあくまで最低限上司が求める成果物を提出できる人だけ」

...ということでした。

私は、「任せてもらった仕事に飛び込む」までの姿勢は「背伸び」だったのですが、そこで仕事が終わった時の自分をイメージすることができなかったせいで、一気に「ホラ吹き」にまで転落しました。

これは仕事以外にも、例えば「起業」とかにも当てはまると思います。

最近は起業家を志す学生が多く、それ自体はとても良いことだと思いますが、中にはググればすぐに分かるような情報もキャッチアップしていないのにいきなり投資家の方にDMを送ったり、自分たちの中でも成功するイメージがないまま金を借りたり...

銀行からの借り入れが滞った場合は、仕事でミスをすることとは桁違いの損害が発生し、それで投資家の期待を裏切った場合は、期待値をマイナスから0にするには多大な時間が必要になります。

基本的にチャンスは一度だけなんだろうなと思いますし、私もそういったことを肝に銘じて日々過ごしたいなと感じます。

そんなことを考えていながら読んでいたので、個人的に本書のこの部分に妙に引っかかったのだと思います。


[5]終わりに

2018年も残り20日ほどになりましたが、

「終わりよければ全て良し」

ということわざのとおり、良い年末を迎えられると良いですね

ここまで読んでくださりありがとうございました。


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