READ➕ vol.09 「あたりまえを疑え。」

皆さんこんばんは。

佐々木です。

昨日は、エルサもこんな事言うほど確かに寒かったですが、今日は昨日と比べ、過ごしやすいかなと思います(それでも十分寒いわけですが)

さて、昨日、というか今日の深夜に、voicyで有名なあやにーさんのライブ配信をたまたま視聴しました。

            ↓詳しくはこちら↓

昨日のライブ配信は、どちらかというとざっくばらんにお話すると言う形式をとっており、こちらからあやにーさんに質問をすることができました。

私もいろいろと質問させていただきましたが、その1つとして

           「最近面白かった本は?」

と尋ねたところ、澤円さんの「あたりまえを疑え。」

という本を教えていただきました。

私は普段から、本を紹介してもらったら、その本を何よりもまず優先的に読むようにしているので、今回も早速読ませていただきました。

さて、それでは本日も書評を書いていきたいと思います。

〜目次〜
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[1]本日の1冊
[2]はじめに
[3]内容
[4]独断ポイント
[5]終わりに
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[1] 本日の1冊
「あたりまえを疑え。~ 自己実現できる働き方のヒント~ 」    澤円  著

著者の名前は一度は聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
なぜならば、この方もあやにーさんと同じようにvoicyで精力的に情報発信をされている方だからです。

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澤 円(さわ まどか)
マイクロソフト業務執行役員 テクノロジーセンター・センター長
1969年生まれ、千葉県出身。立教大学経済学部卒業後、生命保険会社のIT子会社を経て、97年にマイクロソフト(現日本マイクロソフト)に入社。
情報共有系コンサルタント、プリセールスSE、競合対策専門営業チームマネージャー、クラウドプラットフォーム営業本部本部長などを歴任し、
2011年、マイクロソフトテクノロジーセンター・センター長に就任。18年より業務執行役員。
06年には十数万人もの世界中のマイクロソフト社員のなかで卓越した社員にのみビル・ゲイツが授与する「Chairman's Award」を受賞。
現在では、年間250回以上のプレゼンをこなすスペシャリストとしても知られる。著書には、『外資系エリートのシンプルな伝え方』(KADOKAWA/中経出版)、
『マイクロソフト伝説マネジャーの 世界No.1プレゼン術』(ダイヤモンド社)などがある。


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エンジニアとして、とてもキラキラした経歴をお持ちですが、大学は全くエンジニアとは関係のない学部なようです。

調べていたら、下記記事を見つけました。新卒当時はかなり苦労されたようです。

それにしても、なかなか名字と名前合わせて漢字2文字の人はいないような気がします。まず名前からインパクトがあり、人から覚えてもらいやすくて個人的にはいいなあと思います。

ただ、澤さん、名前以上に際立った特徴をお持ちなのです。

...そう、かなりロン毛なのです。

             以下ご本人写真


名前ロン毛で、一度会ったらなかなか忘れない方だと思います。

ロン毛のことは、今回紹介する本の中でも言及されておりましたが、以前気になってしらべてみたとき、澤さんのコメントを見つけました。

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「この髪型だと初対面でも一発で覚えてもらえるということが大きいですね。ただし、この長髪でセールスやコンサルティングをするにはリスクが高い。ルーズで態度が悪ければ、ネガティブな印象を与えてしまいます。でも、きちんとプレゼンテーションをして、真摯な態度できっちりと仕事をすればギャップが生まれる。インパクトも大きいですよね」 (出典はこちら)
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ネット上では、
         "マイクロソフトのキリスト"
           "マイクロソフトの神"

と呼ばれていたのには笑ってしまいました。


巨大企業の役員クラスで、ここまでのロン毛の方はそうそういらっしゃいませんよね。日本のサラリーマン社会ではかなり異例で、

髪がないサラリーマンの方々からしたら、神々しくてキリストのように見えてしまうのかもしれません。

...と、冗談はここまでにして、本の紹介をしたいと思います。

[3]内容
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働くとは、自己犠牲ではなく自己実現――。

「そんなのはあたりまえだ! 」「これが常識だろう! 」
仕事をしていて、こんな言葉をぶつけられたことはありませんか?

