READ+ vol.5 「資本論(マンガで読破シリーズ)
こんばんは。
佐々木です。
今日も寒いですね。
今大学の暖かい図書館でぬくぬくとこの書評を書いておりますが、外に出たくないくらいです。
今週はとても寒いですが、来週はまた暖かくなるということです...
またノロウイルスのニュースもだんだんと出始めておりますので、体調管理にはくれぐれも気をつけてくださいね。
それでは、本日も書評を書いていきます。
〜目次〜
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[1]本日の1冊
[2]はじめに
[3]内容
[4]独断ポイント
[5]終わりに
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[1]本日の1冊
「資本論 マルクス 著(マンガで読破)」
<amazon・ kindleで購入する>
[2]はじめに
本日紹介する本は、マルクスの資本論です。(マンガで読破版です)
これもかなり有名な本なので、題名くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
私はこの本は高校の授業で知りました。高校の世界史の先生がおばちゃんの先生だったのですが、世界史オタクのような感じで、この資本論についてもとても詳しく教えてくれたのを覚えております。その時は受験勉強で手一杯で読めませんでした。
...時は流れて大学入学。
教授から勧められて大学一年の頃読んでみたものの、さっぱり内容がわからず、すぐに読むのを中断しました。
その後も、度々挑戦はしてみたのですが結局読まずじまいでした。
「もう資本論は読むの諦めよう」と思っていたのですが、
最近、まんがで読破に資本論もあることを知り、
「これにかけよう!!」
という感じで読んでみることにしました。
[3]内容
それでは内容です。
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金が何でできているか知ってるか?
19世紀前後に起こった産業革命以後、工業化により商品の大量供給が可能になったが、貧富の差はますます広がり、人々の生活は豊かになるどころか苦しくなるばかり。労働者を酷使する生産過程の中で新たな価値を生み出す「搾取」のシステムが明らかになる…。資本主義社会に生涯をかけて立ち向かった革命家・マルクスの代表作を漫画!(amaozn説明欄より)▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
著者紹介です。▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
マルクス
1818‐1883。ドイツの経済学者、哲学者、革命家。20世紀においてもっとも影響があった思想家とされる。資本主義経済を分析し、エンゲルスと共に共産主義思想を打ち立てた。階級の解放と廃止というその思想は今なお受け継がれている。晩年は『資本論』の執筆に専念し、自宅の椅子に座ったまま死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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"椅子の上で座ったまま死去って、死ぬ直前まで仕事をして、燃え尽きた"
という文から、言いようのない気迫が伝わってきます。
死ぬ間際
に書いた文章が、世界中でこれほどまでベストセラーとなり、一つの分野として確立されるとは、マルクス自身が1番信じられなかったと思います。
死ぬ間際までやり抜くことの大切さをおしえてもらったような気がしております。
椅子に座ったまま亡くなったくらいですから、マルクスは資本論の完成版の本を手にとってはないようです。
彼の死後、彼の弟子や、フリードリヒ・エンゲルス(この方もかなり有名)の献身的な尽力によって編纂・刊行されました。
...薄々気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、そうです。
この本、とても気合を入れて作られております。
岩波文庫とかでは全部で9冊ほどあり、全て読みきるだけでも大変です(人によっては、資本論は1だけ読めばよいという方も結構いらっしゃいます)
なので
「マンガ良かったけども... ただ、やはり限界があるのではないか...」
という感がどうしても否めませんでした。
「マンガで資本論を読めちゃうなんて、なんてオトクなんだ!!」
と思ったのですが、そこまで甘くなかったです。
マルクスから、
「私の力作がマンガで小一時間で理解できてしまうはずがない」
と嘲笑われているようでした...
[4]独断ポイント
マンガ自体は物語チックになっていて、
内容的には、田舎のチーズ職人の青年が、投資家から出資を受けて生産の拡大を図る途中で、色々と苦悩するみたいな感じです。
わかりやすくまとめてあるのがマンガの良いところなのですが、
ただ、多分これを作った人もはなから「資本論」の全てをわかろうとさせてはおらず、とっかかりにくい資本論を少しでもわかりやすくさせることが目的だったのではないかと思います。
ただ、マンガの資本論は資本家と労働者との関係性に注力して書かれているせいもあって、資本主義の構造とかはあまり深く書かれておりません。
ただ、どうやらこの漫画の続きに「続・資本論」というのがあり、そちらとセットで完結なようなので、そちらも読んでみたいと思います。
[5]おわりに
「原書ほど重たいのは嫌だが、マンガみたいに軽すぎるのはいやだ!」「
という方におすすめしたいのは
池上彰の「高校生から分かる資本論」という本がおすすめです。
この本はamazonのレビューでかなり評価が高く、入門書として最適ということです。
私も途中まで読んだことがありましたが、個人的にもとてもわかり易かった印象があります。
「マンガで資本論を読むのはちょっと抵抗がある...という方、是非池上彰の本から読んでみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それではお体に気をつけてお過ごしください。
佐々木
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