READ➕ vol.15 模倣犯4 宮部みゆき著
みなさん、こんにちは。
佐々木です。
初っ端から個人的な話で大変恐縮なのですが、私は現状祖母と二人暮らしで住んでおります。
毎年元旦には祖母は美味しいおせちを作ってくれます。
美味しいのは大変ありがたいのですが、昔からの癖からか、2人分にしては少々多めの量を作ってくれます。
特に今年の元旦から年始にかけて私が家にいなかったのもあり、家にはまだまだ大量のおせち料理が...!
今日は1月10日で、日数が早くも二桁になりましたが、冷蔵庫にまだまだ数の子が余っているのが嬉しいです。
ここ最近、本は読んでいたのですが、大学の小論文等で肝心のアウトプットに時間を使えておりませんでした。
これからその他の本についてもまとめてアウトプットしていきたいと思います。
また前回読んだヨーロッパ戦後史についても、時間のあるときに書評を書いていきたいと思います。
それでは本日も書評を書いていきたいと思います。
〜目次〜
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[1]本日の1冊
[2]はじめに
[3]内容
[4]独断ポイント
[5]終わりに
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[1]本日の1冊
模倣犯4 宮部みゆき著
[2]はじめに
長野から帰ってきて、一発目の本はやはり模倣犯でした。
長野で働いている間もずっと続きが気になっており、kindle版がなかったので、いっその事長野までamazonで注文しようと思ったくらいでした。
第四巻で物語はかなり動きます。
[3]内容
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特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた――。終結したはずの事件が、再び動き出す。
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[4]独断ポイント
ここまで模倣犯をずっと読んできて(長編小説でここまで飽きずに読めているのはかなり久しぶり、というかこれが初めてかもしれない)、かなり強くかんじていることについてお話したいと思います。
それは
「小説は、書かれた時代が現時点から遅ければ遅いほど、今の常識が通用しなくなる」
です。(当たり前ですが)
やはり1番の大きな違いは、書かれた時代がスマホ以前か以後か。
スマホが出現してから、人々の生活様式は大きく変わりました。
私は小学生のころまでガラケーで、中学にあがるタイミングくらいから徐々にスマホが浸透していきました。
それ以前は親のガラケーのドコモ「i モード」とかを勝手に開けて怒られたりしてましたが、それが遠い昔に感じられるほど、通信端末は進化していきました。
また、その他にも、
・郵便物の追跡番号がない。
・防犯カメラがない。
・犯人の声紋の一致をしたくても、自分の声を録音しておくという文化がないために、認証ができない。 ...等。
今読んでいるのが犯罪ミステリーなので、犯罪系に偏ってますが、ここ10年でその他にもたくさんのことが合理化、進化したはずです。
それとともに、犯人の逮捕が早くなったり、生活が便利になったり、たくさんのメリットがありましたが、それに隠れて急速に現れてきているのが、
「日常生活に余白が無くなってしまった」
ということです。
模倣犯は1990年代後半から書き始められておりますので、
また、読み進めていく内に、
「そういった手違い、捜査を行う上での非効率差はありえなかっただろう」
「いまだったらこういう技術があるからもっと効率的にできるのになあ」
と無意識のうちに考えてたりしてしまいます。
[5]終わりに
過去の小説は、書かれた時の時代背景が色濃く残されているものなので、今と比べてどのような違いが有るのか、
過去と比べて、技術的、人々とのかかわり合いにどの等な変化があったのかについて考えてみると途端に違った発見があってより読書が面白いものになるかもしれません。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
模倣犯は5巻が最後なので、ワクワクしながら読みたいと思います。
佐々木
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