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2:聖霊から新しく生まれた者: 後編(Ja)

前編では、「再生の洗い」という言葉に注目し、「死んでいた」私たちに「命」を与えた聖霊のはたらき、聖霊を受けた私たちの性質について見ました。

📖ガラテヤ人への手紙 2:16-17 口語訳
“16 人の義とされるのは律法の行いによるのではなく、ただキリスト・イエスを信じる信仰(※下記参照)によることを認めて、わたしたちもキリスト・イエスを信じたのである。それは、律法の行いによるのではなく、キリストを信じる信仰(※下記参照)によって義とされるためである。なぜなら、律法の行いによっては、だれひとり義とされることがないからである。 17 しかし、キリストにあって義とされることを求めることによって、わたしたち自身が罪人であるとされるのなら、キリストは罪に仕える者なのであろうか。断じてそうではない。”

●あなたはキリスト「の」信仰によって正しいとされました(英語欽定訳では、上記16節の2か所の「信仰」は「キリストの信仰」になっています)。そのキリストの信仰は、あなたがキリストのメッセージを聴くことによって来て、そのメ ッセージにあなたが心をひらき、それが入ったとき、キリストも入り、信仰も入り、あなたの新しい誕生になります。それは感じる事ではなく、知ることです。霊にあって生まれる、それはつまり神様の命を持っているということです。

📖ローマ人への手紙 6:4 口語訳
“4 すなわち、わたしたちは、その死にあずかるバプテスマによって、彼と共に葬られたのである。それは、キリストが父の栄光によって、死人の中からよみがえらされたように、わたしたちもまた、新しいいのちに生きるためである。”

あなたはキリストの中へと浸され洗礼されました。水ではありません。水による洗礼は、霊的な現実を象徴として表しただけです。それはキリストに浸されることです。 あなた自身の今までのあり方=どういう自己かの特性は機能を停止し、あなたは新しいあり方に移されました。これからはあなたは「キリストのもの=所有」です。

📖ガラテヤ人への手紙 3:29 口語訳
“29 もしキリストのものであるなら、あなたがたはアブラハムの子孫であり、約束による相続人なのである。”

「キリストのものであるなら」= あなたとキリストがひとつになる、真の命が与えられるための再生です。 「約束による相続人」=アブラハムがこの地の相続者となる(創世記12:1-3、15:6-7、17:4-8)という約束、その約束によってあなたも子となり、神様を父として、王国を相続します。

📖ローマ人への手紙 6:13 口語訳
“13 また、あなたがたの肢体を不義の武器として罪にささげてはならない。むしろ、死人の中から生かされた者として、自分自身を神にささげ、自分の肢体を義の武器として神にささげるがよい。”

📖エペソ人への手紙 2:10 口語訳
“10 わたしたちは神の作品であって、良い行いをするように、キリスト・イエスにあって造られたのである。神は、わたしたちが、良い行いをして日を過ごすようにと、あらかじめ備えて下さったのである。”

●あなたは死んでいたのに生かされ、神様はキリストから、あなたがたという子どもたちを生み出されました。イエス様はプロトトコス(ギリシャ語)、プロトタイプ(英語)、原型(日本語)です。ですからあなたがキリストにあって造られたという事は、キリストにあるすべてが善で出来ているので、良いはたらきのための創作物、作品なのです。 私たちがキリストに入れて頂くために良いはたらきをしたのではありません。それは不可能です。しかしキリストにあって造られたゆえに、私たちについてくる、自然に内なるキリストを反映するものは、良いはたらきなのです。私たちは努力によって良いはたらきをするわけではありません。しかしキリストの性質が現れ、それを自然にするのです。

📖エペソ人への手紙 4:23-24 口語訳
“23 心の深みまで新たにされて、 24 真の義と聖とをそなえた神にかたどって造られた新しき人を着るべきである。”

善の源泉、源はキリストです。私たちが努(つと)めてする「良いおこない」は偽物の聖(きよ)さです。しかし真の聖さは神様が新しい人にあってすでに為された事なのです。古い契約にあって、聖さは見せかけの聖さでした。新しい契約になり、それは霊的なものになりました。

📖ピリピ人への手紙 3:3、9 口語訳
“3 神の霊によって礼拝をし、キリスト・イエスを誇とし、肉を頼みとしないわたしたちこそ、割礼の者である。
9 律法による自分の義ではなく、キリストを信じる信仰による義、すなわち、信仰に基く神からの義を受けて、キリストのうちに自分を見いだすようになるためである。”

