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雑記 10・02・2024

さて、引き続き下書きの処理を……しようとしていたところ、タッカー・カールソンによるプーチン氏のインタビューの予告があってさぁ大変。
これは飲みに行ってる場合じゃねぇ(そして愛するアホどもと会ってヨタ話をしている場合でもねぇ)と、とりあえず殻付きピーナッツとウォッカを買ってスタンバイ。
この10年ほど、とりわけ顕著なこの数年であっという間に、ほんとうに、悲しくなるほどのもの凄い勢いで、まるきりサルの惑星のようになってしまったUSとEUだけれども、それを象徴するかのように、まだインタビューが公開されてもいないというのに、とても信じ難いような(かつ明らかに近年特有の民主主義を装った全体主義的な)バッシングやら、またタッカーの信用を何としても貶めようとの、ほとんど哀れを誘うような努力の数々を鑑賞する事は、楽しいと言えば楽しいけれど、もうそれ以上に悲哀や失望の念が勝ると言ってしまっても、別に大袈裟ではなかりそうな。
理性や批判的思考はもちろん、根本的な常識や社会の基礎まで共有出来なくなってしまった今日にあっては当然か知れない。
…ちなみに余談、国外で人生の多くを費やせば費やすほど、ますます驚きと畏敬の念を増し続けるわたくしの愛する祖国、日本がいつものようにどっちつかずで、かつ西欧諸国の真似をするようでいまいち思い切りがつかず中途半端で、結局はいつものように日本が日本をしているだけで、いつの間にやら先進国で最もクールで、かつ合理的・柔軟かつ寛容な国に(まぁ周りが著しく凋落した相対性によるところが大きいにせよ)なってしまったなぁとの感慨は、まだ周囲には話していない。
おぅ、脱線し過ぎた。
軌道を修正して……


さて、この予告を見た時は正直ビックリした。
ずっと以前からプーチン氏のインタビューを試みていた事は周知だが、ゴタゴタがあって結局ポシャったのは覚えている。それが今になってとうとう実現。
ほんとうに不思議な気分。
ほんの10年ほど前は、タッカー・カールソンなんて完全にネタの一部だったように記憶しているのに…相変わらずのとっつきやすい愉快なトーンはそのままに、今や最も真実に挑み、飄々としつつも恐れ知らずに真に迫るおっさんになった。
どうなってんだ。周りが全てひっくり返ってしまって、逆立ちしていたら地面が空になってしまったような、時代の流れを感じる出来事。
この予告の時点で、US国内のみならずここEUでも発狂したように彼を貶める動きが始まる。まだインタビューが公開されていないにも関わらず。
それについては後日にでも、別の雑記で触れようかと。

で、ついに肝心のインタビューが公開。
インタビューというよりは、割と砕けた対談と言った感じで、実によろしい。
プーチン氏は明らかに準備万端、というより、準備万端でない時など存在しないかのような人物なので、いかにタッカーがタフな質問を切り出して行くのかと、ワクワクしながら視聴。
そもそもプーチン氏の独占インタビューなんて…わたくしの記憶にある限りではオリバー・ストーンのアレが最後じゃ無かったっけ、などと考えつつ。
いずれにせよ、US’’ジャーナリスト’’(今やジャーナリストに’’’’を付けねばならない時代になった)にありがちな、ニュートラルを装っていながらも明らかに敵愾心を前提としたようなインタビューでないというだけで、タッカー氏はその大仕事の大部分を果たしたと言っていいじゃないかと思う。そもそもそれが、プーチン氏がその他USメジャーどころの大物ジャーナリストの依頼を拒否して来たなか、タッカー氏の依頼を受けた大きな理由だ。

ともあれ、インタビューの内容は、前半はロシア・東欧の歴史に大きく重心を置いて……恐らくプーチン氏は西側、とりわけアメリカ人に向けて最低限の共有すべき歴史にまつわる基礎知識が必要だと考えたんだろうが、まぁ、その努力が実る事を祈るばかり。

その他は、正直に言って特に新しく知る事もないような、多く人が既に知る事実を述べているだけ。ただタッカー氏が相手という事は、このインタビューが多くの一般的なアメリカ人に届く事は間違い無いから、プーチン氏は特に何か新しい事やら器用なレトリックを弄する必要もなく、ちょうどラヴロフ外相がいつもやっているように、淡々と事実を述べているだけで、明らかに真実の側に立っているように見える。
真実の側に立ってさえいれば、敵対する者には、単純な事実が…そうして真実がそのまま最も効果的なプロパガンダとして機能するものだ。嘘もレトリックも必要ない。

ただちょっとだけ、プーチン氏も言及したように、タッカー・カールソンのFOX時代そのままの対中国バイアスにはまだ疑問が残るものの、一般向けには十分以上の素晴らしいインタビューだったと思う。

さて、いよいよ面白くなって来た。
アメリカは崩壊の危機、EU及びNATOは分裂寸前、偽善と欺瞞で成り立ってきた王国が、とうとう現実に直面している。
こんな時代に生きる事になるなんて、嬉しいような悲しいような。
まぁ退屈しないで済むにこした事はない。
ちょっと忙しくなる。


ともあれ、今日はここでおしまいに。
さようなら。








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