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GT7 国体予選の走り方

皆さんこんにちは、Goです。

以前「国体予選の心得」というタイトルで投稿致しました。
その中に「走り方は気分が向いたら」となんとなく書いてしまったために、ちょっとした書きたい欲が生まれてしまったので書くことにしました。

参加者皆様に読んでいただきたい記事はコチラになります。


今回は18秒前半を目指したい!という方に向けての記事になります。
かなり細かな意識での話になるので、長くなるかもしれませんがお付き合いください。
前提として、私が1’18.169を出した時のラップを基にしながら話を進めていきたいと思います。

良ければこちらの動画を観ながら進めていただくとよりイメージが深まるかと思います。



基本の走らせ方

①ブレーキを奥に残しすぎない

②舵角を小さくし、加速を良くする

③MRであることを意識する

④アクセルの踏み方で曲がり方が変わる

という点を感じて走るとクルマの動きの理解が深まると思います。

今回のこのNSXは「気付きにくいアンダーステアが出ると極端にタイムが落ちる」という特徴を感じます。それを避けるための意識ポイントとも言えるでしょう。


セクター1 21.532

多くの方が壁にぶつかるセクター1です。
正直、このセクター1は人間にはコントロールしきれない運要素を含む点もありますので、ここは試行回数が必要になります。(心からここがセクター3じゃなくてよかったと思う)

まず、意外と蔑ろにされがちなターン1です。ここの出来で.1変わると言っても過言ではありません。
走りとしてはとてもシンプルです。ラインは「アウト・イン・アウト」それのみ。
縁石いっぱいを使ってコーナリングします。

ただし、基本の走り方①〜④全てがタイムに直結するコーナーなので、非常に奥深いです。

100のボード過ぎ、クラッシュパッドの手前か下り坂の手前でブレーキで進入。
トレイルブレーキングでアンダーを出さないようにし、2速を一瞬使い、3速に上げる時の曲がる力も利用します。

私の場合、進入ラインは下の画像のように
「左フロントが舗装が変わる場所と縁石の間に入る」というイメージで進入しています。

ボトムスピードは100±1.5km/hが最適解だと思っています。
ステアの赤い点が振り切れないようにし、立ち上がるタイミングになったら迷わず全開にしてください。迷うとアンダーが出ることが多いです。

立ち上がって苦悩の森の最深部、S字です。

S字は多くの人が「かまぼこ」がある左コーナーに気を取られますが、第一に大切なのがターン2にあたる緩い左です。
ここの走り方でS字全体の姿勢、進入角度、走行ラインが変わります。

私の意識では、1コーナーの後、アウトいっぱいまでは使い切らずに進入し、クリッピングポイントで少し舵が入った状態になるようにします。
縁石の内側は姿勢を乱しやすいので注意が必要です。


タイミングを見て切り返し、3コーナーの縁石に右フロントがちょうど乗る点を狙います。

途中でフロントをさらにインに向けるために少しだけアクセルをパーシャル付近に戻しましょう。

画像はクリッピングポイントです。これより内側はダートで姿勢が乱れ外にはらむ、外側ももちろんはらむので、この後のコーナーに大きく影響します。

S字の進入のポイントは意識③です。エンジンが後方にあるので、マシンをほんの少し振ってあげるとフロントがスムーズに入ってくれます。

過度なGをかけすぎない為にアンジュレーションを乗り越え終えたジャストタイミングで切り返します。
早めに次の左への意識を作る感覚で良いでしょう。

次の狙いは縁石の内側ギリギリです。内側に天敵かまぼこも控えていますが、タイムアタックなので死にゲーのつもりで挑みましょう。

感覚的にはしっかり角度をつけて走る、かつそこそこ速度が乗っていると跳ねないような印象があります。(真偽は微妙)

なので、私はコーナリングの途中でブレーキを踏まず、曲げるだけのタイミングがあります。(その方が安定感もコーナリングフォースも多い気がする)
ただし、このコーナーの難しいところはこれだけではなく、次の右への意識をしながら挑まなければいけない点です。次の進入ラインに余裕があることを祈り抜けます。