「あたりまえ」とは、「思い込み」です。
本書では、そんな「あたりまえ」を疑い、めざましく成長を遂げていくための考え方や、日々の仕事にすぐに使える実務的ノウハウをたっぷりと紹介します。
自分らしく働くためのエッセンスがつまった、すべてのビジネスパーソン必読の一冊です。

「あたりまえ」という呪縛から逃れ、自分の頭で自由に思考し、少しずつ行動に変えていきましょう。すると、あなたの人生はいまよりも輝きを増していくはずです。
一歩足を踏み出すだけでも、結果はまったく変わっていくのです。
世間で言われる「あたりまえ」とされる常識や正解を探すのではなく、あなただけの真の人生を探す旅へ──。
さあ、ともに出かけましょう。
(「はじめに」より)

CHAPTER01 時間・タスクを疑う
「時間」はもっとも貴重なリソース
出社時間を守っても利益は出ない
膨大なタスクを効率的にこなす3つの原則
無意味なことから「逃げる」のも大切な選択肢
どんな場所でも生きていける力のつけ方
良質なアウトプットを生み出す方法 etc…

CHAPTER02 ルール・慣例を疑う
押しつけられるルールや慣例はすべて疑う
「同調圧力」を感じたらその場を去る
なぜ女性はおっさんに邪魔されるのか?
「風あたりが強い」のは最前線にいる証
「正解」を探さなければすぐに行動できる
時代に取り残されないためのアップデート思考 etc…

CHAPTER03 コミュニケーションを疑う
「これがほしかった! 」を仕組み化したアマゾン
聞き手がハッピーになることだけを考える
プレゼンは聞き手への「プレゼント」
「伝わる」スライドをつくる3つのコツ
顧客の「共通感覚」に訴えかける
専門知識よりも、「多くの人に伝える力」を意識する etc…

CHAPTER04 マネジメントを疑う
部下のモチベーションが上がらない理由
過去の成功体験を疑うマネジメント術
失敗を成功に変えるキーワードは「可視化」
「What」と「How」に集中する
デキるマネージャーは「自責」で考える
ハラスメントする側にならないための視点 etc…

CHAPTER05 自分自身を疑う
良い人脈は「ギブファースト」でつくれる
ユニークな掛け合わせのオリジナリティー
「いつ」と決めると人生を動かせる
精神的な保険になる「複業」のすすめ
ライフワークは「信念」、実現する手段が「仕事」
これからの時代に必要な資質は「未来志向」 etc…
(amazon紹介ページより)
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[4]独断ポイント
澤さんは、これまでいろいろな本を読んできた私にとって、他の著者とは違った特徴がありました。

それは、

     ”一度お会いしたことがある著者”

ということです。

もちろん、お会いしたことがあるといっても面と向かってではなく、
news picksの就活イベントのときにお会いしました。

その前からvoicyなどで澤さんの事は知ってはいたのですが、生で見た時は、改めてその存在感とインパクトに圧倒されました。

ただ、それ以上に圧倒されたのが、

                                   「プレゼンテーションの上手さ」

でした。

            「上手い」

というと抽象的すぎるので、補足すると、
「場馴れはしてるのに、内容がきちんと自分の頭に入ってくる」、
「一度に数百人に向かって話すことは、ひとりひとりのニーズに答えることは難しいはずだが、聴衆の顔を見たら、どの人も一様に惹きつけるように聞いていた。」


澤さんは、国内国外を問わず、年間数百回もプレゼンを行っており、それを職業にもされている方なので、本人からしたらある意味当たり前のことなのかもしれませんが、プレゼン自体数えるほどしか行ったことがなく、人数が多いところでは必ず手に汗をかき、アガってしまう私からしたら、羨ましい限りでした。

