MLB 4月ポジションランキング

こんにちは、ハルです。

開幕から1か月が経ち、好調のチーム、予想以上に不調のチームなど様々ですが、それは選手たちも同じ。期待されたがまだ調子を上がらない選手、期待以上に活躍をしている選手がいます。

ここで、4月終了時点での成績によってランキングを紹介していきたいと思います。

下のBleacher Reportのランキングを参考に紹介していきます。


なお、名前の隣のカッコには所属チームと開幕前のランキングが書かれています。


捕手

Travis d'Arnaud

1位Travis d'Arnaudは2021年、親指のケガの影響で60試合にしか出場できなかった。しかし今年は、2020年のシルバースラッガー賞受賞の時の打撃を取り戻している。スラッシュラインは.313/.333/.478でOPS+は130である。長打7、11打点である。

上昇Jonah Heimは昨年ルーキーとして82試合に出場し、10本塁打を放った。今年は新しく移籍してきたMitch Garverとプラトーンで起用されている。26歳の彼は、40打席で.364/.475/.697、3本塁打、10打点の活躍である。

下降:昨年捕手史上最多の48本塁打に121打点を出したSalvador Perezはスロースタートである。開幕前のランキングで1位だった彼は現在打率.174で、三振率が30%近くある。しかし捕手の中では1位の5本塁打を放っている。



一塁手

Eric Hosmer

1位Eric Hosmerはパドレスに来てからは不振が続いていて、オフの間もトレードの噂が絶えなかったが、ついに1億4400万ドルに値する活躍を見せている。打率.382は規定打席到達者の中でトップで、出塁率.447、長打率.579もキャリアハイペースだ。

上昇Owen Millerは昨年ユーティリティ内野手として202打席に立って打率204、50OPS+に終わったので大きな期待はされていなかった。しかし、今季蓋を開けてみればレギュラー一塁手として、.377/.444/.660と、好調ガーディアンズ打線を引っ張る存在になっている。

下降:昨年のア・リーグ首位打者、Yuli Gurrielは開幕前のランキングでは7位だったが、今季、21試合に出場して、.218/.247/.346と波に乗れていない。打撃指標も軒並みなのがかなり気になってしまう。


二塁手

Jazz Chisholm Jr. 

1位Jazz Chisholm Jr. は昨年ルーキーとして18本塁打、23盗塁と才能を大いに発揮した。今年は、マイアミの顔として、この時点で.313/.360/.657、12長打と打ちまくり、4盗塁もしている。活気にあふれたプレーでチームの中心選手に早くも成長している。

上昇Andres Gimenezは開幕前まで通算で.235/.302/.369だったが、ガーディアンズの激しい内野争いを勝ち取った。まだ23歳の彼は、打率.346、172OPS+、0.9WARと、今間違いなく最も生産力のある2塁手であるだろう。

下降:開幕前のランキングでトップ3を占めたMarcus Semien (103打席, 打率.163, 37OPS+)、Ketel Marte (99打席, 打率.156, 50OPS+)、Brandon Lowe (99打席, 打率.189, 79OPS+)はいずれも大きな不振に陥っている。


三塁手

Jose Ramirez

1位:いつもスロースターターだが、Jose Ramirezは今年は開幕からかなり好調だ。29歳の彼は.341/.421/.707、230OPS+、7本塁打、28打点という成績で月間MVPを獲得した。開幕前に延長した7年1億4100万ドルは既に安く見える。

上昇Sheldon Neuseは2021年の前に一度ドジャースにトレードされたが、再びアスレチックスに戻ってきた。彼はMatt Chapmanがトレードされて空いたサードの穴を.329/.393/.461、14打点の好成績で埋めている。今年はファーストやセカンドでもプレーしており、Chris Taylorのようなタイプのユーティリティ選手になりそうだ。

下降:昨年3.8WAR、42二塁打を打ったJeimer Candelarioは開幕前の順位では10位だったが、ランク外に外れてしまった。28歳の彼は.164/.238/.247、47OPS+と、今はかなり苦戦している。


遊撃手

J.P. Crawford

1位:元トッププロスペクトのJ.P. Crawford は昨年、100OPS+、46長打、3.8WARと成長を見せていたが、今年の成績だけで見たら間違いなく球界一番のショートになっている。24試合に出場して、27歳の彼は.357/.450/.595、214OPS+、11長打、1.8WARである。

上昇:アストロズは、Carlos Correaが抜けた穴をルーキーの躍動によって一瞬にして埋めた。Jeremy Penaはまだ24歳で今季デビューしたばかりで、126OPS+、5本塁打、14打点であり、守備も5DRSである。

下降Bo Bichetteは109打席に立って3四球しか選べず、かなり打席でのアプローチが荒くなっていて、三振率は昨季19.9%だったが今季は26.6%まで上昇してしまっている。だが、4月最後の4試合のうち、3試合で複数安打を記録したのは良い兆候だ。


左翼手

Steven Kwan

1位:今シーズンここまでで最もサプライズなのはSteven Kwanの活躍かもしれない。Kwanはスプリングトレーニングでレフトのレギュラーをつかみ取り、今季は.340/.439/.472、18安打、9四球の成績であり、デビューから空振りなしの打席でも記録を作った。

上昇:2021年の最後の30試合で.285/.352/.569、8本塁打、22打点の好成績を収めた後、Austin Haysは今年もポテンシャルの高さを見せ続けていて、再建中のオリオールズの柱の選手となるだろう。OPS+は132、9長打、四球率は昨年の5.3%から10.2%に上がっている。

