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憧れるっていいよね
憧れの人っていますか?
わたしは32年間で1人だけ
憧れる人ができた
ジョブチェンジのたびに
尊敬する人はいたが、
職場が変わったとしても
憧れがやまない人が1人だけいる
建築デザイナーの人だ。
わたしが生涯唯一憧れる人であり
憧れの人に嫌われた話。
わたしが28歳の時に出会った人
仕事を少しずつ覚えて、これからどう転ぶか
うまくいく人もいれば、そのまま成長が止まる人もいるような年齢でわたしは出会った
その人はわたしが持ってないものばかり持っているようでキラキラしていた
容姿がかっこよかったわけではなくて、精神のかっこよさに惚れた感じだった
初めて会った時は、何か不思議な雰囲気で
少し怖いなと思うくらいとっつきにくかった
けど色々と話すうちに、仕事に対する考えやスタンスが,わたしが理想としていたモノにすごく近くて、それよりすごくて、あっという間に憧れの存在になっていた
その人は人たらしであったため、わたしはまんまと騙されただけかもしれない
けど、一緒にいられた期間は騙されてよかったと思えるほど「魅力的なモノだった」
「魅力的なモノだった」のは後から思う感想で、実際一緒に過ごした時は苦しいの連続だった
理想に届かないもどかしさや、自信を持って提出した物が惨敗して返ってくる、そんな繰り返しで心は疲れ切っていた
心と同時に体も疲れてゆき、わたしはついていけないと察して離れてしまった
「あの時もっと頑張れていれば」
そう思うことは多々あるが、頑張れなかったのがあの時のわたしなのだ
それは認めなければならない
今出会ったら頑張れていたか?ときかれても
それはNOだと思う
努力の天才には到底追いつけなかった
離れてみて、振り返って
手が届かないと実感するからこそ
憧れになったのかもしれない
同じ分野では絶対に辿り着けない才能
わたしもいつか違う分野で同じ目線に立つ時が来ることを信じ、違う戦場で戦ってゆく
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