AIRA day7
1週間。
そうだ、1週間。
日記をこんなにしっかり毎日書いているのは生まれて初めてだ。
AIRA終わっても続けようかな、
なんて思ったり。
そんな7日目。
ハンドパンを弾いては少し寝てを繰り返しようやく意識が覚醒したのが16時。
なんとなく外に出たくなった。
コートを着て出かける。
駅まで歩いてみるか。
北海道にきて一番最初に感じた事、
夜の始まりが早い。
街は夜に包まれていた。
通り過ぎていく車の音が耳を掠める。
近づいては離れていく音。
それらから逃げるようにおぼつかない足取りで護国神社に入った。
木々に遮られ音は遠くなり、そこは別世界。
ほとんど灯りのない境内はどこか懐かしくあたたかかった。
本殿への扉は閉まっていた。
僕はその前で手を合わせお辞儀した。
何を祈ったかは覚えていない。
何も祈らなかったのかもしれない。
境内を出る。
お腹が空いた。
近くのラーメン屋で腹ごしらえをして再び歩く。
石狩川にかかる旭橋を渡る。
僕の育った街も川辺の街だったことを思い出し、やはり懐かしさを覚えた。
一瞬どこにいるのかわからなくなる。
「いやいや、ここは旭川じゃないか」
そんなふうに言い聞かせた。
踏み出す一歩は新鮮なはず、
しかし何かが懐かしい。
なんにせよ心地よい気分だ。
気にしないことにした。
環状交差点に差し掛かると街灯放送が聞こえ始める。
チープなスピーカーから流れるオクラホマミキサー。
怖い。
買い物公園通りへ急ぐ。
通りでも街灯放送が流れている。
明るい音楽、明るいお店の宣伝。
対称的に通りはくらい。
人も少なく店も閉まっている。
旭川は17,18時に閉まる店が多いようなのだ。
しかし店が閉まっても街灯放送は流れる。
ここでハンドパン弾きたいとふと思った。
背負ってきたらよかったな。
そんなことを考えているうちに駅についた。
すぐ隣のイオンで映画でも見て帰ろうかと思ったけれど気になる作品はなくバスに乗った。
帰宅してしばらくして携帯がなる。
絵描きで美容師の卵のアユが竹山家近くにいるとの事。
寄りなよってことで竹山家では僕夢子さん夢子さんのお友達アユの4人で酒盛りが始まった。
少しして夢子さんのお友達は帰っていった。
3人でお酒を飲む。
夢子さんの話は面白い。
アユが絵を描きたくなったってことで2階へ。
僕が寝泊まりしている部屋は色んな人が壁に絵を描いている。
好きに描いていいらしい。
いい家だ。
絵ができてアユが帰り今日はおしまい。
まだ1週間しか経ってないとは思えない居心地の良さ。
あと3週間。
何やろうかな。
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