ブレワイ
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(以下ブレワイ)」をご存知だろうか。
2017年、Nintendo Switchのソフトとして発売されたこのゲーム、各所で「神ゲー」と称されている。
100年前にハイラル王国を壊滅させた厄災「ガノン」からハイラルと姫を救い出すという、シンプルなストーリーだ。
主人公リンクを操作し、オープンワールドの世界を自由に冒険し、厄災討伐に向けて色々な道を進んでいく。
かくいう僕もこの「ブレワイ」に心を奪われた人間の1人だ。ハイラルの世界に強く想いを馳せることになった。
このゲームはまさしく「旅」だと僕は思う。
最初に、ゲームを進める為に目的地を決める。
「どんなルートにしようかな」、「ここなら通りやすいかな」と計画を立てる。
目的地へと向かう途中、さまざまな寄り道で便利な道具を見つけたり、災難にあったり。
目的地に着いて、さまざまなイベントでキャラクターと出会い、その話を聴き、人柄に触れて困難を打破していく。
そしてそこに「土地の思い出」が残る。
一度クリアするとセーブデータを消さない限り二度と戻れない場所、時間もある。
たくさんの「一期一会」がある。
進めば進むほどにハイラルを知り、愛着が湧いてくる。そしてそれと同時に世界の見え方が変わってくる。
「景色」「人」はそこに変わらずあるのに、プレイヤーの気持ちが変わっていく。
多くのRPGは脚本があるけれど、そんなものがなくても旅のストーリーが出来上がっていく感じがするのだ。
ストーリーを進める作業途中に聴いたFMラジオなんかも不思議と記憶に刻まれている。
家族旅行でほんの小さな出来事でもなぜか覚えてるあの感覚だ。
ゲームシステムは今でも沢山新しい物が作られ、進化し、プレイヤーの快感を刺激している。美麗なグラフィックにも確かにスゴさを感じる。
だけど、こんな体験はなかなかできない。
こんな素敵な作品にはなかなか出会えない。
多くを語らずに心を動かしてくれたこのゲームが大好きだ。
そして、今後もハイラルを旅して思い出を残したい。
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