縁石を出たらすぐにブレーキングを開始しましょう。
人によって7割ブレーキで曲げる、一気に止めて旋回するの2パターンがありますが、私は後者です。

これより膨らむと進入が非常にキツくなり崩壊します。

リアの動きを感じながらブレーキをリリースしていくと、クルマの向きが変わり、スムーズにバンクに乗ってくれます。
理想は右フロントが縁石に乗り、115km/h程のボトムですぐに全開にする事です。
バンクのおかげでそこそこ思い切り踏んでもスピンしません。

とにかく最後の右の立ち上がりで早くアクセルを全開にすることを心掛けてS字全体を走りましょう。


セクター2 27.131

正直言うと、私自身セクター2が苦手で速くありません。今回のアタックもミスがあり、理想は27.0台に乗せることですが、このアタックでは叶いませんでした。

アウトの縁石ギリギリいっぱいを使って進入していきます。軽く舵を当てながら縁石が終わったあたりでブレーキング開始。2〜3割のブレーキをソフトに立ち上げて③のリアを動かすことを意識します。

フロントがインに向かっていくので、ブレーキとステアでラインをキープします。その間に2速→3速の動きで1コーナーと同じようにクルマを曲げる力を使いましょう。

ボトム近辺(100km/h台)ではブレーキをリリースしてあげた方がフロントの抵抗が減り、曲がってくれるかもしれません。(もちろんオーバースピードはNGです)

奥のトンネルが完全に見えた時点で全開にしていることが理想です。
ここもアクセルの開け方でアンダーとオーバーのバランスが変わります。意識ポイント④ですね。
中途半端に踏むよりはガツンと踏んだ方がクルマがうまく曲がってくれる事が多いです。

脱出は道幅いっぱい、ギリギリまで使いましょう。(このアタックでは少しビビって余しています)

ただし、ここは四脱するとペナルティになります。(裁定が下るのが橋の辺り)
欲張りすぎは厳禁です。

さあ、最大のミスに向かいます。

ここでは直線的にエイペックスの縁石を跨ぐ人、ミドルからアウトに振ってMRの挙動を使い進入する人の2パターンがありますが、ここは好みだと思ってます。ちなみに私は前者です。

とはいえ、真っ直ぐ行きすぎるとラインの帳尻が合わないので、ほんの少しマシンをアウトに向けるますが、今回はアウトに向けすぎました。(セクター1が決まりすぎて緊張してた)

なお、ここのコーナーは四脱はありませんが、あまり大きく跨ぎすぎるとフロントが跳ねてどうしようもなくなりますので、気をつけてください。

跨ぎ終わったらアクセルオフ。自分は平均速度を上げる為に少〜〜しだけアクセルを残してからオフにしています。

ここは②の舵角の小ささが非常に大切です。一気に切りすぎないように、なるべく角度をつけすぎないようにし、絶対アンダーステアを出さないようにしましょう。

左のBBSの看板が画面の端に来たら全開です。
インの縁石にもっと乗れていればアクセルオンのタイミングを早められました。悔しい。

外側の縁石いっぱいギリギリまで使って立ち上がります。ここは踏み抜いて縁石を出来るだけたくさん使う意識の方が平均速度が上がり速いです。

そして、橋で舗装が変わるタイミングでフルブレーキング。到達速度は215km/h程まで行くのが理想です。

ブレーキングと同時に3速、橋の終わり付近で2速に落とし、ほんの少し奥からクルマをインに向け始めます。

ここもブレーキの踏み方でアンダーとオーバーが変わります。少しでも踏んでいる間はアンダー、リリースするとリアが曲がっていくので、ボトムスピードと相談しながらブレーキのリリースタイミングを狙いましょう。

