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『みほろ』-緑区母呂後-

通勤ラッシュで込み合う国道1号線から住宅街の方へ抜けると現れる『みほろ』は、地元の常連さんたちで朝から賑わいを見せていた。

丸い窓にかかるカーテンと、奥に覗く電気が昭和感を醸し出している。

店内は観葉植物が至る所に飾られており、パッと明るい印象。

種類様々な観葉植物の間からこぼれる日差しが温かい
コーヒー380円など、お値打ちな飲み物メニュー
コーヒーは熱々でたっぷりだ。

さっそくホットコーヒーでモーニングを注文。
厚切りの食パンが半切れ、硬めのゆで卵、乳酸菌飲料(うれしい!)と、しっかりと内容のあるモーニングセットでお得感もある。
熱々のコーヒーをさっそく一口いただけば、トロリとして甘めの口触りのコーヒーでとても美味しい。
店頭に『柴垣珈琲』さんの文字が見えたので、こちらのお店は『柴垣珈琲』さんの豆を使用しているのだろう。店内のグリーンとテレビから漏れる朝のワイドショーの声の空間に浸りながら、ひとしきりゆったりとした時間を過ごす。
私の来店時は平日の8:30と割と早めだったのだが、気がつけば周りには次から次へ来る常連客の方で席は埋まっていた。皆、おひとりでいらっしゃって新聞や雑誌を読みながら過ごしているので話し声などがしないのでそのことにも気が付かなかったくらいだった。
食べ終わった後にもなんだかのんびりとしてしまい、混んできたしそろそろ帰ろうか…というところでなんと梅昆布茶が運ばれてきた。

コーヒー→乳酸菌飲料→梅昆布茶の最高のおもてなし!

「ゆっくりしていってくださいね」
と奥さんの優しい言葉と共にいただく梅昆布茶がまたさらに朝の気持ちをほっこり豊かにしてくれた。
トロリと甘い梅昆布茶の味は朝の身体に染み込むような懐かしいお味。
常連さんたちの気配を感じつつも、隣の席とは観葉植物で柔らかに仕切られているため、急かされることなくいつまでも居座ってしまいそうだった。

会計時、入店時から気になっていたカウンター上に飾られている木札たちについて声をかけさせていただいた。それはもう、壁一面にぶら下がっていて見るからに年季も入っていそうで、聞かずにはいられなかったのだ。
優しい雰囲気の店主の方が「昔から、常連さんたちが新婚旅行やら家族旅行やらで出かけた先で買ってきてくれるんですよ。それを飾ってたらいつの間にかこうなってて」と控えめに話してくれたが、その数は数回の旅行だけでないことは明らかで、このお店が長年常連さんたちに愛されてきている証なのだと感じた。

優しいご夫婦が営む、居心地のよい町の喫茶店。
この場所でお客さんに愛され、変わらず続く日常の愛しさを感じたひとときだった。

全国各地のお土産工芸品が所狭しとぶら下がるカウンター上。
まだまだじっくり見ていたかった!
味のあるこちらの看板が目印

みほろ
名古屋市緑区鳴海町母呂後177
喫煙可
モーニングサービスはAM7:00~11:00まで
敷地内に駐車場あり

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