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【要約】ジェンダーの発達科学

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『ジェンダーの発達科学』という本の要約をまとめました。
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#心理学

【要約】性差・性別役割(著:青野篤子)

本文は、『ジェンダーの発達科学』より、第2章。 性差とはセックスとジェンダー  セックス…生まれつきの生物学的な差、男性でも女性でもない多様な性が存在している  ジェンダー…生後に作られる社会文化的な性差 ジェンダーステレオタイプ ジェンダーステレオタイプは多くの国で類似していることが明らかになっている。即ち、  男性…「能力」「行動力」「有能さ」、独立的、客観的、行動的、競争的、等  女性…「美と従順」「温かさ・表出性」、やさしさ、他者の気持ちに敏感、信仰に厚い、等 た

【要約】男性・男性性の研究のあり方(著:渡邊寛)

本文は、『ジェンダーの発達科学』より、第3章。 1. 男性・男性性の研究とは 男性学では、女性学やフェミニズムを意識し、社会的・文化的に規定された男性と男性性、そこから来る問題を対象にしている。男性学の特徴は下記2点。 ①男性性が社会規範によって成り立つこと  女性学やフェミニズムが誕生する以前においては、人間の研究=男性の研究として男性が標準であり女性は特殊な存在とみなされていたが、男性学では男性もまた「男性は●●であるべき」という規範にそって振る舞う存在として捉えらえ