今回の場合、クルマが曲がる余裕、イン側の道幅、クリップにつける確信があったので、早めに3速に上げ、クルマの動きを作ることと安定感を優先しました。

私の場合、ここでも舵角の赤い点は振り切れていません。

縁石を踏んだら迷いなく全開にしていき、バックストレートへの加速を稼ぎましょう。ここが遅れたり早まったりするだけで.2は簡単に失います。何度も練習して「決まった!」と思うタイミングを覚えましょう。

外側いっぱい(壁を擦らない程度に)まで膨らみ、脱出速度を稼ぎます。ここでは下のように膨らんでも四脱を取られません。

しかし、トンネル手前の紅白縁石が終わり、白い斜線になった瞬間、トラックリミットが内側の白線になるので、早めに内側に戻るよう注意しましょう。ここで油断してペナルティを貰うと心が折れます。

セクター2は各コーナーの出来がそのまま次のコーナーの出来に関わる、超テクニカルセクションで、ほとんど誤魔化しが効きません。
各コーナーの細やかな意識がそのまま精度に直結し、タイムも大きく上下するので、走り込んで身体に速い走りを覚え込ませましょう。

トンネルのインを走り、緊張のビッグブレーキングに向け、深呼吸して心を落ち着かせます。

そして、やるべきことを確認します。


セクター3 29.506

ヘアピンのブレーキングポイントは縁石が始まる直前です。
到達速度は272km/h。私の場合、進入のきっかけの舵を入れる道幅を確保する為に進行方向よりほんの少しだけ右側を向けて進入しています。

もちろん、1速に下げるまではハンドルは真っ直ぐにし、縦にグリップを使ってくれるよう最大限の配慮をします。
レブリミットに当てないよう注意しながら早めにシフトダウンしましょう。(少しミスしてます)

ここのコーナリングラインは諸説あり、最速のコーナリングはいわゆるV字で早くコーナリングを済ませる方法かと思われますが、0.05秒程の差です。
個人的にはボトムを安定できるU字のコーナリングが好みで多用しています。
なので、解説のラインはU字ラインになりますが、ご了承ください。

一速に落として紅白縁石が終わる前にほんの少し切り始め、きっかけの舵を入れます。縁石から離れるポイントはこの近辺が良いでしょう。

そして、ブレーキをリリースと同時に舵角を増やしていきます。絶対にアンダーステアを出さないように細心の注意を払ってこの2つの動作を行なってください。バランスが大切です。

時速70km/hあたりになったら、私は2速に上げています。
フットブレーキでどうにかなる速度かつ、リアのデフの影響かエンジンブレーキの影響かはわかりませんが、2速の方が素直にクルマが曲がってくれる気がするので多用しています。

エイペックスが近付いたら勇気を持ってブレーキから足を離しましょう。①のブレーキを残さないことにあたります。
ブレーキが少しでも残ると絶対にアンダーステアが出ます。向きが変わらず大きな舵角が残り、立ち上がりでホイールスピンする原因になります。

縁石踏み始めが67〜8km/h、立ち上がり前のボトムスピードが65km/hが理想です。

(本当はあとタイヤ1/3本分インを走るのが理想ですが、レブリミットにあたって間に合いませんでした)

縁石を乗り越えたらなるべく早くアクセルを全開にしていきます。ドカンと踏んでフラットアウトです。

立ち上がりでホイールスピンしないよう、ハンドルをなるべく真っ直ぐにすることを意識、そして四脱しないことを祈りながら立ち上がります。

そのあとはとにかくインをつくだけです。
レブリミットに当てない、緊張してインの壁を擦らないよう気をつけつつ、祈りながら走り抜けましょう。


まとめ

以上が解説になります。
気付いたら4000字以上も書いてました。
本当に細かいところまで理想を文字に起こすと、こんな文字数になることに驚き若干引いていますが、

理想の走りが明確になればなるほど走りは確実に良くなります。
実際、自分の感覚でここまで感覚がハッキリと、かつ頭で理解できているタイムアタックは初めてです。

今後もこれを目指して続けていきたい...

あと約3日。皆さんが目標タイムを更新できることを心から願っています。

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