下降:開幕前にランキング1位だったTyler O’Neillは昨年、148OPS+、34本塁打、6.3WARに加えてゴールドグラブ賞も受賞したが、今季はここまで打率.188、58OPS+、4長打と低空飛行を続けている。


中堅手

Mike Trout

1位:健康体に戻ってきて、Mike Troutは再びMVP候補のような活躍をしている。スラッシュラインは.319/.449/.694、14長打、リーグ1位の17得点である。エンゼルスはチームとしても好スタートを切っていて、史上最高の選手をついに10月の舞台で見れるかもしれない。

上昇:元トッププロスペクトのJesus Sanchezは昨年64試合と小さいサンプルながらも、14本塁打36打点、115OPS+だった。その調子を今年も続けていて、90打席で127OPS+、8長打である。

下降:昨年のブレイクアウト選手、Bryan Reynolds (86打席, 打率.203, 87OPS+)とCedric Mullins (107打席, 打率.221, 99OPS+)は開幕前のランキングではそれぞれ5位と6位にランクインしていたが、スロースタートとなってしまっている。


右翼手

Taylor Ward


1位:2015年にもともとはキャッチャーとしてドラフト全体21位で選ばれたTaylor Wardはいろいろなポジションにつきながらメジャーとマイナーを行ったり来たりしていた。28歳の彼は初めてレギュラーにつき、75打席で.371/.480/.710、10長打、13打点、13四球である。

上昇:日本のプロ野球の広島東洋カープで昨年.317/.433/.636、38本塁打を打った後、鈴木誠也は早くもメジャーへの適応を見せている。27歳の彼は.263/.380/.500、157OPS+、10長打、15打点、14四球だ。

下降で:球界きっての安定した選手であるWhit Merrifieldは今季、22試合で.157/.206/.191で18OPS+と悲惨な数字になっている。ちなみに彼は2023年まで契約が残っており、2024年は相互オプションがある。



指名打者

Yordan Alvarez

1位:評価上昇中のスター、Yordan Alvarezは195OPS+、8本塁打、14打点で指名打者部門のトップに躍り出た。彼はまだ24歳で、レフトでも8試合に出場していて、チームメイトのMichael BrantleyもDH部門で選出されている。

上昇:2019年に30本塁打を打ってオールスターに選出されたDaniel Vogelbachはパイレーツと1年100万ドルで契約した。29歳の彼はOPS+が145あり、二塁打と本塁打をそれぞれ3本ずつ打っていて、通常リードオフを任されている。

下降:昨年30本塁打を達成したFranmil Reyesは82打席で.139/.171/.215、38三振と不振に落ち込んでいる。打球速度はまだMLBトップクラスに高いが、何せバットに当てることができないのでそのパワーをうまく使えていない。


右腕先発投手

Logan Gilbert

1位:1億1500万ドルの男、Robbie Rayがマリナーズのエースになるはずだったが、その代わりに若いLogan Gilbertがエースとして成長している。24歳の彼は今シーズン5先発・28イニングで4勝0敗、防御率0.64、WHIP0.93である。また、5先発全てで5回を投げ切っている。

上昇:復活したMichael Wachaがこのリストの中で最もサプライズかもしれない。30歳の彼は1年700万ドルでレッドソックスと契約をしたが、過去2年間で防御率5.39だった為、あまり期待されていなかった。しかし防御率1.38、WHIP0.92、リーグトップの被打率.148を記録している。

下降:開幕前のランキングでトップ10に入ったわけではないが、Tyler Mahleは昨年180イニングを投げて防御率3.75、210奪三振だった。しかし今季は25.2イニングを投げて防御率7.01、被打率.286と打たれまくっている。


左腕先発投手

Carlos Rodon

1位:ジャイアンツは昨オフKevin Gausmanを捨てて、Carlos Rodonと2年4400万ドルで契約した。彼は29イニングで防御率1.55、WHIP0.83、41奪三振である。また被打率はMLBベストの.141である。彼は今季110投球回に到達すればオプトアウトできる権利を持っている。

上昇Bruce Zimmermannはオリオールズにとって驚くべき選手であり、5先発で24.1イニングで防御率1.48を記録している。彼は今季ストレートの割合を42.2%から32.6%に減らし、チェンジアップを25.8%から31.8%まで増やした。この変化が早くも功を奏し、良い成績につながっている。

下降:防御率4.15、FIP4.36でRobbie Rayは昨年のサイヤング賞投手にしては低調な成績で早くもファンを落胆させてしまっている。だが、この成績はホワイトソックス戦の10被安打6失点の影響があるので、今後はもっと良くなる可能性はある。


救援投手

Josh Hader

1位:左腕のJosh Haderは10度登板し、9.1イニングを投げ10セーブ機会全て成功、被安打2、四球4とほぼ完ぺきな投球でベストリリーバーの位置をゆるぎないものにしている。対戦した34人の打者のうち15人を三振に打ち取り、WHIPは0.64である。

上昇:カーディナルスのRyan Helsleyは26人の打者と対戦し、打たれたヒットはわずか1本、四死球0、16奪三振の圧倒的な内容である。ストレートが平均99.1マイルで、恐ろしいほどのカットボールも持ち合わせる。

下降:2度の負けと1度のセーブ失敗で防御率4.35のLiam Hendriksは昨年までの支配的な投球をできていない。6セーブを稼いで奪三振率は13.9だが、開幕前の2位からランク外まで落ちてしまった。

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