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ミクスタにサクラサク。あの夕焼けは一生忘れない。

ウエールズ代表誘致のおはなし⑦

ミクスタこけら落とし試合の交渉に、私と三浦室長で日本ラグビー協会へ。
「とにかく何か大きな試合を、ぜひうちでやらせてください」
この打ち合わせでサンウルブズのチャリティマッチの話をいただいて突き進むようになるのだが、この打ち合わせの1週間後、日本ラグビー協会国際部から1通のメール。

「2017年春に女子7人制ワールドシリーズの試合を日本で開催することになり、試合会場を探しています。ワールドラグビー(世界統括団体)とは3年契約で、2019年はワールドカップの関係でどうなるか分かりませんが、2017.2018連続で北九州さんどうでしょうか?」

ぬおぉぉぉぉ!!!!!

人間は想像を超える事態に陥ると、その事態を飲み込むのに時間がかかるようで、私は5回ほどメールの文面を読み返してやっと理解した。すぐに三浦室長経由で北九州市幹部へ打診。結果はご存知の通り、2017.2018に加えて2019と3年に渡り北九州市で開催した。


初年度は特に集客で苦労した。
この大会には北九州市出身の長田いろは選手(門司学園高校→立正大学)が日本代表選手として3年間出場。故郷にどでかい錦を飾ってくれた。
試合中「いろはちゃーん‼‼」と応援する人のなんと多かったことか。

高校入学まで競技経験のなかった長田いろは選手をたった3年で日本代表になるまでに指導したのが、阿部 展裕さん。(鞘ヶ谷ラグビースクール→八幡高校→鹿屋体育大。現役時代はスタンドオフ。理論派。何を仕掛けてくるか分からないプレースタイル。現在はラグビーワールドカップ2019福岡開催推進委員会事務局勤務)
門司学園高校、海の近くの芝生でのコーチング。ラグビーが楽しくて仕方ない環境を作った。

この大会は決勝戦のみ両国の国歌が流れる。
大会2日目の夕刻、真っ赤に染まった夕焼けの中流れるNZ国歌「God Defend New Zealand」
ポーシャウッドマンの激走。
一生忘れられない瞬間である。

3年間開催した大会で北九州市が得たものは何か。
ワールドラグビーに「Kitakyushu」というブランドが深く刻まれたという事実だろう。

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