この本を読むまで、
 「多分、澤さんはもとから人前で話すのが得意だったのだ」

と考えてましたが、この本を読んでやっとわかりました。

澤さんがプレゼンのときに気をつけているのは、

「アガらない」、

ではなく、

「発声方法」、

でもなく、はたまた

「手のひらに三回"人"を書いて飲み込む」でもありませんでした。

それは

       「聞き手が喜ぶことにフォーカス」

すること、ただそれだけを常に意識しているようなのです。

当然、場数を踏んだことによって、発声方法等、事後的に身についたこともあるかと思います。でも本質的に行っているのは、ひたすら

          「相手を喜ばせること」。

この文を読んだ時、私は澤さんにまつわる、とあるエピソードを思い出しました。それは、前述したnews  picksのイベントに参加したときのこと。

澤さんは、イベントのタイムテーブルのちょうど真ん中くらいに登壇されたのですが、前の登壇者の話を聞いて、用意していたスライドを大幅に変えたということを仰いました。

その時は、
「直前でスライドを変えられるなんて、やはり澤さんは場馴れしてるんだなあ」

なんて思ってしまいましたが、根本的に視点がずれてました。

澤さんは、その時会場にいた学生の反応や様子を見て、

         「学生がどうしたら喜ぶか」

ということを突き詰めて考え、スライドを大幅に変更したのだと思います。

常に相手目線。その大切さを教えていただいたような気がします。


...ふと振り返ってみると、自分にも同じような経験があります。

私は、来たる超高齢化社会において、今の高齢者がどのような消費行動をしているのか、またどういうことを考えているのか全くわからず、
さらに、定年を迎えた高齢者たちは、社会との接点があまりなく、またスマホを使いこなしてる人も殆どおらず、ネット上にも浮上しない。

「高齢者の方たちが何を考えているのか掴むには、高齢者が普段よく行くようなところに行くしかない」

と思い、それから毎週の土日を利用して、スーパーなどで試食や試飲をすすめるアルバイトをひたすらやってみることにしました。

ちょっとお話した程度の高齢者のお客様も含めると、おそらく5000人近くお話したのですが、「高齢者」と一口に言っても、その実体は様々でした。
正直、高齢者の消費行動の全容をつかめたとは言えないので、「失敗」と言えるかもしれません。

ただ、活動を続ける中で、1つ気づいたことがありました。

それは、顧客目線で商品を販売すると、面白いくらいにものが売れるということでした。

例えば、牛乳の試飲をしたときのこと。

試飲を勧める私のところに近づいてきたお客様の買い物かごの中身を瞬時に見て、試飲のカップを渡しながら、食材と牛乳を組み合わせてどういった料理が作れるか考える。

例えば、材料でシチューが作れそうだったら、

「今晩のおかずでシチューを作ってはいかがでしょうか?」

という感じです。

また反対に、高齢の方で、いつも飲んでいる牛乳が決まっているような方には無理に商品をすすめることをやめてみました。無理に勧め続け、顧客の心象がどんどん悪くなるのが分かっていたからです。

どれくらいの頻度で牛乳を飲んでいるか聞き、例えば1人ぐらしの方で牛乳をあまり飲まないという方だったら、試飲を勧めていた1Lの牛乳ではなく、顧客のことを考えて、あえて500mlの牛乳を勧める。

あえて無理に売らず、顧客が何を考えているのか意識して販売してみたところ、かえっていつも飲んでいる牛乳から乗り換えてくださる方も現れはじめました。

最終的には、数百本あった牛乳の在庫を、すべて完売させることができるようになりました。

その時は意識しませんでしたが、今振り返ってみると、

「顧客目線で物事を考え続けた賜物」

だったのかもしれません。

私が行ったことは他の販売員の方も日常的に行われていることだと思いますし、そこまで凄いことをしたわけではないのですが、なぜかとても嬉しくなったのを覚えております。

澤さんが意識しておられる、「相手が喜ぶことにフォーカス」は、プレゼンをする時以外にも幅広いところで役に立ちます。

日々の生活の中で、常に意識したいものですね。

今回の書評は、私が1番印象に残った「プレゼン」にまつわる話が中心でしたが、その他にも

「なにか発信する時は、一次情報かどうかを考える」

「いつ」やるのかを決める

「自分に常に負荷をかけて、思考、行動が劣化することを防ぐ」

など、示唆に富んだ内容のものがたくさんありました。


[5]終わりに
内容自体は、題名のごとく、本当に「当たり前」のことに疑問を呈していらっしゃるので、本自体もとても読みやすいものになっております。

年末までの数日間を使って、自分の中で凝り固まった、

「当たり前」

を疑ってみてはいかがでしょうか?


読んでくださりありがとうございました。


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