READ➕ vol.7 「わけあって絶滅しました」
こんにちは。
佐々木です。
昨日、論文の詰めをしていたのもあり、ちょっと寝不足ですが、
本日も書評を書いていきたいと思います。
〜目次〜
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[1]本日の1冊
[2]はじめに
[3]内容
[4]独断ポイント
[5]終わりに
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[1]本日の1冊
わけあって絶滅しました
丸山 貴史 著 今泉忠明 監修
詳細はこちら
[2]はじめに
本日紹介する本は、丸山 貴史 著 今泉忠明 監修の
「わけあって絶滅しました」
という本です。
[3]内容
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油断、やりすぎ、不器用、不運……
ああ、地球ってせちがらい!
わけあって、絶滅してしまいました。
発売後たちまち28万部突破のベストセラー!
受難のいきもの70種!
さまざまな理由で地球から消えていった生物の「絶滅原因」を紹介する
今までになかったコンセプトの動物図鑑が登場!
地球誕生以来、生物の99.9%は絶滅してきました。
いま地球にいる生物は、奇跡的な確率で「たまたま」存在していると言っても過言ではありません。
「アゴが重すぎて絶滅したプラティベロドン」
「まっすぐすぎて絶滅したカメロケラス」
「笑いすぎて絶滅したワライフクロウ」
など、興味深い絶滅のエピソードとともに、
「森に引きこもって助かったコビトカバ」
など、絶滅しそうでしなかった生物も紹介しています。
各ページには生物の基礎情報も丁寧に解説しており、学術的な内容も充実。
巻末には別冊の「絶滅全史」の付録つき。
(amazon紹介ページより)
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...いかがでしょうか??
私自身、これまでいろいろな本を読んできましたが、amazonの紹介ページでここまで面白そうと思ったのは初めてかもしれないというほど興味をそそられました。
大学の図書館に丁度はいっていので、すぐ手にとって読んでみました。
この本は、今泉忠明さんが監修をされ、丸山貴史さんが著者となっております。
お二人の紹介
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今泉 忠明(いまいずみ ただあき、1944年 - )は、日本の動物学者、文筆家。東京都生まれ。父は動物学者の今泉吉典、兄も動物学者の今泉吉晴。息子の今泉勇人とも、カラスについての共著がある。哺乳類を主とする分類学、生態学が専門。(wikipedia参照)
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この本を監修している今泉さんは、家族揃って動物学者のようですね。
御年74歳ということですが、大変活動的で、いまも奥多摩や富士山に通い、野生動物の調査をする現役研究者だそうです。
私の祖母と同年代ですが、本当にやりたいことに年齢は関係ないなとつくづく思います。
日本のサラリーマンは、65歳前後でいきなり社会との切断を切られてしまい、個人的には、「有名な会社を勤め上げた」、とか、「年収が高かった」みたいな話しかできない人より、よっぽど人間的に魅力的に映ります(個人的にですが)
自分の好きなこと、興味のあることをやっている方は、この方に限らず本当に若々しい人が多いと感じます。私もお手本にさせていただきたい生き方だなと思える方でした。
また、この方はこの本以外にも数多くの図鑑形式の本を書かれているようです。
こちらの本もかなり人気なようなので、読んでみたいと思います。
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丸山貴史(まるやま たかし)
1971年、東京生まれ。法政大学卒業後、ネイチャー・プロ編集室勤務を経て、ネゲブ砂漠にてハイラックスの調査に従事する。現在は、図鑑などの編集・執筆・校閲を行っている
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この方も法政大学卒業後に編集室で働いた後、イスラエルの砂漠でハイラックスの調査をされた面白い経歴の方です。
ちなみに、「ハイラックス」て動物ご存知ですか?
私は初めて聞いた名前だったのですが、下記画像のようにとても可愛い動物です。
こんな可愛い動物だったら、イスラエルまで調査しに行きたくなるのもわかります。
丸山さんはテレビにも出演されている方のようです。
[4]独断ポイント
一番面白かったのは、絶滅した動物が吹き出しで話してる内容です。
(下記一例)
(amazon紹介ページより引用)
絶滅した動物って、正直あまりかわいくなく、とっつきにくい印象がありますが、イラストがとても親しみやすかったからか、この本は全くそんなことありませんでした。
また上記見ておわかりの通り、イラストがメインで文字数もそこまで多くないので、半日もあれば楽しく読み切ることができます。
ここまで読んで、社会人の方とかは
「ちょっと子供向けっぽいなあ・・・」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方におすすめしたいのは、「絶滅した内容」を現代社会や自分ごととして置き換えてみると、新たな気づきをもって読み進められるかもしれません。
この本の大枠の目次として
・油断して絶滅
・不運にも絶滅
・絶滅してそうで、してない
といった内容のものが出てくるのですが、例えばこれを、自分の会社に当てはめてみる
「自分の会社は今は業績が良いが、これから先どうなるかちょっと不安だ」「シェアが他企業に取られる中で、自分の会社はどうやって闘うか」
みたいなことを考えながらペラペラめくってみると、面白いかもしれません
個人的に良いなと思ったのは、
カモノハシの紹介ページです。
カモノハシはその愛くるしさから動物園でも人気ですが、
それはカモノハシにまぶたや耳たぶがあり、そこに水が入ることを防いでいるかららしいのです。
なぜそういった器官があるかというと、カモノハシはもともと地上で生活していたから。
ですが、餌などの問題から早いうちに地上に見切りをつけ、水中での生活に切り替えました。
地上はライバルが多く、カモノハシの仲間はほとんど絶滅してしまったそうですが、彼らは生き残ることができた。
この世界は、強ければ良い、弱ければダメ、という単純な世界ではなく、
常に自分が活躍できる環境を自分から探し求めることが大切だとカモノハシに教えてもらったような気がします。
この週末に読んでみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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