●あなたは正しさと聖さにある神様から生まれ、新しい人はその神様から出て来ています。その人々も過ちは犯しますが、そこに留まろうとはせず、立ち上がり、神様の後ろを歩きたいという願望があります。 仮にもし新しく生まれた後にも良いはたらきができなかったとしても、あなたが新しく造られたという事実がキャンセルされることはありません。ただその人は本来の自分ではない行いをしているだけです。

「再生」は改宗の意味ではなく、悔い改めの意味でもなく、聖化(聖いとされること)でもなく、義認(正しいとされること)でもなく、経験でもなく、再生はある「誕生」です。誕生は経験ではありません。それは命と人生のスタートです。 「赤ちゃんが誕生を経験した」とは言いませんね。それは生み出す側のはたらきです。私たちは死んでいて何もできなかったところを、神様の命が明かされて、命を与えられたのです。それは「再び生まれる」の意味でもありません。 「再生」と漢字で書きますが、実際のところ新しく生まれるのです。

📖ヨハネの第一の手紙 5:6-8、11-12 口語訳
“6 このイエス・キリストは、水と血とをとおってこられたかたである。水によるだけではなく、水と血とによってこられたのである。そのあかしをするものは、御霊である。御霊は真理だからである。 7 あかしをするものが、三つある。 8 御霊と水と血とである。そして、この三つのものは一致する。
11 そのあかしとは、神が永遠のいのちをわたしたちに賜わり、かつ、そのいのちが御子のうちにあるということである。 12 御子を持つ者はいのちを持ち、神の御子を持たない者はいのちを持っていない。”

あかしとは、私たちが永遠の命を持ち、それが決して変えられる事がないという事実の記録です。

📖エペソ人への手紙 2:5-6 口語訳
“5 罪過によって死んでいたわたしたちを、キリストと共に生かし――あなたがたの救われたのは、恵みによるのである―― 6 キリスト・イエスにあって、共によみがえらせ、共に天上で座につかせて下さったのである。”

●「共に天上で座につかせてくださった」過去形になっており、私たちはすでに「天上」に座っています。では天上(天国)はどこにあるのでしょう?それはキリスト・イエスの中です。ではキリストはどこにいるのでしょう? あなたの中です。では天上はどこに?「キリストの中にいるあなたの中」です!
いまや天国はあなたの中にあり、この霊的な天国は、 終わりの時に私たちが受け継ぐ、肉体を含む天国の保証です。 あなたの身体は聖霊の宮(住まい)です。父なる神様は創造の神であり、その同じお方は、人々のあがないと救いにおいてイエス様であり、またその同じお方は、再生において聖霊であり、かつ、それでいてひとりの神様です。神様が3つのかたちを取られたのは人の堕落によるもので、 堕落した人の罪をあがなうのに、神様は神様として死ぬことはできないので、人となる必要がありイエス・キリストとなりました。いっぽう聖霊は、人々の命にあって再生のはたらきをするため、あらゆる人々の中に同時にお住まいになる必要がありました。

📖テモテへの第一の手紙 3:16 口語訳
“16 確かに偉大なのは、この信心の奥義である、 「キリストは肉において現れ、 霊において義とせられ、 御使たちに見られ、 諸国民の間に伝えられ、 世界の中で信じられ、 栄光のうちに天に上げられた」。”

●不死の、永遠の神様は誰も近づけない光の中にお住まいになられていますが、人々を救いたいと望んだ神様は、 「主はわが主に言った(詩篇 110:1)、」というように、神様はキリストとなって、肉体を持って現れたのです。 神様は ご自身の神性を脱ぎ捨て、キリストと呼ばれる人の姿を着たのです。そして私たちは聖霊によって、死ぬべき身体にキリストを着せられ、命を得たのです。 神様は人々を罰しようとはせずに、あなたのために、ご自身を罰しました。これが「あかし」あなたが永遠の命を受け取って持っているという証明、あかしです。

📖ペテロの第二の手紙 1:3-4 口語訳
“3 いのちと信心とにかかわるすべてのことは、主イエスの神聖な力によって、わたしたちに与えられている。それは、ご自身の栄光と徳とによって、わたしたちを召されたかたを知る知識によるのである。 4 また、それらのものによって、尊く、大いなる約束が、わたしたちに与えられている。それは、あなたがたが、世にある欲のために滅びることを免れ、神の性質にあずかる者となるためである。”

「あなたがたが、神の性質にあずかる者となるため」聖霊を受けたとき、神様のご性質があなたの中ではたらいています。「あずかる者」英語で「パーテイカー」それは何かの一部をなす誰かのことで、あなたは神様のご性質の一部をなしているのです。神様が私たちをそう見るように、私たちも自身を見ていきましょう。

(2022年11月26日配付のトラクトより)

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